とある・・・8月 | 一期一会~感謝~

一期一会~感謝~

挑む   2017

厳しく 明るく

【8月11日】1963年(昭38)                             「オレは命がけや!」村山、渾身の1球に涙の退場
 【阪神3-2虚人】7回裏一死二、三塁。打者虚人・池沢義行外野手のカウントは2-2。リリーフに立った、阪神・村山実投手の渾身のストレートは内角低めを突いた。

 「ボール!」。国友正一球審は自信をもってコールした。その瞬間、村山は血相を変えてマウンドを駆け下りた。

 「何でや!しっかり見ろ!バカヤロウ!」。詰め寄る村山の顔に球審の手が当たった。「殴った」「いや、殴っていない」。押し問答になる中、国友球審は「暴言を吐いた」との理由で村山に退場を宣告した。

 エースが退場を言い渡されたことで、阪神・藤本定義監督と青田昇コーチは激高。国友球審の体を押し、後楽園球場のバックネットまで体を突き飛ばした。

 納得のいかない判定をされた上に“殴られた”村山はなおも国友球審に近づこうとしたが、同僚の山本哲也捕手が「こらえてや」と身を挺して村山を止めた。山本に抱きつきながら、背番号11は人前はばからずに号泣した。

 「こんなことってありますか。殴っておいてから退場といったんだから、僕は怒っているんです。あの球は絶対ストライクだ。僕たちは、ボール一つに命をかけている」。怒りの収まらない村山は、退場後一気に報道陣にまくしたてた。

 一方、国友球審の言い分は「退場はあくまでも村山の暴言に対するものだった。村山を私が殴ったというが、決してそんなことはない。村山が迫ってきたので、一瞬体を引いて両手を伸ばし、よけた時にインジケーターを握っていた左手が運悪く村山の顔に当たってしまったのだ」。

 登板1、投球数5ながら打者0での退場という前代未聞のマウンド。試合はエースの執念にタイガースナインが応え、延長10回に決勝点を奪い、阪神は対虚人23回戦にしてようやく4勝目を挙げた。
                                                                        涙の1球は知ってましたが、昔は先発して、救援は当たり前のように、行われてましたけど・・・打者0、リリーフ登板によるものだとは、知りませんでした。