楽天イーグルスの優勝がかかる試合の放送があった昨晩、私はフジテレビの「全力教室」を観ていた。
(我が家のTVの録画機能が失われてしまったため、どちらかを録画して後で見る、という選択が出来ず、野球を泣く泣く断念。)
内容は、脳科学者の茂木健一郎さんが「勉強しか出来ないバカにならないため」に、現役東大生に授業を行うというもの。
なかなか白熱していて、出演を決めた東大生は勇気あるな、と感心してしまった。
現在の日本の教育システムの中ではひとりひとりの持ち味を伸ばしにくい。
「出る杭は打たれる」という言葉があるが周囲から「浮かないこと」が、より生きやすい条件みたいなところがあって、それではイカンとは実はかなりの人が感じているはず。
そうは言っても簡単には変えられない。
個性尊重、と言っても何かに極端に秀でて集中力を出す子どもは「変わり者」のレッテルを貼られるし。
これだと、世の中を変えるような大発見や大活躍をするような子が埋もれたまま発見されない可能性が高い。
そうならないためにはどうしたら良いか、というような授業だったが、これはもう生徒の問題というよりも、世の中全体の流れを止められない社会全体の問題だ。
もちろん画一的に教育していたからこそ、みんなが良い意味で同じ方向を向いていて、どんな国よりも安全で、思慮深く、我慢強く、優しい民族になった一面もあるだろう。
この特性は残しつつ、多様性を認めるようになれるといいなア、と思うけどその望みが両立出来ますように。。。(私もか。)
さて、TVの話に戻すと、茂木健一郎さんは「0から1を創れるようになる」ためには「SERENDIPITY(偶然の幸運)」が大切と説く。
さらに、そのために必要なのは「3つのA」だという。
すなわち、
・Action(行動)
・Awareness(気付き)
・Acceptance(受容)
だそう。
そのうえで「最初のペンギンになる勇気」を持つこと。
最初のペンギンとは、危険が潜むであろう海にまっさきに飛び込んで行けるペンギンのこと。
リスクを取ることを自ら選択出来る勇気のこと。
むむーー、これは難しい。
ただ単にポジティブだ、ってことくらいでは荒海には飛び込めない。
このあたりが最大のテーマな気がするが、どうだろう?
ここでふとひとつの疑問が。
今回は東大生や、世紀の発見をするような(私にとっては)雲の上の話だが、じゃー私レベルの人間には関係無い話なのか、と。
しばし考えてみる。
そして、随分昔に読んだ村上龍さんのエッセイの中の言葉を思い出した。
MBAの資格を持っていたり、デリバティブ取引をしていたり、と社会の中で大仕事をしているわけではないが、「普通だけど素晴らしい」女性は確かにいる、という言葉。
一通り経験してきていて、物事を柔らかく捉えられる人の事かなぁ、なんて以前は想像していたが、小さなSERENDIPITYの発見を積み重ねていて、受け入れている人のことかもね、なんて思ったりして。
ノーベル賞も芥川賞もMTVアワードも取れないけど、私もせめて小さな「3A」をコツコツと実行出来る人間になりたいもんだ。