Turing test | Aprikos blogg

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色々ありますが、それでも前を向いて生きようとしているMtFな私の天然ブログです。

おはようございます。(^^)

今朝、新聞を取りに外に出ようとドアを開けましたら、雨。

昨日と打って変わってお天気が悪いです。

そして、ちょっと肌寒い。

ラジオのニュースでは、今日あたりから寒の戻りがあるとかで、また寒くなりそうです。ここのところ、異様に暖かい日が続いていましただけに、体調管理には気を付けないといけませんね。(><)


さて、最近、AI(日本語訳では人工知能と呼ばれています)の話が色んなメディアで賑わすようになってまいりました。実は人工知能ブームは波のように今までも何度か起こっていまして、その度に家電やその他のシステムで少しの進歩が起こっておりました。

しかし、それまでの人工知能は、やはり限界があり、本当の意味での人工的な知能というには程遠いものでした。

ところが、この数十年の間に、CPUなどのデバイス技術が発達し、特にネット社会になってからは、プログラミング技術に加えて、膨大なビッグデータの蓄積の急加速もあり、物凄い進化を遂げるようになり、本格的な実用化も視野に入るようになってまいりました。ホント、凄い時代になりました。(^^;;

ですが、その人工知能は本当に知能を持っていると言えるのか?

データ量と計算速度はすでに人間を超えていますが、知性といえる部分は本当に人間に迫っているのか?

この疑問は今も大きなテーマとなっています。

そこで、このコンピューターの知性をはかるためにはどうすればいいのか?

20世紀前半に活躍したイギリスの数学者、アラン・チューリングはこの問題に対し、このような方法でテストできると提案しています。

1:まず、人工知能を入れたコンピューターと、人間を、ある部屋に入れます。

2:その部屋の中が見えないようにしっかりと仕切りをし、別の部屋に被験者を案内いたします。

3:被験者には、仕切りの向こうに誰がいるのか、全く知らされておらず、その相手に対し、様々な質問や会話を投げかけます。

4:一通りそれを体験させたのちに、どちらが人間でどちらがコンピューターだったか、答えていただきます。

5:被験者が、見事に見抜けていれば、人工知能はまだ未完成。しかし、コンピューターを人間と誤認していた確率が大きければ、それは人間の知性と変わらないものと判断し、人工知能と言える…

と、いうものです。(^^;;

これは、「チューリング・テスト(Turing test)」と呼ばれ、コンピューターの世界の間ではとても有名なテストです。人工知能そのものがまだ無かった時代(論文発表は1950年)、彼はこのようなテストを思いつくなんて、大変な天才だと思います。(^^)

でね、このテストには応用問題がありまして、

仕切りの向こうにいる二人のうち、どちらが男性でどちらが女性なのか?

といったテストもございまして、こちらは、「模倣問題」などと呼ばれています。

GIDのテストに応用出来そうな感じに見えますが、実際にはこのテスト、少々問題もありまして。人間の会話には、それぞれ個人差があり、それだけでは判断材料としては乏しいのですよね。

話下手な人もいれば、とんでもなく饒舌な人もいますし。(^^;;

女性でも武士のような人もいれば、男性でも大和撫子な人もいますし…言葉のみでは判断が難しいのですよね。A(^^;;

ですので、その人の個性をある程度つかむのにはいいでしょうけど、それだけで性別判断は無理ではと、考えております。

ましてや、性に関しては個性同様、多様性が存在していることが分かっている現在、二元論的なこのテストだけでは未完成。

コンピューターでは当分、性の謎を解くことはできなさそうですね。(^^;;

でも、この難問にチャレンジするプログラマーがいつか現れるかも。そうなった時、性の多様性に対して、どのような答えが待っているのか、知りたいやら知りたくないやら…A(^^;;

そういえば、ネット上で時々見かけるGID判断テスト、あれについてどう思われますか?
私は遊びとしてはいいとは思いますが、果たして…(^^;;

そいえば、チューリングは、同性愛者だったことで、当時のイギリス警察に逮捕され(当時の法律では、同性愛は犯罪だったのです)、職を追われ、謎の死を遂げています。彼の名誉が回復するのはかなり後になってから…人の無理解というのは何とも残酷です。(--;;


あぷりこっと