8:49、大宮。青春18きっぷ最終日。前日の飲み会が楽しすぎて寝坊。中央本線経由で名古屋まで行って帰って来るという計画はあきらめ、小淵沢付近まで行く事にした。丁度むさしの号が待機していた。これがないと大宮~南浦和間がちんたらしてしまうので助かった。
与野を過ぎると、禁断の貨物線へと入っていく。また新小平を過ぎた所でも同様に貨物線へと入ってゆく。乗り換えが2回不要となった。
9:44、八王子着。西武101系(青)がEF65貨物色に引かれて何処ぞへ行く準備がされている。
9:50、しかし高尾まであと2駅。むさしの号、どうせなら高尾迄行って欲しい…
9:57、高尾。本来ならココで40分程待つ筈だったのだが、高尾発松本行きの列車にうまく乗れた。目的地候補は野辺山駅と富士見駅の2つがあったが、富士見駅には予定より1時間程早く着けそうだったので、その場で計画決定。
10:11、今まで山の中であまり面白くなかったのだが、笹子トンネルを抜け、勝沼ぶどう郷駅を過ぎると途端に視界が開ける。
11:20、今まで気が付かなかったが、ドア上の路線図が見た事もないようなものになっていた。3セク化したしなの鉄道やえちごトキめき鉄道以外にも、JR西日本の大糸線(南小谷以北)や、JR東海の中央西線、飯田線も載っている。どれもよく知っている路線なのに、実はほとんど乗った事がない。学校の寮が清里にあったので立川~野辺山と、軽井沢駅だけだ。鉄道ファンのはしくれとしてこれではいかん。
12;01、竜王駅。根岸発の石油列車が一日2往復している。
12:23、日野春駅の給水塔。1904年の韮崎~富士見間の開業の頃に設置されたもの。開業と共に設置されたのなのか、その後増設されたものなのかは定かではない。
12;44、富士見駅到着。
そこから近くにある旧線跡を目指す。富士見駅から片道約2kmだが、上り列車まで50分しかないので、まるで競歩のような速足で歩く。
映画「怪物」のロケで使用された瀬沢隧道。画面右部分置かれていた気動車の廃車体が子供達の秘密基地という設定で使用された。廃車体はセットなので現存しないが、特徴ある旧路盤上の排水溝が確認出来た。トンネル内部は立入禁止と聞いていた(のと時間が厳しかった)ので内部には入らず。
やはり映画で登場した旧立場川橋梁。橋上は立入禁止で、厳重な柵が取り付けられているが、すぐ近くまでは行く事が出来る。
2階の屋根位だと思っていた築堤が思ったより高くて怖いかった((高所恐怖症)。
1904年の開通で、1980年の複線化時に使用停止。それから40年も経っている為、痛みも進んでいる。近代化遺産として保存すると2~3億円、解体には2000万ほどかかるという。
13:31、パパッと橋とトンネルの写真を撮って引き返す。走ろうかとも思ったが、そうすると別な理由で上り列車に乗れなくなりそうだったのでやめ、全力で歩行する。推定8.3km/h(歩幅0.75[m]、ピッチ20/6.5[歩/秒])というとんでもない速さで歩く。普段「運動」と称して毎日行っている散歩時の歩行速度はわずか3.6km/h(歩幅0.5[m]、ピッチ20/10[歩/秒])である。ちなみに競歩競技の第一歩は12km/hとの事。絶対に無理だ。
13:33、上り小淵沢行きにどうにか間に合った。ホームtoホームで49分だった。
13:35、先程弾丸訪問した旧立場川橋梁。発車して50秒間で、既に100km/h近い速度になっている。本当によくこんな所まで49分で往復したものだと感心する。
13:47、小淵沢。あれだけ急いだというのに、次の乗り継ぎまでは時間がある為、改札外の蕎麦店丸政そばへ。
↑GR3 ↓iPhone14 どっちが美味しそう?
残念ながら冷たい蕎麦がない為、珍しく温そば(かけ)。50分間の競歩で汗だくだったのでどうかとも思ったが、もうヤケクソ。幸いにも沸騰寸前の激熱ではなかった為、まあまあ食えたし、汗だくにもならなかったし、思ったよりも美味しかった。まあたまには温蕎麦もいいかな。
14:00、小淵沢発高尾行き。連続20〜25‰の下り坂を抑速ブレーキを掛けながら下る様は見ていて楽しかった。電流系がないのが残念。
14:31、韮崎付近。八ヶ岳が良く見える。
14:50、甲府で下車し、身延線に乗り換え。
美延線全38駅。約3時間。気が遠くなりそうな行路だ。
15:58、トンネル区間が多い為、幕は閉められるものの、一番右側は開かれていたので、この位置から前面及び側面の展望を堪能。ココなら料金徴収にもあまり邪魔にならない。
17:26、やはり西富士宮付近から急に視界が開けた。
17:56、富士駅到着。長かった…。だが只見線や水郡線は4時間コースだ。イイ練習になった。
17:59、富士から熱海まで313系。313系は見た目は格好悪いが(?)、全面展望は最高。全面ガラスが湾曲しているので、自分の間抜けな姿が映らないのがいい。
18:02、そして熱海からは例によってグリーン車。ホームのグリーン券自販機が見当たらず、やむなく飛び乗ったが、赤ランプのまま乗車を続けるのが非常に気が引けた。休日価格(1260円)に車内購入価格(+260円)になると恐れていたが、何故が1060円だった。(休日価格は800円、それの車内販売で+260円でした)
20:20、大宮着。終電まで余裕を残して帰宅。今回も素敵な旅行だった。
この夏の思い出が詰まった切符。青春18きっぷの旅が病みつきになった。日帰りよし宿泊ヨシ。次回の冬休のシーズンはどうするか。
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