次の①~③のルールにしたがって整数をつくって、左から右へ順番に並べていきます。
<ルール>
①1番目の数を0とする。
②2番目の数をaとする。(aは1けたの整数とする。)
③3番目からあとの数は、1つ前につくった数と2つ前につくった数をたした数の1の位の数とする。
このルールで整数を並べたときのn番目の数を、(a、n)と表します。たとえば、a=1とすると、数が0、1、1、2、3、5、8、3、…… と並ぶので、(1、8)=3となります。
次の各問いに答えなさい。
(1) (1、n)=0 にあてはまるnのうち、2番目に小さい数を求めなさい。
(2) (1、2023)+(a、2023)=10にあてはまるaをすべて求めなさい。
フィボナッチ数列と余りの周期性の問題です。
同種の問題は渋幕で過去に出されています(渋谷教育学園幕張中学校2008年2次算数第3問)が、その問題とは雲泥の差があります。
実際、この問題は大学入試レベルで、以前取り上げた一橋大学の問題より難しい(作業量が多いので面倒)でしょう。
この一橋大学の問題は愚直に数を書き出して解いたところで28個で済みますし、大学入試は時間が長いので問題ないですが、今回取り上げる渋幕の問題は愚直に書き出すと60個も書き出さないといけないので、かなり面倒なことになります。
試験時間はそれほど長くないですし、書き出している途中で計算を間違えたかもしれないと不安になったりしかねないですしね。
解説では60個書き出すという愚直な解法ではなく、少し頭を使って解く方法を紹介しています。
因みに、今回取り上げた問題と同様の問題が、東京出版のマスター・オブ・整数でも取り上げられていますが、その問題と比べても渋幕の問題は難しいと言えるでしょう。
詳しくは、下記ページで。
渋谷教育学園幕張中学校2023年1次算数第2問(解答・解説)