葦の髄から天井を覗く -51ページ目

葦の髄から天井を覗く

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小学五年生/重松 清
¥1,512
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十歳もしくは十一歳。男子。意外とおとなで、やっぱり子ども。人生で大事なものは、みんな、この季節にあった。笑顔と涙の少年物語、全17編。


(Amazonよりコピペ)



あ い う え お


か き く け こ


さ し す せ そ・・・



ただの文字。そこには、音も、形も、味も、香りも、温度もない。


重松さんが文字を綴ると、その文章に温度を感じる。


心地よい温かさ。


この温かさを感じる作家さんは、重松さん以外にはまだ会ったことがない。



ナオミとカナコ/幻冬舎
¥1,836
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あちゃー!返却日が日曜日!その日は外出するから、土曜日までに読まなきゃ!分厚いけど頑張ろ!(昨夜19時)


子供の習い事に付き合いながら読み始めた。


題名からはどんなお話か想像できず、なんとなく、表紙の絵で背を向けている二人から、表向きは仲良くしてるけど、実はドロドロしてて・・・とかかなぁって思った。




二人は運命を共にし、男を一人殺すことにした。
「わたしたちは親友で、共犯者」

復讐か、サバイバルか、自己実現か——。
前代未聞の殺人劇が、今、動き始める。

望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。
夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。
三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に
追いつめられた二人が下した究極の選択……。
「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」

すべては、泥沼の日常を抜け出して、人生を取り戻すため。
わたしたちは、絶対に捕まらない——。

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の〈共犯者〉になる。
比類なき“奥田ワールド"全開! 待望の犯罪サスペンス長篇!!


(Amazonより)


DV。


身近に感じたことはないけれど(感じたくもないわ)、読んでてゾっとした。


グラミー授賞式の時に、DV被害にあっていた女性のスピーチがあったけれど、うん。


「私には自分自身への思いやりがありませんでした」


「本物の愛は、相手の存在意義を否定しません」


その通りだ。


離婚やシェルターへの避難ではなく、「排除=殺す」という選択をした二人。


いざ実行にうつしたシーンでは、目を覆いたくなるような感じで(奥田さん、表現がうまい。描いた情景が、なにもこの殺人のシーンだけを言ってるんじゃなく、物語の冒頭から、すっと自分の中に思い描くことができる)


なんでこんな選択をしたのーーしかも杜撰だよーー


ってソワソワ。


ナオミの章では、始まりは窓の外が雨だったけれど、いざコトが終わってのカナコの章は、明るい日差しに・・・って書き始めだったから、「ああ、これは最後までばれずに無事に← 終わるはず」って思ったけれど、そうは問屋が卸さない(ってか、すべて丸く収まったら、小説にならないw)


罪を犯した二人なのに、「どうか捕まらないで」って気持ちが強くなっちゃって、執拗にせまってくる夫の妹が憎く思えてきたり。


彼女にしてみれば、兄が失踪したんだから当然なんだけどね。




気付けば、最後まで一気に読んでしまって、感想を綴るまでに至ります。


面白かった。






キャプテンサンダーボルト/文藝春秋
¥1,944
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新聞広告を見た時はびっくりした。


「小説を、二人の作家が共作?え、どういうこと??」


思えば、「冷静と情熱のあいだ」のように、視点を変えて、二人の作家が描く、というのはあった(ただし、読んだ事はないw)。


私が知らないだけで、こういった試みはあるのかもしれないけれど、伊坂さんのような独特な物語を書く人が、他にもいるのか!え、だって、同じような話を書ける人じゃなければ、成立しないよね??(阿部和重さんは読んだことも、聞いたこともない作家さんでした←ごめんなさい)


序章。一行目。


ガノノイド脂肪に注目しろ!


のっけから始まる伊坂節に、「はは~ん。この章は伊坂さん担当ね。じゃあ次は阿部さんか」などと思いながら読み進める。


当然、章ごとに、作者が変わるのだと思ってた。最後まで。


伊坂さん節(と私には思える)を見つけると、「ふむふむ。この章は伊坂さんね」と。





絶対絶命、これ、ハッピーエンドで終わらないよーーー、もうページ数が少なくなってきたけれど、どうすんの、どうやって収拾つけるのこれ・・・と心配しながら読んだけど(笑)、


とある人が現れて(きちんと、物語が始まった頃に伏線がある)、まぁるく収まる。


それまでの前途多難、絶対絶命な雰囲気からすると、あら、ずいぶん簡単にまぁるく収まった、と思ってしまう、若干肩透かしな気持ちにならなくもないけれど、主人公たちが幸せな終わり方でよかった。


犬のポンセが大活躍だったのに、途中から出なくなっちゃって、最後のシーンでもう一度絡ませてほしかったなぁ。残念。


これ、絶対映像化されるよな~あたしだった誰を配役するかな~相葉は柳楽優弥くんかな~ちょっと若いかな~桃沢瞳は長澤まさみがいいな~、井ノ原は大好きな窪田正孝くんにやってほしいけど、ちょっと若いかな~結婚して子供がいるようには見えないな、却下。


なんて思いながら、題名で検索したら、作者二人のインタビューがあった→




えーーーー!!!


まったくの合作。章ごとに、なんて話じゃない。びっくりした。


余談だけど、この本を読んでいる時、テレ東の午後のロードショーで、「サンダーボルト」をやっていた。


観ればよかったなぁ。