貴重な平日休み最終日に訪れたのはこんな場所。学生時代に授業がなくなると(またはサボると)訪れていた思い出のくねくね道が、今や湖の底に沈んでしまった。この場所は当時、何だかものすごく高い場所に道路(正確にはそこをつなぐ橋)が出来ているなと思っていた場所だ。当写真のはるか先にみえている「やまびこ大橋」も、あの頃は100m程のはるか上空にはそびえる構造物が左右から伸びて行き、やがてつながってゆく様を、ベイブリッジ同様に見守って来た身だが、それが今やこんな湖面すれすれに。思い出のくねくね道は、八ッ場ダムに沈んだ吾妻線の鉄橋同様、多少の干ばつ程度では見る事が出来ない程の深さに沈んでいる。
当時はまだ観光地ではなく、別段普通に出入り出来たこの宮ケ瀬ビジターセンター(当時)も、今や(休日は)金を払わなければ入る事が出来なくなってしまったという事もあり、急にもらった平日休みに久々に訪れてみたという次第だ。
あの頃から変わらないのは巨大クリスマスツリーとなる画面左にあるこの木のみ。中央部の緑の平野部は、かつては谷だった…ような気がするが、当時はまだこの場所を含めた世の中がこんなにも急速に変貌を遂げると知らず、また定点観測という写真分野があるとも知らなかった頃の事なので致し方ない。
その頃この場所はまだ単なる崖だったかもしれない場所。
天体望遠鏡と思わしきドーム。だが中身は(もしあれば)腐敗していそうな雰囲気。
GR2のいやらしいまでの発色が吠える?!
訪れたのがあの頃と変わらず平日だったからなのか、それともあの頃と変わらず決して観光地などではなかったからなのか、数々の飲食店は閑散としており、多少変わったとはいえ「あの頃」を満喫する事が出来た。だが本日夜から「東洋一のクリスマスツリー」イベントが開始されるらしく、それらしい盛り上がりも一部区域では見る事が出来た。
青春の地、宮ケ瀬をまあまあ堪能した後、さてどうするか。やはり当時入り浸っていた横浜のふ頭巡りをするか、それともすぐ近くにあるレトロ自販機の聖地を訪れるか。だがほどなくして、森君のブレーキからシャアシャアといやな音がし始めた。少し前にも聴いたものの、しばらくすると収まった為、雨天でディスクが錆びたのかと思い楽観視していたのだが、思えば最後にブレーキパッドを交換たのは13年前(新車購入後数週間ともいう)、以来14万kmが経過している。いくらボクがブレーキの達人だからといって、そこまで持つ訳がないだろう。という事で急に青ざめ、大慌てで(高額な)圏央道に乗り、高速内では一度もブレーキを踏まず、帰路に就く。
56.70 14.6