魔弾の射手のブログ -3ページ目

妹が二人いる.
姉は既婚,妹は独身.
その独身の妹が,卵巣腫瘍で十年ぐらい前に卵巣子宮を取った.
腫瘍は悪性であったが,運良く生還できた.でも,数年後腸閉塞で死にかけた.
本当にタッチの差で手術し助かった.
妹は,野良猫を拾う女で,小さな動物たちの命を沢山助けたご褒美を,神様からもらったと思った.

見舞いにいった都内の大きな病院からの帰り,飛行機の中で考えた.

妹を病院に一人にしておいてきた.
彼女は本当に一人なんだろうか.
急に不憫になり涙が出た.

相手が既婚者でもいい,不倫でも婚外でもいいから,ねがわくは心を通わせる相手がいて
苦しいとき,つらいときの助けになってほしい.

ひとときでいいから男女の関係になり,時間と空間と感情を共有し,ともに笑ったり泣いたりしてやってほしいと思った.
兄はそれができない.

不謹慎か.

死刑について

わたくしは,死刑に,死刑制度に反対である.
死刑反対論者にはいろいろあって,そもそも刑法が人を殺してはいかんと言っているのに
国が率先して人の命をあやめるのはいかがなものかという人がいる.
原理的にはこの考えが一番すっきりして正しい.

しかし,わたくしは感情的に,人を殺したものがのうのうと生き延びることは許し難い.
自分が殺されたと想像すると,やはり,殺した相手を殺してやりたいと思う,,,だろう.
また,正当防衛で,殺しかかってきた相手を反撃で殺してしまうことが,殺人にならないことを考えれば
どのような凶悪な犯罪を起こしてもまったく死刑にならないのであれば,均衡が保たれていないと言うべきだろう.

なにより,死刑制度の存続があやしいと考えるのは,えん罪の存在である.
えん罪は,第二次大戦の戦前や戦後の話ではない.いまでも 続々とえん罪は再生産されつつあるのだ.
このような刑事司法の堕落にあっては,死刑のような後戻りのできない制度はいかがなものかと思う.
何年かまえに 大量の死刑囚が死刑台から生還する事件が起きた.
いまも,再審請求している死刑囚がいる.
基本的な刑事訴訟のシステムが変わっていないのだから,不幸にも,えん罪で死刑にされる無辜の人が
今でもいるに違いない.

死刑がないとなるとそれに変わる制度は,どうだろう.終身刑とかあるが,私は懲役刑を加算して懲役数百年
といったような刑(定期刑)が,いいと思っている.

死ぬまで獄につないでおくのは,逆に残酷という説もある.その説には反対だ.
やはり,現状の死刑囚が置かれている状態,いつ執行されるかわからず,看守の足音におびえながら
毎日を暮らすのは,不要な,刑罰ではないかと思う.

谷亮子が負けた

「ママでも金」と いっていた 谷亮子が銅メダルに終わった.
ママ兼業で世界の第3位,彼女個人は立派だとおもう.
もっとも,「応援してくれた人に感謝」,「全力をだした結果で(銅でも)うれしい」というコメントには,首をかしげた.
彼女のコメントを全部読んだわけではないのだが.
もひとついわせてもらえば,彼女は本当に命を賭して金を取りに行くべきだった.
それがあのようなドミトル選手とのダンス柔道である.
なさけない.

でも,彼女の実力からしてこんなもんだろうとはおもっていた.
なんたって彼女は,代表最終選考会となる全日本選抜体重別選手権で山岸絵美に決勝戦で敗北している日本で2番目の選手なのだ.
この結果に,柔道連盟は責任をとるべきだ.
選考方法を変えるべきだ.
そうでなくては,日本柔道はどんどん魅力を失って衰退の一途であろう.
もっとも,もうすでにフランスでは柔道人口が日本より多いらしい.
そのうち,ヨーロッパ,南北米,アフリカ諸国,アジアに全くかなわない時代が来る.
必ず来る.
それはそれで,柔道自体では喜ばしいことだろう.
相撲だって,国際化はすごい.
日本人の一部の人間のものにしておくことは,もうできない.
柔道が日本でどんなに衰退しても海外で花咲けばまあいい.

わたくしの知る限りこのような不公正は,日本陸連に続いて2度目である.
そのときも,選ばれたマラソン選手は活躍できなかった.

もひとつ責任をとるべきはマスコミ.代表最終選考会で2位だった選手が選ばれて,1位だった選手が選ばれなかったという誰が聞いてもおかしいと思うような不公正に目をつむった.口をつぐんだ.
この罪は,社会の木鐸たるマスコミの存在意義を投げ出したものとして厳しく断罪されるべきだ.