日本数学オリンピック(JMO)2001年予選の問題

 

今回は、日本数学オリンピック2001年予選第2問を取り上げ、解説します。

答えにルートが絡んでしまうため、そのままの問題では小学生が解けませんが、正方形の面積を求めなさいという問題にすれば、小学生でも普通に解くことができる問題となります。
実際、同じようなの問題が中学入試でも出されています(神戸女学院中学部1987年算数2日目第7問、西大和学園中学校2024年算数第1問(3)など)。
なお、日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)でも同じような問題が出されています(日本ジュニア数学オリンピック2020年予選第4問)。
さて、JMOの問題を解いてみましょう。
斜めの正方形を水平な正方形の中にきっちり入れ、図のように長さをおきます。

  
図の赤線の横方向の長さに着目すると、
 □+□+□+〇=7
となり、青線の縦方向の長さに着目すると、
 □+□+〇+□+〇=8
となります。
2つの式の差を考えると、〇=1となります。
また、□=(7-1)/3=2となります。
したがって、求める面積は
  (1+2)×(1+2)-1×2×1/2×4
 =5
となります。
なお、(2-1)×(2-1)+1×2×1/2×4=5とすることもできますし、{(1+2)×(1+2)+(2-1)×(2-1)}/2=5とすることもできます。

 

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