最近、「ABC予想」という数学の難問が、日本人によって証明されたのをご存知ですか?
35年ほど前に、整数に関して、おそらくこうなるであろうという、ある予想が立てられました。
それが、ABC予想です。
おそらくこうなるであろうというものでは、推測でしかありませんので、事実として使用することはできません。
使用するには、その予想が正しいことを証明しなければならないのです。
ただその証明があまりにも難しく、世界の数学者をもってしても、35年間証明されなかったのです。
それを日本人、京都大学の望月新一教授が証明したのです!
しかも証明が記された論文を提出したのは、2020年ではなく、実は2012年8月だったそうです。
つまり、およそ8年前ですね。
じゃあ、なんで今になって世間に知られるようになったんだ? と思いますよね。
それは、望月先生のその論文があまりにも難解であったため、当時は誰も理解できず、誰も正しいと判断できなかったんですね(゜□゜;)
まず、望月先生は、独自の定理「宇宙際タイヒミュラー理論」(なんのこっちゃ)を利用していたそうです。
これがまず、非常に難解な定理だそうです。
そして、かつ論文のページ数が、なんと、500ページ!!!! に及ぶそうです。
さすがの能力のある人達でも、なげえよ!!!って話なのでしょう。
長くて難しいということもあってか、証明が正しいと判断されるまで、およそ8年もかかってしまったということです。
この「ABC予想」は、最も重要な未解決問題の1つと言われていたそうで、これを証明したという功績は、ノーベル章1つや2つでも足りないくらいすごいことだそうです。
何がすごいのか、ということですが、ABC予想がもし成り立てば、あらゆる定理が証明できたり、証明まで時間がかかる定理が簡単に証明できたりするそうです。
よく例として出されているのは、フェルマーの最終定理です。
ご覧の方は、ほぼなじみがない定理だと思いますので、簡単に説明してみます。
三平方の定理を知ってる方は多いですね?
a2+b2=c2 ってやつです。
三平方の定理の場合は、a,b,c が自然数でも成り立つ場合がありますよね。
例えば、32+42=52 とか、52+122=132 です。
中学受験の子達でも、3:4:5の直角三角形覚えとけ~みたいな感じで教わっていると思います。
というわけで、三平方の定理の場合は、a,b,c ぜんぶが自然数になるものが存在します。
では、三平方の場合はそれぞれ2乗していましたが、3乗にするとどうなるのか。
つまり、a3+b3=c3 ですね。
実は3乗の場合は、a、b、c ぜんぶが自然数になるものは存在しないんですね。
どういう組み合わせでやっても、絶対どれかは、自然数ではなくなってしまうと。
同様に、a4+b4=c4、 a5+b5=c5、 a6+b6=c6、 ・・・ についても、a、b、c ぜんぶが自然数になるものはないのです。
これがフェルマーの最終定理です。
「3以上の自然数nについて、Xn+Yn=Zn を満たす自然数X,Y,Zは存在しない」
って定理ですね。
この定理の証明が、数学史上、最も多くの数学者を悩ませたと言われていたのです。
その証明は、実に、100ページ以上にも及ぶのだそうです。
ところが「ABC予想」が証明されると、このフェルマーの最終定理が、わずか1ページ!!! で証明されるのです。
労力100分の1です!
こんな感じで、「ABC予想」が、「ABC定理」になることによって、色々なことが簡単にできるとか、解決できるようで、とても革命的なことなのだそうです。
さあみなさん、そんな「ABC予想」が一体どんなものか気になってきましたね?
え? 頭がプスプス言っている?
最後まで読んでねーよ?
というわけで、それは聞かなかったことにして、「ABC予想」ってどんなんやねん? ってのを次回見ていきましょう。
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