日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2020年予選の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2020年予選第4問を取り上げ、解説します。

同様の問題が過去に日本数学オリンピック(JMO)でも出されています(日本数学オリンピック2001年予選第2問)し、中学入試でも出されています(神戸女学院中学部1987年算数2日目第7問、西大和学園中学校2024年算数第1問(3)など)。
(参考問題)神戸女学院中学部1987年算数2日目第7問
  

上で紹介した女学院の問題で示唆されている解法で解きます(これが一番楽な解法だと思います)。

面積が1の斜めの正方形を水平な正方形の中にきっちり入れ、図のように長さをおきます。
  
点Aから点Cまで辺AB方向と辺BC方向のみで移動すると考え、□と〇の長さを書き込んでいくと図のようになります。
その際、黄緑色の三角形と黄色の三角形が直角二等辺三角形であることを利用します。
辺AB方向の移動は、□4個と〇1個で、辺BC方向の移動は、□3個と〇4個で、この両者が等しいから、□1個が〇3個と等しいことが分かります。
斜めの正方形を入れた水平な正方形の一辺の長さは〇4個分の長さで、辺ABの長さは〇3×4+1=13個分だから、直角二等辺三角形ABCの面積(求める面積)は、水平な正方形の面積の(13×13)/(4×4)×1/2となります。
また、水平な正方形の面積と斜めの正方形の面積の比は
  (4×4):(4×4-1×3×2)
 =16:10
 =8:5
だから、求める面積は
  1×8/5×(13×13)/(4×4)×1/2
 =169/20
となります。

 

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