GR3 その驚きの暗闇性能?! | PRYCE16写真日記

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「コンデジ使う位ならスマホでいいや」という風潮の中颯爽と登場し、孤高の人気を誇っていたRICOH GR3。発売から2年が経過し、品質も価格も安定してきたという事もあり、先日(酔った勢いで?!)衝動買いした 。ストロボがなく、横幅が短く、レンズの所のGRの文字が赤くないのがGR3だ。

 

GR2に対するGR3の特徴として、ボクにとってマイナス要素となるものは以下の通り。

・ストロボがない。 

・+/-ボタンがない。その他のキー配置も微妙に異なる。

・P社の偉大な発明であるTAVモードがない。

・RAW現像ソフトが付属しない。 

・電池が異なる。

 

これに対して、良い点は僅かこれだけ。

・高感度耐性の向上。

・手振れ補正搭載。

 

一部のマニアに絶賛された「小さくなった」というのは感じない(どちらも十分小さく、GR2だけを駄目扱いする理由が不明)。だがこの2点こそが、GR3の最大の魅力であり、夜間撮影の強力な手助けとなりそうだ。という事で早速、放課後恒例の近所徘徊(withカメラ&飲料)へと繰り出した。

 

 

まずはGR2の「MY2」ポジションに設定している暗所でもそこそこまともな画質となる1/40sec、F4.0で撮影。感度が最高値のISO102400となった為、明るさ的にはそこそこ写っているが、やはり実用的ではない。Exifの感度値は最大65535な事もあり、自動設定される最高感度上限を60000までとした。

 

 

同じ場所で、1/8sec、F2.8にした所、ISOは6400まで下がり、画面の荒れも目立たなくなった。こうしてみると普通の場所だが、実際には本も読めない程の暗さである。

 

 

2020年12月27日にGR2で撮った暗闇にうっすらと浮かび上がる近所に建つ携帯電話の基地局。流石に手持ちでは砂の中に何やらが建っているのがかろうじて見えるといった程度だった為、三脚に据え付けて撮影。15sec、F4、ISO100。

 

 

こちらはGR3。1/8sec、F4、ISO20000。流石に長時間露光には叶わないが、暗闇に浮かびあがる電波塔の怪しげな美しさを手持ちで収める事が出来た。

 

 

1/15sec、F2.8、ISO1600。

 

1/15sec、F2.8、ISO1600。

 

1/15sec、F2.8、ISO800。普通の夜景ならば、荒れナシで撮れる。

 

 

1/8sec、F2.8、ISO4000。電車はブレるがその他の部分はピタリと止まっている。

 

 

1/8sec、F2.8、ISO3200。

 

 

1/8sec、F2.8、ISO800。時速40km、LED表示器の周波数は100Hz程である事が判る。

 

 

1/8sec、F2.8、ISO8000。

 

 

1sec、F2.8、ISO2000。遂に禁断の1秒シャッターに挑戦。普通に写る。しかし流石にこの速度となると呼吸を忘れる程真剣に構えなければならず、撮影後にゼェゼェする。ブレ補正機能がないGR2でブレブレ写真を連発させた後の低速シャッター訓練の賜物でもある。

 

 

GRのお家芸であるハイコントラスト白黒が冴える。

 

 

1sec、F2.8、ISO1250。何気ない畑(?)。

 

 

単なる暗闇テスト写真だったのだが、ハイコントラスト白黒が冴えた為、採用。本当は真っ暗だ。

 

 

1sec、F2.8、ISO640。感度が低い為、粒状感がまるでない不思議な写真となった。

 

 

富士のISO1600白黒フィルムを使ったら夜でもストロボナシで写った!という感動がよみがえる。

 

 

1sec、F2.8、ISO1250。近所徘徊姿を地鶏!

 

 

 

1月26日、近所の廃軽トラをGR2で撮影した時のもの。 1/10sec F2.8 ISO25600。何が写っているのか言われなければ判らないが、大体見た通りの明るさ(暗さ)だ。

 

 

GR3 1sec F2.8 ISO51200。目を凝らせば軽トラがあるのかかろうじて判る程度であり、フレームを決めるのは完全に当てずっぽうという程の暗さの場所が、まるで昼間のような明るさに!この-6EVという暗さがGR3の実用手持ち撮影の限界のようだ。

 

 

元々GR2で街歩きをしている時にこの廃軽トラをみつけ、この位の暗さのものがもう少し良く写ったらなと思い、(相場が下がって来た事もあり)購入を決意したのだが、まさかこれ程の効果とは思わなかった。田舎の暗黒街歩きはもとより、都心での放課後街歩きにでも遺憾なく威力を発揮しそうだ。

 

難点としては、まずはとにかく電気バカ喰い。ガンガン使っていると2~3時間程でなくなりそうな感じ。浮動式のイメージセンサーを固定する為なのか、レンズが出ている時に耳をつけると電気自動車が動く時のような音が常にしている。なので撮った写真を見たり加工したりする際には一旦電源を切り、再生モードで立ち上げ直すといった裏技が必要そうだ。
 

そしてよく見ても間違いそうなそっくりな外観とは裏腹に、ボタン配置や操作法は大幅に異なる為、2台持ちだと操作に非常に戸惑う。今までは旧型を手足のように使いこなしていたが、このままだとヘタをしたらどちらを使うにもモタモタしてしまいそうだ。

 

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