失敗学(^^;; | Aprikos blogg

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色々ありますが、それでも前を向いて生きようとしているMtFな私の天然ブログです。

防火壁

こんばんは。(^^)

今日は、防火壁前で記事作成をしています(をい)ゞ(^^;;

ウソです。(^^;;

この防火壁は、日曜の朝の散歩のコースで出会ったものです。
太平洋戦争中、空襲で街が火の海にならないようにと、至る所に作られていたものだそうです。今見ますと、異国の巨人の侵入を防ぐために作られたのではないかとか思ったりもしますが…この高さでは無理ですね(をい)ゞ(^^;;

太平洋戦争については、明らかに日本政府の失策であり、それについての検証に関しましては、たくさん書物が出版されています。ですのでそちらに譲りまして、

#「失敗の本質-日本軍の組織論的研究(戸部 良一他 著 中央公論社 刊)」という本が、個人的にお勧めです。(^^)

人と企業はどこで間違えるのか?

「人と企業はどこで間違えるのか?-成功と失敗の本質を探る「10の物語」(ジョン・ブルックス著 須川綾子 訳 ダイヤモンド社 刊)」をご紹介。(^^)

人や企業は何故間違いを犯すのか? この命題に迫った本が最近、色んな方によって著されており、書棚を賑わせています。この本もその一つです。(^^;

実は今から40年以上前にアメリカで出版された本なのですが、日本では今年になって初めて翻訳されたという遅咲きの本です。で、その内容は、1959年から1969年までの間に執筆されたエッセイを集めたアンソロジー形態となっています。

そしてこの中では、不祥事や法廷闘争、株価大暴落など、様々な出来事が描かれていますが、その中心に流れる、「失敗と成功の本質」に迫る鋭い洞察は、今にも通用するもので、その普遍性には大変驚かされます。

例えば、第一章目の「伝説的な失敗-フォード、エドセルの物語」では、1957年9月、意気揚々と発売された新型車、エドセルは、なぜ失敗に終わったのか? あれだけ用意周到にマーケットリサーチを行い、莫大な開発費を投じ、当時フォード社内の誇る優秀な頭脳を結集して、T型フォード以来の革命を起こそうとしたプロジェクトの物語は、多くの人々の人生を巻き込み、狂わせたはずなのですが、関係者のその後は意外にも…

他にも興味をそそられる物語が収められておりまして、大変お勧めです。(^^)

そういえば、失敗の多い人として知られる、発明王エジソンは、鉄道会社の電信士になりたての頃、毎日の定期報告が面倒だからと、時計と連動させて通信するシステムを作り、自由な時間を作り出したのですが、とある日、汽車のダイヤの乱れが生じてしまい、それに対応する通信を行わなくてはならなくなったことに気づかず、危うく列車同士の衝突を起こしかけたという、とんでもない失敗をしています。

他にも、タイプライターの特許権で揉めたり、当時部下だったニコラ・テスラとひと悶着あったり…ひどいものですが、革命的な発明もたくさん行っていますので、失敗が大きな糧になっていたことも否定できません。

だからと言いまして、皆さん、大いに失敗しましょう!とは言えませんが(実際、エジソンも失敗の度に相当落ち込んだり、自身の性格に対して悩んだりもしていたそうです)、失敗がないと、成功もないのは確かで、結局は、「やるか、やらないか」の違い、なのかも知れません。(^^;;

ただ、一つ言えることは、失敗した時、またはしそうな時、それに対してどのような態度をとるのか。真摯に向き合うか、目を逸らすのかで、その後の性質が大きく変わることだけは確かです。2000年代初期に粉飾決算で倒産に追い込まれたエンロン事件など、過去の多くの教訓的な出来事がそれを実証しています。

それと、これは私の経験でもあるのですが、失敗した数だけ、学びもあります。成功しているときは、それを自分の実力と勘違いしてしまいますが、失敗した時は、意外に冷静に分析・検証したり、他者や書籍などから学びを得ようという姿勢になるのは確かです。(^^;;

不謹慎を承知でゲームに例えますと、ダンジョン奥のボスキャラになかなか勝てないときって、装備やパーティー編成、自身のレベルアップ、攻略本を読んだり、ネットで情報を集めたりなど、あの手この手で工夫しようとしますよね。そうやって、ボスキャラの攻撃パターンや装備との属性の組み合わせ、必要とするレベルなど、何が必要で、どのような攻撃が有効なのかを学び、経験を積んでいきます。人生にはリセットボタンがないという違いはありますが、それでも共通項があると思っています。

ただ、この本から学び取るところも多いのですが、紹介されている出来事も何とも魅力的で、物語本としても十分楽しめたりもします。(^^)


あぷりこっと