どうも
学生は夏休みに入りましたね。
社会人に夏休みがないことを憂うみえリハビリテーション研究会の中です。
さて、先週まで長々と自己紹介してきましたが、ようやく今週から本題ですね。
予告通り、今週から僕は「運動器分野をわかりやすく」をテーマに書いていきますので、特に若手の皆さんよろしくお願いします。
いきなりですが、皆さんは臨床で何を大切に治療していますか?
僕が臨床で大切にしていることは、ありきたりですが基本的なこと程丁寧にということです。
各地で色んな勉強会が開催され、多くの手技があります。
あれが良い。これはダメだ。
人によって賛否両論は必ず出てきます。
ただ、僕達の職業って「患者さんを良くする」ことを前提としているので、言ってしまえば、「良くなれば」それが仕事を果たしたということになります。
裏づけやエビデンスも大事ですが、使い方が重要です。
あの文献ではこうだから、この人もこうだ、というのは浅すぎます。
人はそれぞれ違うからこそ、探究心が尽きないんです。
だから、選択肢が多くあろうと、それを自分で選択して、実践・復習してその価値を決めればいいと思うんです。
流行りの手技に乗って良くなれば良し。
古くからの手技を用いて良くなれば良し。
ってことです。
しかし、色んな知識がついてくると、基本を忘れがちになります。
小手先だけでやって上手くいかず、自分の腕に疑問を持つ前に基本的なことを念頭に置いてできていたかをまず振り返るべきです。
(普通の話ですが、色んな勉強会や手技があると混乱し始めますからね。)
ということで、今週から僕と復習がてら基本を思い出していきましょう。
■ 股関節構造
股関節は大腿骨頭(ボール)とこれを覆う臼蓋(カップ)からなる球関節です。
カップは前後左右均等に開いているわけではなく、前及び横に30~40°傾いて開いているんで、運動の自由度が高い構造になっています。
また、大腿骨頚部にはよく聞く頚体角と前捻角が存在するんで、立位姿勢において股関節は骨頭の前方部分の覆う量(被覆量)が不十分になります。
つまり、立っているということは、骨同士の適合性でみれば立位時は前方に不安定であるということになります。
更に骨盤が25°後傾すると、骨頭被覆が21%減少するとの報告もあります。
言葉だけでなく、図でもイメージして下さいよ。
<前額面:前から>
はい。
では、骨盤後傾してしまっている人って?
そう!多くは高齢者の方々です。
が!
最近は洋式生活が浸透し、ゲームやスマホを多用し、僕も含め若者も同様の姿勢をとっている方が増えてきています。
患者さんだけでなく、日々人を観察してみて下さい。
若者で直接的な痛みはなくても、適合性が悪いということは、不安定な状態で活動しているということになります。
なのに、第1選択が体が硬いからストレッチというのは横暴ですよね。
まずは、ここまでのことを考慮して下さい。
適合性を高めて骨を安定させるとなると、後傾と逆方向の前傾へ誘導させる必要があります。
そんなんわかってるって!と思ったでしょう?
じゃあそれを丁寧に行えていますか?
冒頭でも述べましたが、基本的なこと程丁寧にを大切にしているので、この骨盤前傾に対しての基本を次回で書いていきます。
長文お読み頂きありがとうございました。
みえリハ研究会 中
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