魔弾の射手のブログ -4ページ目

父のこと その2

つづき
中隊全員を中国の奥地(今の大地震のあった辺りの少し北だったらしい)から,引き連れて移動を開始していた1945年の夏.
敗戦を無線で知り原隊に復帰せよとの命令.
列車で日本に帰ろうとするが,日本はあまりに遠い.
実は,戦争中は実戦に強い部隊と中国軍に知られていて隣(といってもめちゃ距離がある)の師団が攻撃されていても,こちらはほっとかれたとか,,,のんびり気象観測をしていて,いたって平和な戦争だったらしい.
敗戦からの引き上げが,父にとっての本当の戦いになった.200人の兵隊をなんとか無事に本国へ送り届ける,,,自分たちは敗軍,周りは敵だらけ,,,しかも日本軍は中国国内で残虐のし放題で,すきあらば,命が狙われた.そんな中で,,,中国人のスパイが裏切り,犠牲者が出た.部隊では,奴を生かしてはおけないと言う結論になった.法的には,引き揚げ兵に対する攻撃も,それに対する反撃も立派な戦争犯罪を構成する.この場合は,正当防衛になるのか,そうでないのか.
父は年老いて,近所に買い物に出るのが最近の楽しみであるが,10年ぐらい前は山に登って高山植物の写真を撮り,山菜を採るののが何よりの楽しみな人間である.若いときには,専門学校の教授の排斥に反対し,特高に追い回された事があったが,いたって正義と平和と自然を愛する男である.そのような男が,好むと好まざるにかかわりなく,人の命を奪う.命を奪われた中国人は,金に転んで,また人の命を売っていた.おそらく,彼も平和な世の中なら,,普通に学校に行き,働き,結婚し,家庭を持っていた男であったろう.
戦争の何が悪いのかというと,,,殺し,放火,強姦,爆破,,,,の,現象面もあるが,,,一番は市井の普通の人間を,鬼に変えてしまうことであろう.
平和ボケという言葉は嫌いであるが,,,私たちは本当にボケてはいないだろうか.

父のこと

少し旧聞になって恐縮であるが,
ゴールデンウィークは本籍地のある田舎の街に言ってきた.
父も母も健在だったが,特に父が体温調節ができなくなったりして,
もう一緒に時間をすごすのもそんなにないなと実感させられた.
そんな父の,昔の口癖は(信念か),「人間なにが幸いするかわからん.」だった.
あさはかな人間のサル知恵で,いろいろ画策するが,,不幸のドン底に向かって
いるときが,幸せに向かっているかもしれないという意味らしい.
彼の実体験がそういわせている.
彼が,専門学校を卒業して会社に入ってすぐに召集された.満州の関東軍に配属.
入隊後,すぐに幹部候補生学校にはいり,将校となった.が,そこではあまり品行の
よろしくない士官だったみたいで,中国の奥地今の地震のあった地域にとばされた.
やがて,彼の原隊である精鋭の関東軍は,南方の島におくられ,輸送船ごと海のもくず.
軍隊では不遇だったが,そのおかげて命は取り留める結果になった.
やがて敗戦,それから中国の奥地からの引き上げが大変だったらしい.なにしろ
中隊全員で200名を,中国の奥地から離れ小島の日本まで.
そんな話を聞いているときに,私が思春期になったとき聞いてはいけない事を聞いてし
まった.
「おとうさん,人を殺したことある?」 あほな質問だった.戦争とは人殺しの団体戦である.
彼の答えは「ある」だった.つらい答えだろうなと,またわれながらデリカシーに欠ける
質問だったと反省.
つづく,,,


英語

英語では,ほんとに苦労させられた.高校時代に,赤点 2回.
ちなみに,僕の出身高校はB’zの稲葉浩志の出身校でもあります.
大学受験勉強で英文は多少読めたが,発音がカタカナだったので
会話はまるでだめ.

勤めた会社が,英国のメーカーの代理店だったので,英語をしゃべる
機会はあったのだが,なんとなく逃げていた.
5年ほど前に,公用語は英語ですなんて部署に配属された.
もちろん日本のオフィスでは日本語であるが.
海外ではもちろん,国内でも結構英語は必須であった.
そこで考えたのが,英語耳を作ることと,カタカナ英語で通じる技.
英語耳は,結局,たくさんの映画を字幕なしで見ることで何とか,,,
大変でしたけどね.

カタカナ英語発音はもっとたいへん.ぜんぜんわかってもらえません.
むこうも2,3日たって慣れてくるとこっちがなに言ってるるのかわかる
みたいですけど.

で,工夫!

1) 「th」 の発音
学校では舌を上の歯ぐきにつけて 「す」と発音するらしいが,
これがあかん.
「th」はすべてわかりやすく「たちつてと」で発音する.
1000の意味の サウザンドはタウザンド,温度計は,
サーモメータではなくターモメータ.ヘルシーはヘルティ
よく通じた.
でも.スペルをきちんと覚えてないとね これは.
2) 日本人がもっとも苦手とする「r」と「l」
これは簡単.「l」は普通のラリルレロでOk.もんだいは「r」だが
インド人とかアラブ人,フランス人(田舎)の人の発音をまねて
みた.すなわち 巻き舌で発音するのである.発音しない「r」も
(たとえば語尾のer)もとりあえずまき舌で発音.
ばっちりでしたね.
シアターはテアトル,オックスフォードは,オックスフォルド,
グラデュエイトはグラデュエイト
3) ほんとに難しかったのは,「t」とか「tt」でした.
St.Lous(セントルイス)とかPittsburgh(ピッツバーグ)は通じま
せんね.いまだにどうせれば通じるかはわかりません.