大宮鉄道ふれあいフェア2023 | PRYCE16写真日記

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新型コロナの蔓延その他(業務多忙?)により、2019年以来の訪問となった大宮鉄道ふれあいフェア(の大宮工場会場)。今年から(かどうかは不明だが)事前申込制となり、入場時間も30分刻みで指定されるようになった。僅かだが入場料を取るようになった事もあり、混雑が大幅に緩和されるのではという期待に胸が高まった。11時入場だった為かは不明だが、大宮駅からの道も空いており、構内に設けられたバッファ的なエリアもスカスカで無駄に歩く事にはなったが、工場内を堪能出来る。入場ゲートでこそ若干の混雑があったが、スキーのリフトで15秒も待つとイライラするようなボクでもまったくストレスなく通過する事が出来た。いつもは門の外からちらりとだけしか見る事が出来ないキハ391系ガスタービン車の生首が出迎えてくれる。

 

 

キハ391系の生首部分を右に行くか左に行くかで運命が決まる。ボクは左に行った為、JR貨物エリア側から訪問する事となった。まずは架線もないのにパンタグラフの上がっている金太郎と、全長が長くなり不気味な姿となったDE11後期型が迎えてくれる。

 

 

これから分解整備が行われると思われるEH500-48。その周囲をミニEH500の線路が囲う。

 

 

塗装が済み、ピカピカになったEH500-43が移動式の馬の上に載っている。

 

 

EF65 2093。ナンバープレートが外され、その下に機番がマジックで記されている。今年2月に当地へと回送されて来たものの、今日まで解体されず残っていたようだ。いよいよ終焉が近づきつつある国鉄機にボクは目が釘付けだったが、周囲の若者(というか子供)達は別段興味がなさそう。時折、自分が思ったり感じたりした事を口に出さないと生きていけない人種が「ぼれーな~」等といった事を無意識に言葉に発していた。

 

 

電気機関車のモーター。電車のものにくらべて明らかに大きい。古めかしかったので、もしかしたらEF58/15時代のものかとも思ったので聞いてみた所、EF64/65用のものである事が判った。EF65とて十分に大昔のものである。

 

 

運転室登場体験が行われていると思われる金太郎と青い稲妻。

 

 

本日唯一のEH200。その初号機だ。EH200もしばらく見ていない。

 

 

(JR貨物エリアの)本日の目玉である、カラシことEF65 2127と、ラストナンバー機であり国鉄特急色復帰第1号であるEF65 2139の撮影会場。確かにすごい取り合わせである事もあってか、ココには有料撮影エリアが設けられている。しかし10分程で6500円というのはかなり高額だ。流石に参加者はさほど多くなく、ゆったりと撮れていた模様。

 

 

半面、無料エリアには黒山の人だかりになっていしまうのは仕方がない。しかし10分も待っていれば入れ替わるだろうと後ろの方で待っていると、ボクの前に割り込んでくるヒトが多い。本人は割り込んでいる自覚はないだろうし、注意して三脚で殴られるのもイヤなので目をつぶっていた。そうしているうちに徐々に前進。時折前列のヒトがローアングル撮影した隙に数枚撮影して退散した。しかし最前列の人々はなかなかどこうとしない。そんなに何十分も粘る程のものでもなく、5分も見ていれば飽きるだろうと思うのだが、しかし(有料撮影者に向けて)ヘッドマークが次々に架け替えられており、なので最前列からなかなかどかないという図式が出来ていたのだ。あまりにも見苦しい光景だった。

 

 

台車落書きコーナー。この手のものは廃車や廃棄品ではよくあるが、これはそうでもなさそう。訊いてみた所、予備台車であり、総研での検討などにも使われるかもとの事。芸術的でもあるので、このまま実車に組み込んだらレアもの大好きな鉄道マニアの間で話題になるのでは?と提案した所、すぐに真っ黒になってしまうのと、検査時に印や数字を記入するのでそれらが見えにくくなってしまうので無理だろうとの事。残念。本日最も興味深かった企画だった。

 

 

EH500-48の周囲をとりまくように敷設された線路上を行くミニEH500-99。興味深いのがその次位に搭載されていたタンクコンテナ。乗務員席を兼ねたリアルなJOTのISOタンクコンテナで、搭載物は圧縮空気。これで汽笛を鳴らしていると思われるが、ブレーキに使用しているかは不明。圧力計は6気圧を指している。カラーコーンの影に隠れた所にはバイクのブレーキレバーが搭載されているので、これがブレーキか?

 

 

灰色塗装が終わり、次は赤を吹く予定の津軽海峡線用のEH800。ナンバープレートがなければEH500の量産1次型と区別がつかない。これもやはり移動可能な馬の上に載っている。

 

 

すぐ隣のNゲージの運転場に比べて何故か人だかりの少ないHOゲージエリア。JR貨物試験塗装のEF65 1059に牽引された14連のタキ43000。その最後尾には、我が家に唯一あるHOゲージモデルである「銀タキ」が連結されている。

 

 

4種類あるEH500の形状塗り分けの中で最も好きな量産2次型。近くで見るとかなり汚くなっている。白の部分は最後に塗られたのか、それの剥がれが激しかった。また黒の部分も剥がれると赤色が出て来るよ模様。量産3次型色にすれば塗装工程が1回減る(黒がなくなる)。EF210が同様の節約で格好悪くなってしまったので先行きが心配だ。その事を係のヒトに尋ねればよかった。

 

 

何度通ってもこの場所ではついEF65に目がいってしまう。

 

 

1800人入れるという社員食堂で遅い昼食。ステージでは吹奏楽部の演奏が行われていた。

 

 

3階にある社員食堂から見た生首広場。2019年からは185系の生釘が新たに加わっていた。

 

 

何の説明もなく無造作に置かれた蒸気機関車の煙室扉や給水加熱器。

 

 

先程のEF65が吊り上げられ、目の前をビュンビュン飛び回る。加速や減速の度にぐらんぐらん揺れる為、かなり怖い。「あぁ、いつもの(車体釣り)だろw」とヘラヘラ笑いながら目の前を通り過ぎる若者、「ぼれーな〜w」と、思った事を口にしなければ生きていけない鉄道に興味なさそうな人々(←が何故来ている?)を嘆きながら、何往復もする姿に最後まで見入った。

 

 

本日の最終フライングステージを終えた作業員さん達の達成感に満ち溢れた表情が素敵だった。

 

 

プラレールによって構成された貨物ターミナル。コンテナ車こそ「コキ」ではなく「コム」だが、「タキ」もあり、その中身を納めるタンクもあり、機関車もEF64、EF66、EH800以外はひとしきりそろっている模様。もっと近くから見たかったが、子供向けのゲーム会場となっていた為近づけず。

 

 

こういう何気ない展示(?)にも目が釘付けだ。

 

 

EH200の新品動輪の山。

 

 

資料館内部の展示。かなりの見ごたえだが、ココは常設なのだろうか。

 

 

国鉄時代の工場内の様子が楽しく描かれたイラスト。新幹線が開通している事から1982~1987年に描かれたものと思われる。先程の社員食堂の収容人数はこのイラストで知った。パソコンのヒトはこの画像上で右クリックし、「画像アドレスをコピー」をクリックした後、新たなブラウザーを開いてアドレスをペーストし、末尾の「?caw=800」を削除すると元画像を見たり保存したり出来る。是非細部まで堪能して欲しい。

 

 

EF80 52の無惨な姿。京都てっぱくのEF66 10よりも悲惨なのか、まだマシなのか。

 

 

いつもながらの大満足なイベント内容だった。有料イベントにしたせいか混雑はさほど感じず、カラシ展示付近以外では殺伐とした様子もなく、非常に有意義な時を過ごせた。あまりに楽しくて会場をなかなか去る事が出来ず、2~3周と広い場内を巡り続け、閉場15分前にやっと会場を後にした。

 

 


その後てっぱくへ。以前EF65が展示された事もあるこの工場と線路の繋がった場所に115系電車が展示されていた。EF65が展示された時には柵で厳重に囲われていたが、今日は入り放題(でもないが)撮り放題。

 

 

同じ場所でEF64の展示も行われていた。EF63を除けば最もややこしいと思われる前面配管類をじっくりと堪能する事が出来た。

 

 

E1系の横にはシンカリオンの姿も。これは流石に大きすぎる為、南館すれすれまで下がらなければならなかった。それにしてもE5系から進化(?)したような外見の中に一部山手線ヨ235系のような部位が混ざり込んでいる。その混入ははたして必要なのだろうか?

 

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