Yaga（ヤーガ） の感想（レビュー）です
かなりのネタバレを含む感想（レビュー）です
見るときに注意してください
－－－－－－－－－キ－－－－－－－リ－－－－－－－ト－－－－－－－リ－－－－－－－－－
【ＰＶ】
【感想】
ルーマニア産のゲームで、スラブの民間伝承と古代の異教の信仰をベースにしています
ＰＳストアには、英語（アメリカ）としか記載されていないけど、日本語にローカライズしています。字幕対応しています
寓話のような感じで、選択によって変化していくアクションＲＰＧです
この選択によってエンディングも変化していきます
難易度：ストーリーモード ＜ ノーマルモード ＜ ハードモード があり、ノーマルモードでプレイしました
ノーマルモードでもアクションＲＰＧとしては難しくはありません
ただ、ボス戦は考えないと倒せない場合があるのでゴリ押しプレイはできないです
バーバ・ヤーガと数多くの選択肢に翻弄されつつも楽しみました
すべてのエンディングを見るのは諦めました。多分多いから…
グラフィック・音楽ついて
寓話の挿絵のようなグラフィックで、主人公のイワンが強いのか頼りないのかわからないです
血が飛び散ったりするけどグラフィックのおかげで気にならないです
ゲーム音楽っぽくなく、独特で普段聞いたことがないです
ルーマニアのヒップホップバンド Ｓｕｂｃａｒｐａｔｉ によってヒップホップとルーマニア民謡が融合された音楽を奏でています
不思議な民族音楽っぽく、ダラッと脱力した雰囲気があります
曲だけでも聴きたいぐらいの良曲です
主人公のイワンがボケッとした感じなので、戦闘の音楽が戦闘の音楽に聞こえないのが「らしくて」いいです
《説明》
アクションＲＰＧです
≪操作≫
左スティック：移動
方向キー下：ミニマップ。押す度に、ミニマップ → デカデカ → なし → … の繰り返し。画面にデカデカとマップを表示されたまま移動できる
Ｒ１ボタン：魔法道具
□ボタン：攻撃
△ボタン：ハンマーを投げる・回収
△ボタン（長押し）：ハンマーを投げる方向を決め、放すと投げる
〇ボタン：道具 → 右手に装備した物を使う。チェーンフォークのような装備は長押しで点線のラインが表示されるので左スティックで動かして放すと作動する
×ボタン：回避・走る
タッチパネル：キャラクター
オプションボタン：メニュー
≪基本≫
１．会話に選択肢が出る
選んだ選択肢によって性格（公正・愚か者・わがまま・攻撃的な）が変化することがある
（１） 選択肢を見ると顔の表情が変わるので、そこで選択肢がどのような性格かがわかる
（２） 性格に合っていない選択肢を選ぶと不運が増加する
（３） マルチエンディングで性格によって決まる
２．魔法のアイテムを使用すると不運が溜まる
（１） ＨＰを全回復するパンを食べると不運が溜まる
（２） 魔法アイテムは装備できる。全部で三個装備できる
３．キャンプ場からフィールドに出るときにバーバ・ヤーガの画面へ変わる
（１） 複数のクエストを受けているときはクエストの選択をする
（２） メインクエスト（皇帝の依頼に関係する物）のとき、いつ旅に出るか決めることができる
ａ．旅立つ日にちや時間帯によって敵の強さやイワンの強さが変わる
４．ダンジョンをクリアすると、バーバ・ヤーガがイワンの運命を決める
三枚のカードから何を学んだかを一枚を選ぶ
（１） このカードにも性格があり、祈りを得る
５．村でできること
（１） 毛虫
ａ．祝福を体の部位で購入する
ｂ．魔法は、魔法のアイテムを渡すことで複製してくれる
（ａ） １・３・５個の中から複製する個数を選ぶ
（ｂ） 体の部位を支払う
ｃ．不運は、不運を取り除いたり、ラッキーアイテム・アンラッキーアイテムをコペックで購入する
（２） 商人：お守りをコペックで購入する
ａ．ダンジョンにいるときがある
（３） 神官：コペックで購入
ａ．祝福をコペックで購入する
ｂ．１０・５０・１００コペックを献金することができる。魔法アイテムを貰う
６．鍛冶は金床で行う。自宅・キャンプ場・ダンジョン（いつもではない）にある
（１） 製造で武器と道具に能力を付け加えることができる
ａ．構図にセットした武器と道具に能力を付け加える
ｂ．鉱石を一つセットする。鉱石によって能力が決まっている
ｃ．強化・ルーンをセットする。初期は一種類のみ
（ａ） 強化アイテムをセットすると能力を得る
（ｂ） ルーンは、主にセットした物が壊れたときに効果が生じる
ｄ．クラフトを選択すると製造する
（２） 修復＆救難について
ａ．修復は、鉱石を消費して修理する
（ａ） 修復するには、修復の下の鉱石（上のＳＳ：画面右側の修復の項目の下の図）を消費する
ｂ．製造した武器を元に戻すのが救難分解のことだと思う
（３） 金床をアップグレードは、コペックと素材を消費して金床をアップグレードする
ａ．クラフトは、製造するときにセットできる強化・ルーンの数を増やす。初期一個・最大三個
ｂ．修復＆救難について
（ａ） 修復アップグレード：武器の修理に関するアップグレード
（ｂ） 救難アップグレード：救難に関するアップグレード
７．キャンプ場について
（１） カラス
ａ．助言
ｂ．アイテムを渡す（パンを三つ渡すと項目が消える。効果不明）
ｃ．コペックや骨でアイテムを持ってこさせる（次回持ってくる）
（２） 金床
８．ダンジョンについて
（１） 同じクエストでも入る度にマップが変わる
（２） 石窯を修理すると火が燃え使用できる。修理しないで攻撃すると壊れる。これ以降のダンジョンの石窯も壊れているので攻撃しない方がいい
ａ．プレゼント：魔法アイテムを窯に入れるとパンになる
ｂ．調べる：中にある物が手に入ることも。最初にある石窯にはパンがある
ｃ．乗る：転送
（３） 祭壇はダンジョンに一つある。どの神かはランダム
ａ．お供え物を置く→魔法アイテム・護符・鉱石から一つを捧げると祈り・呪いを受ける
ｂ．祈る→恩恵を得る
ｃ．掃除する
ｄ．攻撃
（４） 洞穴はダンジョンに一つある。宝箱とルーンが手に入る（下のＳＳ：『接する』のコマンドが出ている石柱）
（５） マップ画面の星マークはイベントやクエスト
（６） 矢印の看板のある岩→出口
ａ．出口を抜けた後に雑魚敵とのバトルが行われることがある
（ａ） 定期的にリクホが現れ、敵のステータスをアップしている（？）
９．死ぬとバーバヤーガーの画面になり、どうするか決める
（１） 一番左の選択肢は最初からやり直し
（２） 真ん中の選択肢はボスを見逃してアイテムを貰ったときに出てくる。使うとなくなる
（３） 一番右の選択肢は、その場でやり直しとなるが不運に見舞われる
１０．スタミナは、回避（ローリング）で使用。ローリング一回－２５
使用しないと自動で回復する
１１．その他
（１） コペック：通貨の単位。お守りや素材を購入するのに必要
（２） 体の部位：骨マーク。魔法の購入や魔法アイテムのコピー（村にいる毛虫。パンもできる）をするのに必要
（３） 宝箱は攻撃で壊して中身を取り出す
ａ．工具がないと取れない宝箱がある
（ａ） ボスを倒すと工具が手に入る場合がある
（４） 村 → キャンプ場 → ダンジョン、ダンジョン → キャンプ場 → 村 という風に移動する。村から直接ダンジョンに行くことができない
ゲーム内容について
寓話のような物語です
鍛治屋のイワンが、リクホによって右手を失ってしまいます
愚かで自分勝手なツァール（ロシア など スラブ語圏における君主のこと。ゲームでは「皇帝」。ツァーリとも言う）が、村一番の不幸者で腕を切り落とされた主人公のイワンを村に災いをもたらした罰として村から追放すると通告しました
しかし、皇帝の無理難題な依頼を叶えることで、それが取り消されるかもしれません
そこで、イワンは皇帝の依頼を達成するために旅立ちます
その様子を、バーバ・ヤーガが監察していて、自分の目的を果たすためイワンを利用することにします
そして、密かにイワンを手助けしてくれます
皇帝の願いを叶えるための方法を知るために、献上品を手に入れてからバーバ・ヤーガに会いに行きます
バーバ・ヤーガは雌鳥の足の上に立つ小屋に住んでいます
この辺はバーバ・ヤーガの伝承に則っています
バーバ・ヤーガが監察しているという設定がシステムに活かされています
キャンプ場から冒険に出るときにバーバ・ヤーガの画面へ変わります
まずは、どこに行くか選択します
これは、クエスト・サブクエスト（依頼された物）・魔法アイテム など の収集（終盤に出た）から最大３つの選択肢が出てきて、その中から一つ選びます
ここからクエストを選択するので、ワールドマップやフィールドはありません
イワンの住んでいる村・キャンプ場・ダンジョンの３ヶ所のみです（村とダンジョンの間にキャンプ場を経由します）
メインクエスト（皇帝にまつわるクエスト）を選んだときは、行く曜日・時間帯選びます。選んだ結果でイワンや敵の能力が変わります
また、クリアした後もバーバ・ヤーガの画面となり、一つ祝福を得ることができます
選択肢を選ぶことが多く、選んだ結果によって性格が変化します
キリッとした人になるか間の抜けた人になるかは選択によります
この性格はエンディングにも関わる重要なものの一つとなります
選択肢の中には、その後の状況が変化することがあります
たとえば、ボス戦の後に命乞いされることがあります
助けたら、死んだときに効果が生じるアイテムを貰いました
自分は命乞いしてきたボスを全員助けました
メインクエストである皇帝からの依頼についても選択することになります
まずは、素直に依頼された物を見つけるか・そうしないかを、メインクエストをプレイ中に決めることができます
たとえば、下のＳＳのように、皇帝の依頼品であるリンゴを手に入れるか、それとも、偽物のリンゴを手に入れるか、を決めます
次に、メインクエストをクリアした後に、皇帝に、どのアイテムを渡すか決めることができます（持っていればの話です）
これもエンディングに関わる重要なものの一つとなります
ちなみに、トロフィーにも関係し周回プレイ必須となります（２周では無理です）
もちろん全部偽物にしました。性格は公正だけど…
このように様々な状況で選択する場面が出てきて、選んだ結果によって性格や状況（村民も関係することも）、イワンの境遇（エンディング含む）が変化していきます
様々な条件で祝福や不運が追加されていきます
祝福はメリット、不運はデメリットが起こります
魔法アイテムを使用すると不運が溜まり、不運ゲージがマックスになると不運が発動します
死んで復活したときは一気に不運となります
リクホ（上のＳＳ）が不運をもたらし、クラフトした武器が壊れます
皇帝やバーバ・ヤーガだけではなくリクホにも振り回されます (ﾉ_･｡)
パンを食べるとＨＰが全回復します
しかし、パンは魔法アイテムなので食べると不運が溜まります
ＨＰ全回復の代償に不運が溜まっていくというのはユニークです
不運がなければ問題ないけど、あったらヒヤヒヤします
不運が追加されたときは毛虫から取り除きました
ＨＰを全回復する魔法アイテムのパンがないと冒険で苦労します
そこで、パンを手に入れることにします
まずは、クエストをクリアしてキャンプ場に戻ったときにパンが１個落ちています
次に、毛虫の所に行って『魔法』を選択し、パンを増殖しました
また、パンが手に入りやすくなる祝福を優先的に得ました
そして、ダンジョンのあちこちにある石窯を使うとパンを手に入れることができます
入口近くの石窯を調べると必ずパンが手に入ります
『プレゼント』から魔法アイテムを石窯に入れるとパンに変化します
どうしてパンに変化するかはわからないし『プレゼント』ってローカライズがおかしいです
等価交換されただけのような気がするので『プレゼント』ではありません
また、石窯に乗ることで転送することができます
意味がわからないけど転送できます
石窯の大きさが変わっているのでは？とか、どうして黒猫も一緒に乗っているのか？と言うツッコミをしたくなります
このゲームにおける最大の謎で、未だにわかってないです
入口近くにある石窯には乗ることができないと思います。その代わり、パンが入っています
序盤にある石窯は壊れているので『修理』すると使えるようになります
このとき、『攻撃』（上のＳＳ）を選択すると石窯が壊れてしまいます
特徴的な仕組みがあって、石窯と自然物が対になっていて、他のダンジョンでも石窯と自然物が対になって設置されています
たとえば、上のＳＳでは石窯と燃えている石柱が対になっています
この石窯を『攻撃』して壊したら、他のすべてのダンジョンにある燃えている石柱にある石窯が壊れていました
そういう風になるとは思わなかったので後悔しました
全部壊したらどうなるかわからないけど、石窯を使えなくなる縛りプレイとなるのでやめた方がいいです
パンについて、まだ言うことがあります
パンを食べるときにモグモグ食べるモーションが入ります
食べ終わるとＨＰが全回復するので、モグモグしているときに攻撃されると回復していない状態でダメージを受けます
数回モグモグしている最中に攻撃を受けてやられたことがあります
食べる場所やタイミングが重要です
このゲームで一番死んだのはモグモグパンを食べているときです ∑(－x－;)
クエストごとにダンジョンに入るけど、同じクエストでも毎回マップが変化します
ボスは同じだけど、イベントはわからないです。多分、同じような気がします
いろいろなイベントがあり、物語が進むと続くものがあります
もし、村人が死んでしまったら村の墓地にお墓が建てられます
ナゾナゾイベントがあったりします。好きなイベントです
敵は特定の場所に行くと出現します。このとき、出入口が塞がれ脱出不可となります
敵の数は多いときもあるけれど、種類が少ないので攻撃パターンさえ覚えたら難しくはありません
後半になるとイヤらしい攻撃をしてくる敵が登場します
敵のＨＰはわからないけど、しっかりローリングで回避しつつ攻撃していけば勝てると思います
問題は前述したパンを食べるタイミングです
敵がイワンを見つけたら、ずっと追いかけてくるので食べている間にボコボコにされる可能性があります
敵の数が多いけどプレイヤーに有利なことがあります
それは、フレンドリーファイアがあることです
敵の攻撃が他の敵に当たるとダメージを受け倒してしまうことがあります
だから、突進してくる敵がいたときに、突進する方向に他の敵が当たるように誘導したりしました
気になるのが、変なロックオンがかかることです
ロックオン機能はないけれど、攻撃したときに敵に当たるように優先されていてます
フィールドには近くの敵を一撃で葬るギミック（たとえば、上のＳＳ：シューと白い蒸気が吹き出ている壺）があり、それを壊すと敵を倒せます
これを利用しようと敵をギミックにおびき寄せ攻撃しても、ギミックではなく敵にロックオンしてしまいギミックを壊せないことがよくありました
特に、数が多いと難しいです
ボス戦は特徴があって、考えなしで戦うと倒せないことがあります
一番リトライしたのはボス戦です
このボスは倒し方がわからず苦労しました
武器で殴りダメージを与えても、最大ＨＰまで回復してしまうので倒すことができませんでした
結果、武器を投げる攻撃をすると回復しないことがわかり、投げることの大切さを学びました
ボスの攻撃パターンは少ないものの、雑魚敵を召喚したり、ボスによっては行動パターンを理解しないと倒すことができないです
普通の戦いにはならずに意外と面白かったです
マルチエンディングで、今までの積み重ねによって最後の選択肢が決まります
その結果、イワンの今後が決まります
全部で６個あるみたいで、自分は一つしか見ていません
イワンのおばあちゃんに、事ある毎にお嫁さんを見つけてほしいと言われます
お嫁さんを連れて帰って、おばあちゃんニッコリのエンディングもありそうです
終盤の展開から予想しています
その他・まとめ
ローカライズは怪しい部分があります
たとえば、石窯を調べるときに『接する』と翻訳されています
また、アップグレードを見ると金床ではなく鉄床になっています。自分は金床の方に統一して理解しました
漢字間違いがあったり変な文章だったりするけれど意味がわからないことはありません
ゲームにはお馴染みのロード画面の間に一つだけランダムにＴｉｐｓが流れます
また、カラスに話しかけると、単刀直入にアドバイスしてくれます
内容が真理を突いていて失笑しました
他のゲームと比較しても、ここまで直球を投げてくることはなかったかと思います
まるで、人生訓です
ただ、『馬鹿な事はするな』は、性格の一つである『愚か者』のことだと思います
……多分
もしかしたら、バーバ・ヤーガからのありがたいお言葉かもしれないけど……
エンディングを迎えたら新しくゲームを始めるしかなく、クリア後のデータは見たエンディングのマークがつきます
やり残しをプレイできず残念です
バーバ・ヤーガがイワンを監視しているという設定をうまくシステムに活かしたゲームとなっています
数多くの選択肢があり、その結果によって様々な変化をもたらしていき、エンディングに関わるので適当に選ぶことはできません
クエストの結果をも決めることができるのもユニークです
不運のシステムは取り除くのが簡単なのでうまく活かされていないです
後半になると祝福だらけになって、死なない限り不運で苦しめられることはありませんでした
パンに関するシステムはユニークで、一番の死因はモグモグ中に攻撃されてやられることです
ボス戦は考えて攻略法を見つけないと倒せないときがあるので歯ごたえがあります
お勧めです
【評価】
○：不思議な民族音楽調の音楽
〇：寓話のような物語
○：様々な選択の積み重ねで変化していくシステム
×：怪しいローカライズ
×：ロックオンが敵を優先する
×：クリアすると続きからプレイできなくなる