シーファイア | AIRPLANE NUT

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ブログタイトルは「ヒコーキきちがい」という意味です。航空ショーや航空博物館を見に行くのが趣味です。

この写真は2015年の秋、「バトル・オブ・ブリテン75周年エアショー」で英国ダックスフォードを訪れた際に撮影したものです。「地面が斜め」とか、「ヒコーキが真ん中にいない」などはご勘弁ください。(言い訳がましいですがトリミングなどの加工は嫌いです。)これは有名なスピットファイアの艦上機型、英海軍航空隊のシーファイアです。迷彩色が前回お伝えしたドーバー海峡の海の色にとても似ていると思うのですがいかがでしょうか。

この写真は同じ機体をグッドウッド・サーキットで撮影したものです。翼が折り畳み式なのは艦上機ならでの特徴です。当時の英国の航空母艦はハンガー・ベイ(格納甲板)の天井高が低かったので翼端も少し折りたたまれるところがチャームポイントですね。同じ理由から英海軍が導入した米国製のヴォート・コルセアの翼端は少しだけ切り詰められています。

グッドウッド・サーキットは戦時中は英空軍の飛行場だったそうです。私が訪れたこの日は恒例の「グッドウッド・リバイバル」というイベントが行われており、クラシックカーのレースとともにたくさんのスピットファイアやハリケーンなどが集合してバトル・オブ・ブリテン75周年を記念する催しが行われました。このイベントは入場料がとても高いのですが、朝から夕方まで興味深いプログラムが次から次へと繰り広げられ、高価なクラシック・レーシングカーたちがクラッシュ続出の真剣勝負を見せてくれます。また貴重なヒコーキやクラシックカーたちが1日では回り切れないほどたくさん展示されており、私は1日しか行けませんでしたが週末入りびたる価値が十分あるイベントだと思います。

上の写真はスピットファイア11機とハリケーン1機による展示飛行です。まさにスクランブル発進していくさまを見るようで、大興奮でした。

もうひとつ、大興奮したのはレースの神様、ジャッキー・スチュワートの登場です。(といっても私の世代以上のオールドタイマーにしかなじみがないのでしょうね。)彼はかつての愛機BRMを駆ってデモ走行をしてくれました。並走しているのはジム・クラークのロータス25で、操縦しているのはダリオ・フランキッティです。