こんばんは。(^^)
久しぶりにMDで音楽を聴きまして、楽しかったです。(*^^*)
私の青春時代の時は、カセットにビニール(日本ではLPレコードと言いますが、海外では素材名で呼んでいるようです)が主流でした。
それはさておき。(^^;;
MDはディスクではありますが、録音が可能でした。
その方式は光磁気方式と呼ばれるものでした。(^^)
これ、磁石の性質をよく利用していまして、よく出来ているのですよね。(^^)
録音の際には、レーザー光線の出力を強くして、ディスクを一気に温めます。
磁石には面白い性質がありまして、常温ではさほど変化をいたしません。
しかし、温度が高くなるにつれて磁力が弱くなり、ある温度に達すると、一気に磁力を失ってしまいます。
MDの磁力は常温では約10000エルステッド。しかし、温度が高くなると一気に50エルステッドぐらいまで下がるのだそうです。
こうなりますと、外部からの磁力に影響を受けやすくなります。
そこで反対側にハードディスクの様な磁気ヘッドがありまして、ここからデジタル化された信号を送ります。すると、MDについている磁石はその信号を記録します。記録した後は…温かいままですと、次の信号に影響されて、磁石の極性が変化してしまいかねませんが、実はすぐに冷めやすい性質を持っていまして、記録するとともに一気に冷えて、磁力も元の強さに戻ってしまいます。(^^)
こうなりますと、もう外部からの変化を受けにくくなり、記録を保持することが可能となるのです。(^^)
ところで、再生には磁気ヘッドは使用しません。
光ディスクですので、レーザー光線で読み取ります。(^^)
しかし、CDなどと違い、記録したところが凹んでいる訳でもなく、磁石の極性が違うだけです。(^^;;
さて、どうして読み取れるのでしょう?
実は今度は光の波の面白い性質を利用しているのです。(^^)
光は、波なのか粒子なのか?
昔からのこの問いに多くの有名な科学者たちが挑んできました。
そして最近では、光は粒子であるとともに、波でもあるという、両方の特性を持つことが知られるようになりました。(^^)
で、今回は波の性質のお話で、
画像お借りしました。
光はこのように電場と磁場が直交してできていることが知られています。つまり、電波の一種なのですね。(^^)
そして光には、縦の波でできたものと、横の波でできたものが存在します。
光自体は横波なのですが、太陽などの光源からは、どちらの波も放出されています。(^^)
ただ、レーザー光線の様なコヒーレントな光では、波は一方のものしか放出されません。(^^;;
この光が磁石のある極性に当たると…信じられないかもしれませんが、光の波は90度捻じ曲げられてしまうのです。(^^;;
この現象を「カー効果」と呼びまして、MDに限らず、MOなどでも重要な現象なんです。(^^)
捻じ曲げられて反射した光は、受光部にやってきます。
ここには受光素子の手前に、ブラインドの様な細いスリットと呼ばれるものがありまして、ここをある波は通り抜けられますが、そうではない波は通り抜けることが出来ず遮断されてしまいます。
これにより、光から0か1かの信号を読み取ることが出来るという仕掛けになっています。(^^)
このスリット、実は身近なものにも利用されています。映画館で使われる、3Dメガネがそうだったりします。(^^)
右と左でスリットの方向が90度違いますので、2枚の映像(右目用と左目用)を同時にスクリーンに上映することが出来るのですね。(^^)
後は、カメラでよく使われるPLフィルターなんかもそうですね。波の方向をこれで変えることによって、消したい光を(主に水面に映る反射光やガラスに映る映像など)カットできます。ただ、確度によっては全く消せなかったりするので、コツがいります。(^^;;
液晶テレビは、電位の違いで液晶が動きます。これにより、ブラインドのような効果が発生しまして後ろからの光を通したり、遮断したりします。(^^)
なので、PLフィルターを通して、映像が見える角度から90度回すと、真っ暗になってしまいます。液晶テレビからの光の波の方向がこれで分かり、大変面白いですよ。(^^)
PLフィルターの威力が発揮されるのは、晴れた空の時です。青色が濃くなって、きれいな青空の写真が撮影できます。(^^)
おっと脱線。(^^;;
と、いう訳で、MDに使われているおもしろい物理現象をご紹介いたしました。(^^)
あぷりこっと