魔弾の射手のブログ -2ページ目

中国で死刑かあ

中国で麻薬(覚醒剤)運搬の罪で死刑が執行された.
日本なら覚醒剤取締法で,10年以下の懲役に相当する犯罪である.
圧倒的な,刑罰の重さの差に違和感は禁じ得ない.
これについて,いろいろ言う人がいたり,我が国政府が懸念を表明したりしているが,
少し変ではないかとも思う.
犯罪と刑罰はその国で決められたルールであり,よその国や人が
とやかく言うべきモノではない.いやなら,いかなければいいのだし
いったとしても,犯罪を犯さなければいいだけの話である.

また,中国の死刑の存在そのものを問う人もあるようであるが,
おっとどっこい,我が日本もじつは世界に冠たる死刑大国だ.
中国にはおよばないが.

わたくしは,死刑そのものには実は賛成である.
死でしか償えない罪というものはあると思っている.
しかし,現在の日本の刑事訴訟手続きでは,えん罪,誤判の危険が大きいので,
これが,是正されればの話である.
裁判とは民事刑事を問わず,ある意味「神様の作業のまねごと」だと思っている.
だから,間違いは避けられない.
従って,死刑には賛成だが実質的に犯人と目される人を死刑にするのは問題だと思っている.
どうすればいいのか? 仮釈放のない終身刑または,懲役100年とかの永い刑罰の導入が妥当であろう.塀の外にいる人間にとって,塀の中から永久に出てこないのであるなら,死んだも同然であるし,えん罪であるならば少なくとも命だけは奪わないですむ.

捜査の可視化反対論ってよくわかんない

久しぶりに東京に出張した。雨でたいへんでした。
しかも、北海道で車移動の生活に慣れきった私の柔な足は、
新宿界隈のかつてのなじみの店を探して歩いたため、痛いのなんの。
人間、歩かないとだめですね。

「捜査の可視可」という事を、現政権の民主党はやろうとしていますね。
今までのえん罪の有り様からして、
密室で十何時間も「おまえがやった」と繰り返され
場合によっては、言葉の暴力や物理的な暴力(これは犯罪ですね。刑法195条)が、
ふるわれるのをチェックし、えん罪を少なくしようとするものですね。

反対の意見は、容疑者の証言が全部記録されると、共犯の事例で刑務所から出所した後で
「おまえのおかげでムショ入りだ」と仕返しを受ける可能性があるので、共犯事件の証言が得られにくくなるというもの。

ふーんそっか。でも、今の調書のスタイルでも基本的に証言は記録されているわけだから「おまえのおかげでムショ入りだ」と仕返しを受ける可能性はかわんないとおもうけどなあ。

取調室という密室で、何が行われているか?
刑事や検察は違法なことはしていないという。
見られてまずいことやっていないんなら、やましいことがないのなら、ビデオ(DVDか)記録をとっても、問題ないはずだけど。
それとも、なにか記録を取られるとまずいことでもやってんの?

民主党政権がスタートした

いろいろいう人があるが,2大政党で政権交代を繰り返すシステムには賛成である.
絶対的な権力は絶対に腐敗するという言葉があるが,今回の自民党の姿は,まさに
そうである.そのような,哀れな姿をさらす政権党を支持してきた我が国民の民度の低さも
相当なものだが.
政治システムは,一面,富の再配分システムともいえる.全国民から広く薄く集めた
富を,いかに一部の人間に流すか,全体にばらまくかだ.自民党は前者に傾倒しすぎで
農民,医師,老人(後期高齢者)など自分の支持母体を切り捨ててきた.これで,選挙に
勝てという方がむりというものだ.

民主党にはこの轍を踏まないことを切に望む.

おそらく,巨大な富に群がって分け前にあずかろうという政治家の存在は政権党では
避けられないのであろうが,こういう人たちの割合が政党の腐敗度を表すのであろう.
こういった政治家(政治屋か?)は,富だけが関心の対象で,政治信条に関心がない.

ミシェル米大統領夫人のスピーチを聞きながらこれを書いているが,英語がきれいですね.
そういえば彼女はシカゴ出身.イリノイ州とかミズーリ州は英語の標準語地域といわれている
のもよくわかる.