【感想】 Out of Sight | 遙か宇宙の彼方へ

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のんびりと更新していく予定です

 Out of Sight(アウト オブ サイト)の感想(レビュー)です

 かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です

 見るときに注意してください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


---------キ-------リ-------ト-------リ---------

 

【PV】

 

 

 

【感想】

 

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 良作のホラーゲームで「盲目」という設定がうまく落とし込まれています

 

 

 最初に End-User License Agreement が表示され『確定する』を押すことで設定に移るけど英語なので意味不明です。規約だと思います

 

 それ以外は日本語です

 

 

 グラフィック・音楽について

 

 グラフィックはホラーの雰囲気にピッタリで暗い場所があるものの気になりませんでした

 

 壁に飾られた絵が非常に不気味です

 

 

 タイトル画面の音楽に囁き声が聞こえます

 

 

 女性の歌が度々聞こえます

 

 最初は鼻歌だけど徐々に形を帯びてきて歌となり、僅かに楽器が伴奏につき、ついにはピアノがその歌を奏でだします

 この音楽の変化を聞いてこの先のことを予感してしまいました

 

 やがて、この歌が子守歌だとわかります

 

 

 ヘッドフォン必須で、ヘッドフォンによって臨場感が増します

 ホラーが苦手な人は聞こえる音が怖いかもしれません

 

 

 《説明》

 

 ホラー アドベンチャーゲーム です

 

 

≪操作≫

 

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 左スティック:移動

 右スティック:カメラ

 

 L2ボタン(長押し):しゃがむ

 L1ボタン(長押し):テディーを持ち上げる

 R2ボタン:テディーを取る、(テディーを置いているとき)アクション

 

 ✕ボタン:(テディーを置いているとき)登る

 ◯ボタン・右スティック(押し込む):フォーカス

 

 オプションボタン:ポーズメニュー

 

 

≪基本≫

 

 1.ピンクの布のあるところでテディーを置く

 

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 (1) 半透明のテディーの姿があるところが置ける場所を表していて、色が濃くなったら置くことができる

 

    a.右スティックでテディーの視界を動かせる

    b.テディーの近くでR2ボタンを押すとテディーを取る

 

 (2) テディーを持っていなく、かつ、別のオブジェがあるときにR2ボタンを押すとオブジェを押す

 

 2.テディーを持っているときは自由に見ることができるが手を使ったアクションはできない

 

 (1) テディーを持ち上げると高いところを見ることができる

 (2) しゃがむことができる

 

 3.黄色の布があるオブジェでアクションできる

 

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 4.音を立てると気づかれる

 5.フォーカス(途中から)

 

 (1) フォーカスを使えるポイントで眼のアイコンが表示されて、目が開いたときに使用する

 

    a.紫色の物を破壊する

 

 6.落とし物

 

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 (1) ソフィーが手に持つとピカッと光って消える

 (2) オプションボタン → 落とし物 で見ることができる

 

 

 ゲーム内容について

 

 主人公ソフィーが、どこかの邸宅に閉じ込められているところから始まります

 ソフィーは目に布を巻いていて目が見えないけれど、なぜか熊の人形テディーの目を通して視界を取り戻しました

 

 テディーを持って部屋を脱出します

 

 

 この邸宅は主人公が小さすぎるのかオブジェが大きいのかわからないけど威圧されている感覚に陥ることがあります

 この辺は リトルナイトメア 1 のようです

 

 

「盲目」の設定がうまく活かされたシステムが優秀です

 

 ソフィーはテディーの目を通して周囲を視ることができます

 

 普段はテディーを両手に持って移動します

 このとき両手が塞がれているので手を使ったアクションを取ることができません

 できるのは移動としゃがむことだけです

 

 紫色の布がある場所にテディーを置くことができます

 こうすると両手が空くので手を使ったアクションを取ることができます

 物を取ったり押し引きしたり、レバーを引いたり、段差を上ったりすることができます

 しかし、自由にテディーを動かすことができないので視界に限界が生じます

 

 テディーを持っているときは主観視点、テディーを置いているときは固定カメラ(首の振る範囲でカメラを動かすことができる)となります

 

 テディーを持っているときと置いているときで、できることと視界が変わるのがユニークです

 

 

 また、敵に追いかけられることがあります

 数回あるけどソフィーがテディーを持っていない状態で逃げることがあります

 

 たとえば、追跡者がテディーを奪って追いかけるシーンがあります

 

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 このとき追跡者から引き離そうにも眼の代わりとなるテディーを追跡者が持っているので引き離すことができません

 追いつかれない距離を保ちつつテディーの視界に入るようにしなければいけないので、ただの逃走よりも緊張感がありました

 

 逆の視点になることもあります

 このときは先に何があるかわからずドキドキします

 

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 盲目という設定によって、ただの逃走でもうまい具合に表現できています

 

 

 ソフィーを捕まえようとしている人の会話が聞こえたり、ソフィーの近くにいたり、目の前を通りすぎることがあります

 ソフィーの立てた物音に敏感で位置がバレてしまいます

 

 大きな音を立てると彼らにバレるので慎重にプレイしたいところだけど、先に進むためには大きな音を立てざるを得なくて結果的にピンチに陥ることが多いです

 

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 近くにいることがわかっているときに、この後に何が起こるかドキドキしながら実行に移しました

 

 彼らがやって来るかもしれない

 ステルスなのか追いかけっこなのか

など と想像しながらビクビクしてました

 

 部屋の謎解きのご褒美が先に進めるという安心感とバレるかもしれないという緊張感です

 

 また、テディがフォーカスを使えるようになると大きな音が出ることが多いです

 ますます音でバレるかもしれないという思いが強くなります

 

 危険が迫ると心臓の鼓動音が聞こえます

 画面端に紫色のオーラが出て、紫色のオーラが強調されると捕まってしまいます

 捕まるとリトライ地点からやり直しです

 捕まったときの台詞は数パターンあるみたいです

 

 

 長い廊下を移動しているときに古典的な仕掛けが用意されています

 音を立てるための物だけではなくネズミ捕りが置いてあります

 最初はネズミを見かけたのでネズミを捕まえるために置いてあるかと思いきやソフィーを捕まえるためでした

 

 

 追跡者の内の一人が言う「ミスター・クレイトン」のボイスが一番好きです

 言い方がです

 クリアした後も強く印象に残っています

 

 普段の話し方や姿とは違う一面を見ることができます

 リトルナイトメア の レディ(しゃべらないです)とは違う恐さを感じます

 

 主人公のソフィーも独り言を言います

 テディーは人形なのでソフィーの言葉に答えることはなく一人ぼっちです

 

 

 導線がしっかりしています

 追いかけっこでも導線がわかりやすいし、それ以外でもさりげなく示しています

 アクションできる物には黄色の布があるのでわかりやすいです

 

 とは言え、邸宅から脱出することが目的でも、普通の邸宅に見えて複雑な構造になっているので、いつ脱出できるかわからないので導線を信じて進むしかありません

 

 

 気になる点は、テディーの近くに掴めるオブジェがあると、そちらを優先して取ろうとします

 結構煩わしいです

 

 

 その他・まとめ

 

 セーブポイントが細かいのはポイントが高いです

 

 

 リトルナイトメア のような雰囲気を持ったゲームです

 

 リトルナイトメア と違うのは、主人公のソフィーや邸宅の住民たちがしゃべるので徐々に物語がわかってきます

 また、あちこちに書いてある落書きも物語を補完する上で重要となってきます

 その上でおぞましさを感じてきます

 

 あちこちに絵が飾られています

 しかし、どの絵も不気味でまともなのが一枚もありません

 とある共通点はあるけれども恐さを感じます

 

 邸宅の住民は行為こそ異常だけど、それ以外は普通の人間かと思っていました

 しかし、徐々に歪んでいきます

 女性の方は リトルナイトメア の レディ に似ていると思っていました

 

 

「盲目」という設定がうまく活かされていて、眼の代わりであるテディーを持っているか否かでできることが違い、視界にも影響します

 目が見えない辛さをゲームに落とし込んでいて単純なステルスや逃走シーンよりも緊迫感があります

 

「盲目」の主人公によるゲームの中ではナンバーワンのシステムです

 

 

 続編がありそうな終わり方なので、もし続編が配信されたらプレイしたいです

 

 

 お勧めです

 

 

【評価】

 

 ○:音楽、効果音、声優の演技
 ○:「盲目」を活かしたシステム

 ○:追跡者に追われるとき

 ○:チェックポイントの多さ
 ×:テディーの近くにオブジェがあるとき、そちらを優先して取ろうとする