【感想】 Rock of Ages:Make and Break | 遙か宇宙の彼方へ

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のんびりと更新していく予定です

 Rock of Ages:Make and Break(ロック オブ エイジス:メイク アンド ブレイク) の感想(レビュー)です

 かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です

 見るときに注意してください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


---------キ-------リ-------ト-------リ---------

 

【PV】

 

 

 

【感想】

 

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 ロックオブエイジス1はアトラスUSAがパブリッシャーで、後にセガに変更されました

 

 ロックオブエイジス1はPS3でプレイしたことがあります。ブラックな物語でゲームとしても面白くてハマってしまいました

 また、ボス戦もブラックでユニークでした

 

 2は日本語にローカライズされていないし、コンソール機(日本)では配信されていません

 だから、3が配信されることを知ったときは嬉しかったです

 

 雰囲気や効果音を聴いて懐かしいと思いつつ、1よりもボリュームが多くなっていました

 1と同じ攻略が通用しなくなって序盤は苦労したけど、それ以降は苦労しませんでした

 今作も楽しかったです

 

 大型アップデートが行われグラフィックを含め変更されています

 そのため、SSはアップデート前の物となっています。アップデート後のSSは別途記載しています

 

 

 グラフィック・音楽について

 

 戦争モードのプロローグやキャラクターの動きは操り人形のような独特な動きをします

 歴史上の人物の絵画 など をベースに描かれたキャラクターはインパクトが強いです

 

 背景は1よりもレベルアップしていて綺麗です

 

 

 多数のクラシック音楽をアレンジした曲が流れます

 いくつかあげると、

 

[1] ローマ:交響曲第40番ト短調 第一楽章(モーツァルト)

 

 モーツァルトは全部で交響曲を41曲作曲しているけど短調の交響曲は2曲しかありません。しかも両方ともト短調です

 そのため、この曲のことを大ト短調と言ったりします(もう一つの交響曲第25番を小ト短調でと言います)

 

[2] スイス:スイスの娘

 

 多分

 有名な「ウィリアム・テル」序曲(ロッシーニ)を使わずに、スイスだからヨーデルを用いています

 

[3] ベネチア(ボス戦):バレエ音楽「火の鳥」より カスチェイの魔の踊り(ストラウ゛ィンスキー)

 

 カスチェイとはロシアの悪魔のこと

 ボス戦の雰囲気とは合っていないと思うし、ベネチアとはまったく関係ないし…

 イタリアの作曲家レスピーギのチルチェンセスがピッタリでは?

 

[4] フランス:オペレッタ「軽騎兵」序曲(スッペ)

 

 プロローグとは何の関係もないし、スッペはフランスの作曲家でもないです。たしか、ベルギーだと思います

 有名な曲でクラシック音楽初心者入門にピッタリです

 

 プロローグは、バラを盗んだことでブチ切れたビーストから「美女と野獣」だと思うけど、マ・メール・ロア(ラヴェル)はピッタリな選曲だと思います

 ステージで流れる曲には合わないけど… |д・)チラッ

 

[5] オーストリア:「ペールギュント」組曲 第1番 第4曲「山の魔王の宮殿にて」(グリーグ)

 

 プロローグはジングルベル

 対戦相手が、見た目が悪魔なクランプスだからかな?

 

[6] クジラのお腹の中:組曲「展覧会の絵」より「グノーム」(ムソルグスキー)

 

 グノームはロシア語で、暗闇で暗躍する小人のことです。英語で言うとノームのことです

 

 レース部分は、組曲「はげ山の一夜」(ムソルグスキー)だと思います

 悪魔の宴を曲にしたものなので意味不明です。雰囲気?同じ作曲家繋がり?


[7] ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 第二楽章(モーツァルト)

 

 有名な曲です

 

 

 

 クラシック音楽好きなので大歓喜です

 いいアレンジです

 

 ただ、ロシアの作曲家が多いです |д・)チラッ

 

 

 ≪説明≫

 

 タワーディフェンス + アクションゲーム です

 

 

≪操作≫

 

<巨石モード>

 

 左スティック:巨石を動かす

 右スティック:カメラ

 

 ×ボタン:ジャンプ

 

<建設モード>

 

 左スティック:ビューの移動 → カメラの移動

 左スティック(押し込む):ショートカットの表示

 

 右スティック:カメラのズーム・回転

 右スティック(押し込む):パノラマビューに切り替え

 

 ○ボタン:防衛ユニットの建設

 L1ボタン・R1ボタン:防衛ユニットの回転

 L2ボタン・R2ボタン:防衛ユニットの変更

 

 ×ボタン:建設した防衛ユニットの売却

 □ボタン:巨石の発射 → 巨石モードへ

 △ボタン:ミラーの非表示・表示

 

 

≪基本≫

 

 1.全体マップについて

 

 (1) 最初のステージ以外アンロックされている

     アンロックするにはスターが必要で、ステージによって数が異なる

 

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 (2) マークがある塔をアンロックするとアイテムが手に入る

 

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 (3) 角のある顔のマークはボスステージ。アンロックするとボス戦をプレイできる

 

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     a.ボスを倒したら燭台に炎が灯る。スターは手に入らない

     b.すべてのボスを倒すとラスボスステージが全体マップのどこかに出現する

 

 (4) スター10個で、不思議な時代をアンロックする(アップデート前なので今は違います)

 

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     a.ハンプティ・ダンプティ ステージがアンロックされ、全5ステージある

     b.壊れやすい卵(ハンプティ・ダンプティ)を転がし、ゴールに辿り着いたらクリア

 

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     c.チェックポイントがあり、卵が割れたら(上のSS)そこからリトライする

     d.卵の数が決まっていてゼロになるとゲームオーバー。小さい卵を取ると残機が増える

     e.卵は二段ジャンプできる


 2.ステージをアンロックすると複数のステージをアンロックする

   下記の(1)と(2)~(6)から四つのステージの計五つのステージ

 

 (1) 戦争ステージ:メインモード

 

     a.物語があり、ステージ前にイベントがある

     b.クリアすると巨石をアンロックする

 

 (2) タイムトライアル:爆弾を転がしゴールにある火薬に突撃し爆破するまでのタイムを競う

 

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     a.ゴール前で導火線が爆弾に到達すると爆破する

     b.ゴールしたタイムによってスターを獲得する

 

 (3) 障害物コース:戦争モードの相手とレースする

 

     a.先にゴールした方が勝ち

     b.最大三回戦をし二勝した方が勝ち

 

 (4) スキーボルダー:戦争モードの相手と得点を競う

 

     a.コース上に的があり、これを壊すと10ポイント

     b.ゴールの倍率が書いてある穴に入るとゴール。先にゴールした者がその倍率を得る

       先にゴールできなかった場合は、そのまま次のレースが始まる

     c.三回戦あり、合計点で勝敗を決める

 

 (5) 雪崩:タワーディフェンスモード

 

     a.アイテムのみ選択できる。敵の攻撃を凌ぎるとクリア

     b.対戦相手は、一度にたくさんの巨石を転がしてくる

 

 (6) ユニットチャレンジ:敵より先にゴールしてアイテムを破壊すると、そのアイテムを手に入れる。コースに設置できるアイテムは手に入るアイテムのみ。後は0で作動できるギミックのみ。

 

 3.戦争モードの流れについて

   プロローグ → 巨石とアイテム選択画面 → ステージ → 評価(巨石が手に入る)

 

 (1) 巨石とアイテム選択画面で巨石とアイテムを決める

 

     a.八枠まで装備できる

 

     (a) 巨石一個につき二枠必要

     (b) アイテム(建設ユニット)は一枠必要

 

     b.アイテムの中にはアップグレードできるアイテムがある

       アップデート前のアイテムとアップデート後のアイテムを装備することになり計二枠必要

 

 (2) 自分の城の扉を対戦相手の巨石で破壊されるとゲームオーバー

     コースに防衛ユニット(アイテム)を建設することで対戦相手の巨石を破壊する

 

     a.防衛ユニットの設置にはお金がかかる

 

 (3) 自分の城の扉が壊れポリュペモスがペチッとされたらゲームオーバー

     対戦相手の城の扉を壊し、対戦相手をペチッとしたら勝利


 

 ゲーム内容について

 

 戦争ステージでは、プロローグが流れてからゲームが始まります

 このプロローグは世界史をブラックに表現したものになっていて、戦うのは歴史上の人物(例外あり)となっています

 主人公は1と同じギリシャ神話から採用されています。1と違ってボーッとしている主人公です

 

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 このプロローグは、モンティ・パイソンに影響を受けているみたいです

 

 各ステージの最初に流れるプロローグをいくつか見て、1よりマイルドになった印象を受けました

 

『猿の惑星』のステージをプレイしたときにブラック過ぎると思いました

 ステージに流れている曲は、行進曲『自由の鐘』(スーザ)の後半部分のアレンジです

 自由の象徴であり、アメリカ大統領就任式で演奏される曲です

 

 このステージのプロローグは、動物園の猿が自由を求めて脱走するというお話です

 その猿と戦うのはプレイヤーです

 つまり、プレイヤーは弾圧する側で、この曲は猿が自由を勝ち取るための行進曲です

 

 虚しく響く行進曲……怖すぎます

 

 ちなみに、モンティ・パイソンのオープニング曲でもあります

 

 

 他にも、ラスプーチンが登場する『モスクワ戦争』ステージの曲は、バレエ音楽『くるみ割り人形』より「ロシアの踊り」(チャイコフスキー)です

 操られている = 躍らされている = バレエ、ラスプーチン = ロシアということで選曲されたかと思います

 こちらも対戦相手側の曲となります

 プレイ中に思わず苦笑いしてしまいました。曲で皮肉ってくるとは思いませんでした

 

 

『スパゲッティランド』のステージの曲は、くまんばちの飛行(リムスキー=コルサコフ)です

 

 この曲は、オペラ『サルタン皇帝』の中の一曲です

 このオペラには「白鳥を救ったことがある王子がくまんばちに変身する」という場面があります

 このくまんばちに変身した王子の様子を描いたのが『くまんばちの飛行』です

 

 ラスボスステージの曲が、バレエ音楽『白鳥の湖』(チャイコフスキー)です

 

「くまんばち」と「白鳥」は同じ側…対戦相手側ですね

 やはり、ステージに流れる曲は対戦相手のための曲です

 ちなみに、オペラ『サルタン皇帝』では、後に「くまんばち(王子)」と「白鳥(姫)」が結婚します

 深いです

 

 なぜスパゲッティなのか考えてみると、

 ラスボスがトライデントで攻撃してくる → トライデントがフォークに似ている → スパゲッティ なのかと思います

 

 プロローグでも、スパゲッティが神を目覚めさせる描写があります

 

 やはり、スパゲッティとラスボスは繋がっているようです

 

 

 1はプロローグでブラックさを表現していたけど、3では様々な物を組み合わせて表現しているかと思います

 特に、クラシック音楽の選曲に意味があることです(全部ではない)

 クラシック音楽好きにとって嬉しい使い方です

 使われているクラシック音楽の意味を知っていたらブラックさがわかるステージがあります

 

 そして、クラシック音楽は対戦相手側に合わせた選曲となっています

 主人公がボーッとしているので気にならないかとは思うけど、常にアウェイで戦っているようなものです

 

 

 ゲームとしては、自分の拠点を守るというタワーディフェンスゲームと対戦相手のトラップを避けながら本拠地まで転がすレースゲームやリアルタイムシミュレーションゲームっぽいです

 

 対戦相手が巨石を転がしているときは防衛に徹し、巨石を破壊したら転がしていました

 これは1のときと同じ戦法です

 

 自分の拠点を守るときは、対戦相手が巨石を転がす前にトラップを仕掛けていきます

 1のときはコースから落とすようにトラップを配置したけど、今作では、その戦法を取るのが難しくなっています

 

 その理由は、1のときはコストゼロで無制限に使用できる『城砦投石機』を撃ち続けて、対戦相手の巨石がスピードを出せないようにしてトラップに誘導するという方法ができたからです

 

 しかし、3では『城砦投石機』から『雷雲』に変わっています

 この兵器を一回使用するとしばらく撃てなくなるので連続で使用することができなくなりました

 また、一回撃つポイントを決めると少し待ち時間があった後に雷が落ちるので、対戦相手の巨石の移動コースを予測しなければなりません

 

 でも『雷雲』を当てると巨石にダメージを与えることができるようになったので、落として壊すよりトラップで壊す方がいいかと思います

 トラップでスピードを出させないようにして『雷雲』や他のトラップでダメージを与えていく方が楽でした

 

 このコストゼロのトラップの変更は、同じ戦法が使えなくなったので残念ではあるけれども、ゲームバランスとしては良い判断です

 おかげでトラップを配置するときに悩むようになりました

 

 

 相手の拠点目掛けて巨石を転がすことについて思ったことは、対戦相手のトラップの置き方がエグくなった気がします

 序盤はプレイヤーが持っていないトラップを使ったりして「狡くない?」って思ってました

 

 1のときは対戦相手の巨石を壊すと設置するトラップが限られて有利になったけど、今作では関係ないみたいです

 でも、試しに対戦相手の巨石を毎回破壊し続けたら少しずつ有利になっていきました

 

 もしかしたら対戦相手はトラップを売却して別のトラップを仕掛けているのかもしれません…

 もしくは、鉱山を作っていたので、それかもしれません

 AIが賢くなっているかと思います

 

 

 気になったのが戦争モードのコースです

 1のときはショートカットがあったり複数の道があったりしてコースを攻略する楽しみがありました

 3のコースはレースっぽいと思いました

 トラップを置く場所が1より少ないです(アップデートで改善されたステージがあります)

 

 

 3でもボスステージがあるけど、数が少なく簡単でした

 ただ、バリエーション豊富で同じ展開にはなりませんでした

 

 1のボス戦に近いのがドラゴン戦です

 ボスの弱点を探しながら巨石をぶつけて戦います

 

 格闘ゲーム

 

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 軽いコマンドもあります

 こういうノリは好きだし、バカバカしさが「このゲームらしい」と思います

 

 レースゲームその1:制限時間内にゴールまで転がす+α。3回繰り返します

 

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 レースゲームその2:ラスボスとのタイマンマッチ

 

 

 戦争モードのコースもそうだったけど、ボス戦もレースがあり、レースに寄せているのが残念でした

 個人的にレースゲームが好きではないことと、1のようなボス戦を期待していただけに残念でした

(ドラゴン戦のように攻略方法を考えて戦うのが好きです)

 

 

 大型アップデートが行われました

 強制終了することが多かったけど修正されたと思います

 

 パブリッシャーからの情報以外で気づいたことを記載していきます

 

 まず、ワールドマップについてです

 自分の船の色が変わりました。青色になって海に同化できそうです

 

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 次に、ワールドマップがより綺麗になり、島が追加されました

 アップデート前

 

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 アップデート後

 

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 ハンプティ・ダンプティステージのアンロック方法が変更になったのに伴い、『不思議な時代』がすべてロックされてしまいました

 

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 ありがたい追加要素として、ワールドマップからステージを選ぶときにどんなルールかわかる説明文が追加されました

 文字が小さすぎるけど嬉しい仕様です

 アップデート前

 

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 アップデート後

 

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 どうでもいい追加要素として、対戦相手の巨石が落下したときにAAAAA…って言うようになりました。文字が表示されます

 これで1と同じになりました。私には嬉しい仕様です

 

 以下はアップデート後に変わったかどうかわからないけど気づいたことです

 

 まずは、巨石の Meatballが英文のままでした。ローカライズ忘れです

 

 次に、巨石を転がすときにギターとか楽器が重なるように演奏され厚みが増しました

 ドラッグ オン ドラグーン 3 のウタウタイモードになったときに歌が追加されるような感じです

 

 戦争モードで城門を破ったときの音楽とプチッとした後の評価画面の音楽が追加されていると思います

 

 ちなみに、アップデートで、評価画面のときに緑服の人たちが棺桶担いで踊っているのが追加されました

 アップデート前はプチッとなった対戦相手を踏ん付けて主人公一人だけ踊っていました。棺桶担いでいる人達はいません

 

 どっちも酷いです  |д・)チラッ

 

 

 その他・まとめ

 

 個人的に、プレイ中に常にPSIDが表示されるのはやめてほしいです

 自分で名前を決めさせてほしいです、もしくは、設定で表示できなくするようにしてほしいです

 SSを載せづらいし、というかほとんど載せられないです

 

 多分、オンラインプレイができるからだと思うけど、シングルプレイには意味がありません

 ランキングだけで充分です

 

 

 1と比べると、尖り具合は1の方があります

 3は対戦相手が賢くなり、バランスもよくなってゲームとして面白くなりました

 

 巨石のことを1ではボールダーとそのままローカライズしていたけど、今作のように巨石と翻訳した方がよいです

 いいローカライズです

 

 クラシック音楽の使い方が上手で、ただのアレンジではなく意味を持たせているところにセンスを感じます

 クラシック音楽を使用したゲームの中で上位を占める素晴らしさです

 

 1をプレイした人や少し変わったタワーディフェンスゲームをプレイしたい人は楽しめるかと思います

 

 お勧めです

 

【評価】

 

 ○:ブラックジョーク
 ○:クラシック音楽をアレンジした曲 → すべてではないけど「意味」がある

 ○:賢くなったAI

 ○:ゲームシステム
 ×:バグ(強制終了・フリーズ)の多さ → アップデートで改善
 ×:自分のIDのオン・オフを切り替えるようにしてほしい