高校数学ⅠAⅡBⅢの難易度 ② | プロ家庭教師のKiri/奈良/オンライン/大学受験/医学部受験/難関大学受験

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こんにちは。エアコンを買い替えて、スッキリ気分のkiriでございます(´∀`)

 

前回の「高校数学の難易度 ①」の続きです。

 

<数学B>

①平面ベクトル ②空間ベクトル ③数列

 

ここからは、本質を理解していることが大前提であり,本質を理解していても難しい内容へ突入していきます。

 

特にベクトルはこれまでにない新しい内容であり、直感的に捉えられない部分も出てきますので、慣れるまで大変です。

空間ベクトルの前半は、平面ベクトルとかなり似ているため,平面ベクトルと異なる部分を見い出せないまま、終えてしまう子がかなり多いです。

入試で頻出の単元であり、単元的に独立していて他ではあまりでてきません。

参考書をまわすだけでなく,入試演習をすることが非常に大切です。

 

数列も苦手な子はかなり苦手です。そしてボリュームが多く、実質2単元分あります。

数列の後半の漸化式という部分は、パターン暗記で乗り切れる部分ではありますが、どれも似通っていますので,式とやり方を結びつけるのがそう簡単ではありません。

また、数Ⅲにつながる重要な単元です。

 

ここからパターン暗記タイプの子はもはや、全く太刀打ちできないでしょう。

はっきり言って、数Bで苦労しているようでは数Ⅲは無理です。

数ⅡBで平均を大きく下回ってしまう子は、理系はあきらめた方がよいでしょう。進学校でない場合は、平均を取っていても厳しい場合が多々あります。

もちろん大学名や偏差値にこだわらないのであれば、この限りではありません。

 

 

<数学Ⅲ>

①複素数平面 ②2次曲線 ③極限 ④微分法 ⑤積分法

 

そしていよいよ数Ⅲです。理系のみが履修する科目になり、難易度はこれまでのものと比較して別格になります。

数学が得意な人の中には、ⅠAⅡBができていれば理解はそう難しくないという人もいますが、全く信用しない方がよいでしょう。

ⅠAⅡBで苦戦していた人は、Ⅲはもう手の施しようがありません。

 

内容の難しさもさることながら、加えて大変なのは計算量です。

微分積分くらいになると、これまでの2倍~3倍、最悪4倍の計算量になると思ってよいと思います。

微分の凹凸のグラフなんかは、計算の遅い子では1問で20分以上かかってしまいます。

ⅡB程度の計算量でひぃひぃ言っているようでは話になりません。

 

ですので、計算ミスが多い子はやり方があっていてもとにかく正解ができません。これまで計算ミスを、ドンマイドンマイでやりすごしてきた子は、Ⅲで破綻する可能性があります。

 

難しい単元としては、複素数平面,極限,積分法です。

 

複素数平面は新課程で復活した単元ですが、イメージ的にはベクトルのようなものに近く、本質を理解するのが難しく,本質を理解していても難しい内容です。これから入試で頻出する単元になると思われます。

 

極限は計算ということで簡単に考える子が多いですが、結構難しいです。

実は高校数学では極限の定義はありません。非常に難しいため、大学で学習する内容です。

つまり、極限はもとから、直感的に捉えざるを得ない曖昧なものです。

加えて式が似通ったものばかりなので、普段から意識しながら解いていかないと見分けがつきません。

私が指導すると、「そういうことだったのか。思ったより難しかった」と言う子がほとんどです。

 

そして、理系入試でほぼ100%出題される内容の積分です。

本質を理解するのが難しく、理解しても解くのが難しい内容です。

ただの計算においても、微分と異なり,少し式が変わっただけで劇的にやり方が変わりますし、そして計算量も多いです。

さらに最低限押さえておかなければならない問題が大量に存在します。

数Ⅲの最後にふさわしい、最難関の単元と言えると思います。

 

 

 

 

というわけで、2回にわたってお伝えしました。高校数学の難易度でした。

数学はとにかく他の科目と一線を画す科目です。他のものと同じように悠長に構えていては手遅れになることが多々あります。

結果が出ていない子は、然るべき対策を取ることをおすすめします。

 

<終>

 

 

 

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ずいぶん前にキャットタワーを買いました。安物ですが。

2匹一緒に上ってくつろいでいます。

 

右上の方にお皿型の寝床があって、ツグちゃんはそこで寝ていた時期もありました。

 

お皿でくつろぐツグちゃん。

暑くなってくると同時に、ここでは寝なくなりましたが・・・。

 

顔だけ飛び出している写真。

なんかこういう生き物みたいでおもしろいです。

 

 

ただ2匹とも思ったより食いつかず、最近では1度ものぼらないことが当たり前になってきました。

スペースをかなり取ることもあり、チロツグがそこまで喜んでいないことを考慮して、これは置く価値がないと判断しました。

 

ですので、近いうちにキャットタワーは破棄する予定です(^-^;)