会長、森本です。
今日は先々週のEBMとNBMより。の続きとさせていただきます。
しかし、そうこうしているうちにかなりNBMを実践しているスタッフがいることに気づきました。
10/5のOTブログより、心理担当の山本ブログをご覧下さい。
山本ブログはこちら。
これはかなり私のイメージに近いNBMの実践であるといえます。
このようなことを書こうと思っていた矢先でしたので、驚いたと共にとても嬉しくなりました。
是非とも皆様も実践して頂ければと思います。
と、いう訳で、今日は少し違う目線からの話に切り替えます。
Evidenceを利用するEBMの実践、という主観について。
皆様は、EBMはかなり客観的なものである、というイメージをお持ちだと思います。
なのでどうして主観!?となるかと思います。
EBMについて、でも書いたように、EBMには5つのstepがあります。
Step 1 目の前の患者についての問題の定式化
Step 2 定式化した問題を解決する情報の検索
Step 3 検索して得られた情報の批判的吟味
Step 4 批判的吟味した情報の患者への適用
Step 5 上記1~4のstepの評価
ここで、主観になってしまうPointを探してみてください。
Step 3,4あたりが怪しいですね。
そうです。
この時点で、読み手の経験と考え方などで、論文のどの部分が強く記憶に刻まれるか、がかなり違ってきます。
例えば、映画を誰かと一緒に見た時、感動する人、感動しない人、同じ感動でも感動した部分が違うこと、皆様も経験したことがあるはずです。
さらに、これを患者に適応するとき、コミュニケーションの取り方や、患者様との関係性などによってかなり左右されます。
つまり、EBMの実践は必ずしも客観的なものではない、ということがわかるかと思います。
改めて先に言います。
Evidenceの構築は近代医療の発展に大きく貢献し、これからもさらに精度の高いEvidenceが構築されることを、私も心から望んでいます。
ただし、これはNBMや、Evidenceとして構築しがたいものを否定し続けて成り立つものではない、ということを臨床家として捨てたくないと思っています。
さらに付け加えます。
研究者の方を否定しているつもりもありません。
誤解を招くようであれば、本当に申し訳ありません。
臨床家は、研究者の方の研究があったからこそ、より高い医療を提供することができるようになったと思います。
臨床と研究をつなぎ、より実践的な医療を構築すること、それが身につけることが出来るようになれば、私たちはもっともっと高い質の医療が提供できるのではないでしょうか。
そういった視点を皆様と共有していきたいと考えております。
今日もお付き合い、ありがとうございました。
みえリハビリテーション研究会
会長 森本
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