NAIAD(ナイアード)の感想(レビュー)です
かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です
見るときに注意してください
---------キ-------リ-------ト-------リ---------
【PV】
【感想】
川の上流からドンドン下っていく冒険をゲームにしています
ラーイアスの旅路の行方が気になり、これが先を知りたいという動機になりました
交響詩『わが祖国』第2曲「モルダウ」(スメタナ)という曲があります
この曲はモルダウ川の上流から始まり海に出るまでの出来事を描いています
道中で見かける一例として、狩りをしている人々、結婚式で祝福の躍りを踊っている人々、夜には妖精が舞い踊ります
プレイし終えたときに、この曲のことをふと思い出しました
このゲームでは「モルダウ」よりも数多くの出来事に遭遇し、そして、それ以上の苦難を経験します
グラフィック・音楽について
水彩画のようなグラフィックで手描きです
主人公がかわいいです
ゲームを起動してロード画面中の音楽が不安を誘います
しかし、タイトル画面ではそんなことはなく暖かみがあります
ゲームを始めると音楽だけではなく水の音 など の効果音にも聞き入ってしまいます
穏やかな音楽ではあるけれども使われている楽器の音色によってはフニャっとしてしまうことがありました(ネガティブな意味ではありません)
穏やかな曲、リズムに乗っている曲…とステージによってガラッと変化します
水中に潜ると音楽がこもった感じに聞こえます
隠された川を見つけると効果音が鳴ります
大きめな音だけど不快にはならないです
《説明》
アドベンチャーゲーム です
≪操作≫
左スティック:移動
✕ボタン(長押し):潜る
□ボタン(長押し)→ □ボタン(放す):突進
◯ボタン:歌う
オプションボタン:ポーズメニュー
≪基本≫
1.泳いで下流に向かっていくのが目的
(1) 『川沿いをさらに下る』の先に進むと次のエリアへ
2.潜ると浮き木を潜り抜けることができる。潜ったまま泳ぐと早く泳げる
3.歌うと動植物が反応することがある
(1) 歌うときに◯ボタンを長押しするとナイアードを中心にいくつかに区切られたサークルが表示される
a.一つ一つの線が音階を表していて左スティックで操作する
◯ボタン(長押し)+ 左スティック
4.突進はカエル泳ぎのこと
5.太陽の光を浴びると少し成長する
6.特定の条件を満たすと詩の一片が表示される
(1) オプションボタンの詩に記録される
(2) 記号になっている部分はわかっていない
(3) 生き物との交流が詩を覚える鍵となっている場合がある
7.人が楽器で演奏しているときに同じメロディーを演奏するとアリアを覚える
(1) 楽譜が画面下に表示されるので◯ボタンを長押ししながら左スティックで方向を合わせる
a.左スティックで音階を合わせているときにナイアードが動くときは失敗している
(2) オプションボタンのアリアに記録される
(3) 覚えたアリアはいつでも歌える
8.秘密の洞窟で、かけらを五個集め特定の音程を歌うと音符を習得する
(1) ドから順に覚える
9.エッセンス
(1) キラキラしている植物の近くで歌うと生長する
そして枝などにキラキラしている部分があれば蝶などの生き物を誘導すると停まり、全員停まらせるとエッセンスを獲得する
10.特定の動物から贈り物をもらうことがある
(1) 能力がアップする
ゲーム内容について
幻想的な場所から始まります
雨雲が話しかけてきます
主人公はナーイアスという名で、川を優雅に泳ぐ妖精のように見えます
エピソード形式となっています
川沿いを下るときに暗転し、そして、次の場所へ向かいます
目標は提示されるけど基本的に自由に泳げばいいです
意外と隠し通路があります
自然と触れ合いながら、そこで出会う生き物と交流するのを楽しむことができます
蝶はゆっくり飛びながら後をついて来ます
小魚も後をついて来るけど、歌を覚えた後は、近くで歌うと後をついて来ます
小魚を見かける場面は多く、ナイアードと同じぐらいの速度なのではぐれることが少ないです
また、岩 など の下に隠れていることがあって近づくとプルプル揺れています
見つけてほしそうに
蛙は突進すると後をついてきます
チュートリアルには『突進』とあるけど意味がわかりませんでした
多分、カエル泳ぎのことかと思います
突進すると蛙がついてきてくれます。仲間だと思っているのかな?
蛙を蓮に誘導すると上に乗り、全部の蓮に蛙を乗せるとどこかに向けてラインが引かれます
子ガモをカモの元に連れていくのが大変でした
木の障害物をうまくどけないといけないし、子ガモはフラフラするのと迷子になりやすいので、歌いながらゆっくりと泳ぎました
他にも生き物が登場し、中にはビックリする生き物(?)もいます
ライアートは植物にも優しくすることができます
キラキラしている植物で歌うと育ちます
生き物から贈り物をもらうことがあります
川を下っていくと、やがて人間を見かけることになります
自然との関わり方、人間同士の物語を見ることになります
ギターを弾く人に出会うことがあります
そこで、ギター演奏を真似て歌うとアリアを覚えます
成功したときにギター弾きが一曲弾いてくれます
いい曲です
ただ、ナーイアスや自然にとっていい人ばかりではありません
川を泳ぐにつれ最初のような癒される状況ではなくなります
周囲の状況を見るにつけ、いやでも現実世界を思い出すからです
環境汚染を目の当たりにし、ナーイアスが弱っていきます
環境汚染で生き物たちが激減し、ナーイアス自身も弱くなっていく中、ナーイアスはこの旅で様々な情景を見ています
人間たちにもいい面はあるし、一生懸命に生きている様子を見たりしました
反対に環境のことを考えず自分達さえよければ周りのことさえ考えない利己主義な人間もいます
別にナーイアスは人間を特別に好きなわけではなく、魚 など の生き物と同じように生き物として平等に好きなんだと思います
困っている人間の手助けをすることがあるけど、ナーイアスにとってははぐれた子ガモを親ガモのところに誘導するのと同じぐらいなものです
困っている生き物には、みんな平等に、ほんのちょっとの優しさをプレゼントしているかと思います
クリアするとまたスタート地点から始まります
このとき前の周で辿った自分の軌跡がわかっているので初見プレイでは不明だったことがわかります
もしかしたら一周目にはないものが追加されてるかもしれません
もしくは一周目ではチュートリアルがすべて終わっていないので見落とすようになっていたかもしれません
その他・まとめ
ポーズメニューからゲームを終了するとき手を振ってくれるのがかわいいです
塊魂の王子と匹敵するかわいさです
このゲームの旅路は当初思っていたのとは違って厳しく険しいものでした
主人公のナーイアスは喋らないけれど、他のキャラクターによる声が聞こえてきます
周囲を見渡すとナーイアスとは関係なくそこに生きている生き物によるイベントが起こっていることがあります
それをナーイアスは見ているだけです
環境汚染が関わってきているので、幻想的な始まりからすると現実に戻されてしまうので人を選ぶかと思います
また、水質汚染の場所ではスムーズに泳ぐことができないので同様です
水質汚染でスムーズに泳ぐことができないのは気になったけど、現実的な問題を取り入れているのは理解できます
お勧めです
【評価】
○:水彩画のようなグラフィック、ナーイアスがかわいい、音楽と効果音
○:探索
○:生き物とちょっとだけ仲良くなれるところ
×:環境問題という現実的な問題が関わるようになる、水質汚染ではスムーズに泳ぐことができない