中学数学の先取りスケジュール2024 | プロ家庭教師のKiri/奈良/オンライン/大学受験/医学部受験/難関大学受験

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公立の中学校は、中学数学を3年で終えます。

 

中高一貫校の場合は、進学校の多くは、中学数学を2年で終えます。

全体としては学校によりけりで、それよりも早い学校や遅い学校も多々あります。

 

例えば、西大和は1年、東大寺は約1年半。

南山女子部は中2終わり時点でも、まだ5単元くらい残っている。

 

公立中学と同様に3年で終える学校もあります。

例えば、国立の中高一貫校の多くは、公立中学と同様のカリキュラムにしていることが多いです。

 

私の指導では、新中1を担当する事になった場合は、1年~1年半で中学数学を終えることを目標にします。

 

1年で終えるのは早すぎる、と感じる方は多いと思いますが、中学受験で進学校に進んだ子は十分可能です。

と言いますのは、受験算数で、すでに中学数学の知識はほぼ身についているからです。

 

以下で説明します。

 

<代数>

①正負の数

②文字式

③方程式

④不等式

⑤1次関数

⑥資料

⑦展開・因数分解

⑧平方根

⑨2次方程式

⑩2次関数y=ax2

⑪確率

⑫標本調査

 

 

「①正負の数~③方程式」

 

中学で初めて学習する内容にはなりますが、

算数でほぼ身についている かつ 難しくない単元です。

すぐに習得できるようになるでしょう。

 

①正負の数に至っては大体の子が1人で勉強出来ます。

 

 

 

「④不等式~⑤1次関数」

 

中学で初めて学習する内容になります。

 

④不等式 は、不等式の概念と、負の数のかけ割りの際に不等号が反対になるという程度ですので、

③方程式 に慣れていれば、それほど時間はかからないでしょう。

 

⑤1次関数は、今後の関数の土台となっていく単元ですので、しっかり時間をかけるべき単元です。

ここを曖昧にしていると、後の⑩2次関数や、高校数学の関数に響いていきます。

グラフの問題がスムーズに解けるようになるまでしっかり練習をしていきます。

 

 

 

「⑦展開・因数分解~⑩2次関数y=ax2」

 

中学で初めて学習する内容になります。

全てかなり重要な単元で、それぞれがつながっています。

 

⑦展開・因数分解ができなければ、⑧平方根ができませんし

⑧平方根ができなければ、⑨2次方程式ができません。

 

⑦展開・因数分解~⑨2次方程式は、各計算がスムーズにできるようになるまで、ひたすら繰り返してじっくり進めていきます。

 

⑩2次関数y=ax2 は、⑤1次関数で鍛えていればすぐに出来るようになるでしょう。

 

 

 

「⑥資料、⑪確率、⑫標本調査」

 

高校数学で深く学習しますので、わざわざ先取りで扱う必要はないでしょう。

学校だけで学習すれば十分です。

 

 

 

 

続いて、幾何。

 

<幾何>

 

①平面図形

②空間図形

③角度

④三角形の合同、四角形

⑤相似

⑥線分の比と計量

⑦円

⑧三平方の定理

 

 

「①平面図形~③角度」

 

算数で身についていますので、わざわざ先取りで扱う必要はないでしょう。

学校だけで学習すれば十分です。

例外として、作図は中学で初めての内容になりますが、高校数学では不要なのでやはり学校だけで学習すれば十分です。

 

 

「④合同~⑤相似」

 

算数でほぼ身についていますが、証明の書き方の練習をしなければなりません。

証明の書き方でつまずくと、証明せよという問題にあたっただけで、内容が難しく感じてしまい、拒否反応を起こす子が増えます。

三角形の合同は理解しているはずなので、始めに証明の書き方に重点をおいて学習し、

直角三角形の合同、四角形の性質とスムーズに進めていきます。

 

 

「⑥線分の比と計量~⑧三平方の定理」

 

中学でほぼ初めて学習する内容になります。

 

高校数学Aの「図形の性質」で扱う内容ですが、中学で学習しているからと、高校数学ではサラっと流されることが多いです。

そのため、中学数学の時点でしっかり仕上げておくことが重要です。

 

スムーズにできるようになるまで、ひたすら繰り返してじっくり進めていきます。

 

 

 

上記のように、代数の9単元、幾何の5単元、合計14単元を扱います。

 

1単元1か月として計算すると、14か月かかります。

このうち、代数の①~④は1単元1か月もかかりませんので、この4単元でー2か月くらい。

幾何の⑧三平方の定理は、非常に重い内容ですので、+1か月くらい。

 

かなり大雑把な計算ですが、これで12か月=1年です。

 

 

あくまで目安です。

生徒の取り組める時間や、得意不得意などによって、これよりも多い期間が必要であったり、少ない期間で終える場合もあります。

 

2023年度 新中1の子は、2月で中学数学を終えました(11か月程度)。

2022年度 新中1の子は、3月で中学数学を終えました(1年)。

 

 

あと、必ず途中に復習をはさむようにしています。

やりっぱなしにしてもそのうち忘れますので、復習の課題も出しています。

それは高校数学に進んでからも同じです。

 

 

とりあえず進めばいいってものではありません。

先取りをするのは、復習の機会を増やすためです。

 

指導で復習の機会を与え、学校も復習の機会になります。

 

 

 

進度ばかりを気にして、理解を疎かにしていては、先取りの意味はありません。

その生徒に合わせて、理解に時間がかかる場合は、じっくり解説、練習して、進んであげる必要があります。

 

2024年度 新中1の子は、じっくり進めてあげる必要があり、1年以上かかると見ていますが、それでいいと思っています。

 

 

 

中2から申し込みがあった場合は、半年~10か月くらいで、中学数学を終えることが目標になると思います(学校が中学数学を終えていなかった場合の話です)。

 

 

 

中1や中2から先取りをさせるのは大変そうだ、と思われるかもしれませんが、

逆に、先取りをしておくことで、学校の授業を余裕を持って受けることができます。

 

いつも学校の進度に追われて、定期テストの度にギリギリ、カツカツで勉強する子は結構いるのが現実です。

 

そんな風に勉強するよりも、精神的に余裕を持った状態で、楽しく勉強出来るようになります。

1科目だけでもそういう科目があれば、全然違うと思いますよ。

 

難関大学を目指される方も、そうでない方も、ぜひご検討ください。

 

 

 

あと、公立中学から公立の進学校に進む予定の方も、先取りをされた方がいいです。

才能のある子が、中学数学を3年かけるのはもったいなさすぎです。

 

公立中学で中学数学を3年かけたしわ寄せは、公立高校にきてしまい、

公立高校の進学校は、高校数学を2年~2年3か月ほどで終わらせようとします。

これは異常な早さです。

教科書の例題だけの薄い内容をやるだけなら可能ですが、

深い内容までやらないと意味がないので、公立の進学校も深い内容までやります。

 

定期テストの範囲はとても広く、多くの子達が理解不足や演習不足に陥り、詰め込みに走りやすく、平均点は低くなります。

十分身についていない証拠です。

 

公立の場合は、クラブが忙しくて勉強時間が取れない事もよくあります。

受験までに仕上がらない可能性は非常に高くなります。

 

中学受験の子達の能力と、高校受験の子達の能力を比較したときに、

中学受験の子の方が必ずしも能力が高いとは感じません。

 

高校受験であっても、進学校に進学する力のある子達は、理解力がありますし、思考力も、集中力もそれなりにあります。

 

 

なので、中学のうちに先取りをしておき、余裕を持って高校に入学できるようにしておくのがオススメです。

 

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