日本数学オリンピック(JMO)2001年予選の問題

 

今回は、日本数学オリンピック2001年予選第3問を取り上げ、解説します。

自然数というのは、1以上の整数のことで、総和というのは、合計ということです。

最難関中学校の受験生であれば、ほんの数秒で解ける問題です。

実際、同じ考え方で解ける問題(久留米大学附設中学校2023年算数第1問(3)など)が中学入試にも出されていますから。

1以上2001以下の整数の中から何個かの数を選ぶ作業というのは、1以上2001以下の各数を選ぶか選ばないかを選択していく作業にほかなりません。

この作業を1から2000までの整数に関して順次行うと、22000通りの選び方が考えられます。

問題の条件を満たすためには、1から2000までにこの作業を行ったときの選んだ数の総和が奇数であれば、2001を選ばないことになり、選んだ数の総和が偶数であれば、2001を選ぶことになり、結局、2001を選ぶかどうかは1から2000までの整数の選び方によってただ1通りに定まります。

したがって、答えは22000通りとなります。

因みに、この問題が出された翌年のJMOの予選でも同じ考え方で簡単に解ける問題(日本数学オリンピック2002年予選第3問)が出されています。

 

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