学校の授業中に、授業を聞かずに自分の勉強をこっそり行うことを、俗に「内職」と言います。
内職については、賛否両論ありますね。
否定する方の主な理由としては、先生に申し訳ない、という感情的な部分や、罪悪感からだと思われます。
東大理Ⅲに余裕で現役合格された天才、河野玄人さんは内職肯定派だそうです。
河野玄人さんは、神奈川の超進学校「聖光学院」のご出身だそうですが、
授業の内容が簡単すぎて内職していたそうです。
内職の仕方まで解説されていました。
おそらく、内職する人のほとんどは高3生だと思われます。
高3にもなってくると志望校も明確になり、自分に必要な勉強というものが見えてきます。
例えば 進学校の場合は、多くは高3になると入試演習に入ります。
学校は集団授業ですから多くの場合、学力的に真ん中より少し上のレベルに合わせます。
とはいえ、高3にもなると学力差はかなり開いています。
河野玄人さんのように学力が高すぎる人や、逆に基礎が全く身についていない人まで様々です。
学力が高すぎる人にとっては、分かりきった授業を聞くことになり、
基礎が身についていない人にとっては、よく分からない授業を聞くことになります。
40人近くの学力差のある集団に対して、一律に同じ授業を受けさせること自体無理があります。
志望校合格を考えれば、自分に合わない授業を受けるのは時間の無駄になります。
なので、内職をするのは合理的ではあります。
河野玄人さんのような方は珍しく、おそらくは後者の方があてはまる人が多いかもしれませんね。
基礎がすべて身についていないとは言わないまでも、
単元によって、基礎が曖昧だったり、身についていなかったりという人が多い。
基礎が身についていないにも関わらず、
学校では、スタンダード数学演習や、オリジナルスタンダードのような、ハイレベルの入試演習教材を使用。
家で予習して解いてくるように宿題が出て、それに律儀に従い、
基礎が身についていないのに、膨大な時間をかけて解き、
結局間違いだらけで、
先生の解説をただ写すだけの時間を過ごす。
そして、何も身につかない。
こういう生徒は、私自身何人か見てきました。
基礎が身についていない人は、こんな時間を過ごすくらいなら、
宿題などやらずに、授業で内職して、チャートを解いていた方がはるかに有意義です。
厄介な事に、入試演習の教材は、解答を配らない学校も多く、
この場合は、ノートを写さざるをえないので、内職はできません。
とはいえ、基礎が身についていない内容を応用させた入試演習問題を考えるほど無駄なことはありませんので、
少なくとも宿題はやらずに、基礎演習をしっかり行うように促していきます。
他には、進度の遅い学校の場合、すべての範囲を終えるのが2学期までかかったり、ひどいと入試直前に終わる学校もあります。
このような学校に自分の進度を合わせていては、合格できるわけがありません。
なので合格する人は、塾などでとっくに先取りをして終えている人がほとんどでしょう。
分かっている内容を聞くほど無駄なことはありません。
なので、分かっている授業で内職をするのは合理的ではあります。
先生に申し訳ないと感じる気持ちはよく分かりますし、そういった 他人に共感できる力 は、人として大事だと思います。
とはいえ、先生は 皆さんの人生に責任は持ってくれるわけではありませんからね。
授業を真面目に受けたからといって、合格になるわけではありません。
合否の基準は、合格最低点をこえるかこえないか、それだけです。
もうおそらく今後は会うことのない人への一時的な気遣いと、自分の一生が決まる受験。
どちらが大事なのか。明白ですね。
時間は有限。
受験をすると決めた以上は、無駄な事に時間を使うのは避けたいところです。
とはいえ、授業のレベルが合っている人は無理に内職する必要はありませんよ。
基礎がしっかり仕上がっていれば、あとはいかに入試演習をこなしていくかが重要になります。
基礎が仕上がっていて、学校で入試演習をしてくれているなら、
河野玄人さんのような異端児を除けば、かなり得られるものは大きいと思います。
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5月半ばくらいに奈良公園に行きました。
奈良住まいですが、奈良公園に行ったのは多分小学生以来です。
私は日頃、動物問題を色々調べているんですが、
その関係で突然鹿に会いたくなり、メリーを連れていってきました。
メリーは犬には吠えますが、鹿には全然吠えませんでした。
あまり興味もなさそうでした。
一方で、鹿の方は、メリーが気になるようでした。
じっとメリーを見つめる鹿たち。
メリーをじっと見つめ、近づくとびびるって逃げ去ってしまう鹿。
威嚇して、メリーの前で、地団駄を踏む鹿もいましたね。
まぁメリーは全然気づいてなくて、ひょうひょうとしてましたけど
犬を連れていけますし、奈良公園の周りには歴史的な建物もあります。
メリーと見る、五重塔。
犬を飼われている方は、一度一緒に行ってみてはいかがでしょうか。
ただ鹿は基本的に優しいですが、相手は動物ですので、何があるかは分かりません。
何かあっても自己責任なのでご注意くださいませ。
仮に犬がケガをしたとしても、あなたがケガをしたとしても、鹿に悪気はありませんので、鹿を悪者にしないようにしましょう。
自己責任とはそういう事です。