旧篠ノ井線ウォークの後半、
昼が近づいてきて、だんだん暑さが増してきました。
スタート地点から3.4km、
漆久保トンネルの南口に到着。
明治期のトンネルで全長53m。
年月を経たレンガの劣化感が美しい。
壁面は当時のままだ。
この漆久保トンネルの手前で、
左右に散策道が分かれており、、、
右の下り道を進むと、
小沢川の橋梁へと出ます。
すっかり自然に溶け込んでしまったアーチ橋。
錆びた梯子、独特なレンガの積み方。
これはレンガの小口(短い面)を斜め(一般的には135度)に配して
レンガの角を見せる「蛇腹(コーニス)という積み方らしい。
主に装飾的な意味合いの強い積み方だそうです。
トンネルまで戻って今度は左の道を上ると
「覚明・普寛像」があります。
手前の覚明は平安末期の僧、奥の普寛は江戸中期の修験者。
木曽の御嶽山の表参道を開いた普寛、
裏参道を開いた覚明。
漆久保トンネルの上はかつての善光寺道で、
そこを通る旅人の安全を願って祀られたとされている。
思ったより急な坂だったので、
ここに上るだけでちょっと息切れ。。。
トンネルを抜けて少し進むと開けた場所に出ました。
潮沢信号場の跡とある。
本線とスイッチバック式の松本方面および長野方面の
引き込み線が交差する場所。
北側に目を向ける。
左に見える遺構がかつての作業台とのこと。
奥の方に目を向けると、
まっすぐの道と、左に少し盛り上がった道が見える。
右のまっすぐの道は線路跡で
左の盛り上がった道はかつてのホームだった場所。
スイッチバックのためのホームなので
通常は客が乗り降りするホームではないのだが、
一度だけ乗客を乗せるのに開放されたことがあるそうだ。
ガタンゴトン・・・と
電車に乗った気分でどんどん廃線跡を進み、
遊歩道の終着点である旧第二白坂トンネルに到着しました。
閉鎖されて中には入れません。
背伸びしながら、窓から中を一応撮影しましたが
特に何もないです。。。
時計を見たら正午でした。
4.8kmの遊歩道を、写真を撮りながらで2時間半ぐらい。
折り返しは1時間ちょいぐらいでした。
紅葉の季節もいいと思いますが、
今回は新緑と八重桜も見られて、いい季節に来ることができました。
◎使用カメラは LUMIX G9PROII
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.