【感想】 The Forest Quartet | 遙か宇宙の彼方へ

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のんびりと更新していく予定です

 The Forest Quartet(ザ フォレスト カルテット) の感想(レビュー)です

 かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です

 見るときに注意してください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


---------キ-------リ-------ト-------リ---------

 

【PV】

 

 

 

【感想】

 

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 配信されるまで知らなかったゲームです

 

 

 小品ではあるけれども心に残る作品でした

 音楽がよかったです

 

 

 グラフィック・音楽について

 

 初めにピアノ など の楽器がミニチュアのような感じに見えました

 一瞬だけど

 

 主人公は亡霊なので特に印象には残っていません

 それよりも他のメンバーの方が印象に残っています

 偶然というよりそういう風にデザインされているのかと思います

 

 というのも主人公が何かをしても他のメンバーが気づく素振りを見せないからです

 

 屋根に登り歌っても気づかれませんでした

 

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 不安症なBJの家の屋根にも登ったけど歌うのは控えました。当然気づかれませんでした

 

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 タイトルメニュー画面の音楽がジャズです

 

 ピアノ、コントラバス、ドラム、サックス、ヴォーカルのメンバーで構成されていてエピローグの音楽がとても良いです

 クリアした後はいつでも聴くことができます

 

 ちなみに、ウッドベースとはコントラバスのことです

 主にジャズではコントラバスのことをウッドベースと言うことがあるけど和製英語なので海外では通じません

 吹奏楽では弦バスと言うことがあります

 なぜだかわからないけどコントラバスの別名多すぎ問題です

 

 

 普段は圧迫するような音が聞こえます

 

 

 《説明》

 

 3Dナラティブパズルゲームです

 

 

≪操作≫

 

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 左スティック:移動

 

 R2ボタン:浮かぶ

 L2ボタン:歌う

 

 ✕ボタン:アクション → 外灯をつける、もう一度アクションすると消える

 ◯ボタン:(丸が表示されている物を)アイテムを取る、放す

 

 オプションボタン:ポーズメニュー、もう一度押すとゲームに戻る

 

 

≪基本≫

 

 1.街灯柱(トロフィーの文言)を灯すのがやり込み要素
 2.クリアすると『演奏会をもう一度観る』が追加される

 

 

 ゲーム内容について

 

 バンドのシンガー 兼 サックス奏者のニーナに対する追悼とお別れの演奏会の告知から始まります

 

 その後、墓からニーナの魂が現れます

 プレイヤーはニーナを操作して、残されたメンバーの元を訪れ心の傷を癒していきます

 

 残りのメンバーはそれぞれ心に問題を抱えています

 

 ピアノ担当のカークはうつ病で苦しんでいてお酒によって現実から逃避しています

 ウッドベース担当のBJはパニック障害によって不安に苛まれています

 ドラム担当のセバスチャンは怒りをコントロールできません

 

 ニーナもまた奇病に侵されていて、それが死の原因となりました

 

 ニーナは生前彼らを誘ってバンドを結成しました

 彼らにとってニーナの喪失は計り知れないものがあります

 

 

 演奏会場から彼らの元へ向かいます

 

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 まずはピアノからカークの家の近くへ転送します

 カークの心象風景なのか、不気味な目のような物が地面に生えています

 

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 カークはというと、酒を飲んだ後のようで部屋が荒れています

 スマホの着信に出る気力がないようです

 

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 パズルを解くことで先に進んでいきます

 簡単で詰まることはありませんでした

 

 パズルを解くと過去に行われたインタビューが始まります

 そこで、バンドメンバーのことを少しずつ知ることができます

 

 ピアノの世界のパズルには立方体や円錐 など の図形が出てきます

 

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 円錐の上に球体を乗せてから球体にエネルギーを集め充填してから歌うとカークの家にあるモヤモヤした物体が消えていきます

 

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 カークの心のモヤを晴らしていきます

 

 

 ウッドベースの世界は電球です

 

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 回路を繋げることで電球を点します

 

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 不安の象徴として登場する怪物は水があるところしか移動できず光に弱いです

 

 BJの家の前で暴れている怪物を追い払うために光を点します

 

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 暗闇の中で不安一杯の彼に一筋の光を照らしていきます

 

 

 ドラムの世界では森林火災が起きています

 

 蝶に変身してパイプを移動します

 

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 そして、パルプを見つけて消火します

 

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 セバスチャンの家は火口の上にあるのか溶岩の上にプカプカと浮いています

 

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 セバスチャンの怒りは留まることを知らず、怒りの炎を絶やさないようにドンドン薪を作り続けています

 

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 家の周辺が消火されても消耗しきっているのか後悔の念に苛まれているのかわからないけれど、着信音が鳴り続けているのに出る気力がないようです

 

 セバスチャンの怒りはドラムによって表現されています

 

 

 最後はカークとBJがセバスチャンの家を訪れることになります

 そこでもパズルがあり応用問題となっています

 

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 やり込み要素に、街灯柱(トロフィーでの表記に合わせています)を点灯させるというものがあります

 

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 点灯させたときに奇妙な効果音が鳴り、明るくなった部分に草が生えます

 

 注意点としては点灯した街灯柱にもう一度アクションすると消灯します

 

 一ヵ所だけ木の裏に隠れているので見落とす可能性があります

 ピアノの世界だと思います(うろ覚え)

 

 探索はきちんとした方がいいです

 というのも、一度隣の部屋に移動すると戻れなくなるからです

 

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 カーク・BJ・セバスチャンの心の中を探索しているのかどうかわからないけど、BJの家にある物に興味が湧きました

 

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 不安でいっぱいのBJは手をギュッと握りながら窓の外を覗き込んでいます

 

 もちろんBJの様子も気になるけれども、部屋にある物がパズルに使われています

 BJだけではなくカークやセバスチャンのパズルにも出てきました

 

 このとき、彼らはニーナとだけ関係があるのかと思っていたけど、彼ら自身もしっかりと繋がっているのかと思いました

 ニーナを通して繋がったのかと思います

 

 最後はニーナに別れを告げるために演奏をします

 バンドの未来がどうなるかはわからないがニーナへの感謝を告げているのかと思います

 

 

 ニーナもまた病気で苦しんでいました

 おそらく病気のために、しかも奇病ということで周囲の人に避けられていたと思います

 だから、誰も一緒に音楽をやろうとしなかったのではないかと思います

 そんな中、メンバーは一緒にやることにしました

 彼ら自身病気で苦しんでいるのにニーナと一緒に音楽をやるのは、ただ病気仲間という理由だけではないと思っています

 おそらく彼らは「優しい」のかと思っています

 

 彼らはニーナのために感謝とお別れの意味を込めて演奏をするけれども、ニーナもまた彼らに感謝と今後の幸せを願って歌っていたのではないかと思います


 

 その他・まとめ

 

 クリアまで90分ぐらいでした

 ルートで迷うことは少ないかと思うけどパズルでは少しだけ悩むかもしれません

 パズルを解く時間がクリア時間に繋がるかと思うけど、大体2時間ぐらいでクリアできるかと思います

 

 

 短編ではあるけれども心に残る作品となりました

 

 ナレーターがメンバーと話している場面があります

 内容は彼ら自身のこと、特に病気に関することです

 しかし、この作品の場合話していないことの方が重要だと思います

 語られていないこと、つまり行間を読むことが大切なのではないかと思います

 どうして彼らは一緒にバンドを組んだのかは語られません

 そして、ニーナのことも詳しくわかりません

 

 

 大切な人を失った悲しみは大きいです

 彼らが最後の演奏で何を想っているかはわからないけれども感謝を伝えているのかと個人的に思っています

 

 残されたメンバーが今後どうするかはわからないけれども少しでも前に進んでいけたらいいなと思います

 余韻のある終わり方をするけれども、まだ見ぬ先が気になります

 

 

 お勧めです

 

 

【評価】

 

 ○:音楽、効果音
 ○:短編だけど心に残る物語
 ×:ゲームとしては簡単すぎる → 雰囲気を味わうことが重要