前回はチャリで訪れた幸手の映画館。しかし寒かった事もあり、今回は横着して車で訪問。田舎道をビュンビュン飛ばした(といっても法定速度内だが)にもかかわらず45分。チャリの半分程でしかない。ガソリン代はジュース1本分程度。駐車場が有料な施設でない限りチャリで行くメリットはあまりない。
映画館ならばもっと近くに、それこそチャリでも行ける場所にあるのだが、当館では普通の映画館ではやっていない作品を見る事が出来るので、Sick of myself以来の訪館となった。
いつもの事ながら、映画館のロビーやこの廊下、客席等、どれもワクワクする。それどころか長い長い予告編ですら興味深い。ネット配信では決して味わう事の出来ないひと時だ。
本日はスクリーン6。その最後列ど真ん中という、まあまあえげつない席を確保出来た。最初は迫力に欠けるかなと思ったのだが、非常に観易かった。42インチテレビを1m20cm程から見るような感じ。対角画角45度、135換算で43mmという、人間の視界に近いと言われる値であり、納得。
◎あらすじ(公式サイトより引用)
川辺市子は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を捜しているという刑事・後藤。後藤は、⻑⾕川の⽬の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生…と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は部屋で一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。
◎感想(ネタバレあり)
舞台化映画化されなければ知る由もない現実世界で実際に起きつつある問題の中で生きる人々の苦悩や葛藤、そして決断を描く重い題材。
謎解きという点では下調べは行うべきではないが、それでも全く突然観ると最後まで判らないままになってしまう可能性もある。とう事でいくつかのキーワードが記された舞台版のちらしだけは読んだ上で臨んだ。
2015年が「現在」であり、そこから時をさかのぼる為、計算には注意が必要。市子の生年から瞬時に計算する必要があるが、それでも時々「おやっ?」と思う所がある。登場人物は多数出てくるが、それらが複雑に入り組むというという事はない。初登場時に名前が表記されるので、それを目印にする程度で良い。
最後色々どうなったかの詳細は美しくボカされており、それが不満というか物足りなかったが、映像作品というのはそういうものかもしれない。
こちらは2月に再演されるという舞台版のちらし。元々は舞台版が存在し、それが映画化された。監督と演出家は同じ。舞台も映画も手掛ける団体のようだ。これにお珠ちゃんが出演するという知らせを受け、しかも事前に映画を観ておけとの事なので今回の鑑賞に至った。この容姿はてっきりお珠ちゃんかと思ったのだが違うようだ。ではお珠ちゃんは誰役なのだろう。市子以外の女子は4人だが、一人は市子の母という事で確定している。市子に容姿が似ているという「冬子」は舞台版では登場しない(初演では)。女子の友達は3人登場したが、その誰かか。
59.10 17.0