【栄養改善プログラム STEP2】タンパク質の栄養管理

 

栄養療法を進める手順は以下の通り

 

 

 

 

お悩みの症状にもよりますが、平均1ヶ月で体感が出て、6ヶ月で不調に悩まなくなる体質を手に入れるための研究・開発した栄養管理プログラムです。

 

栄養管理を始める前に「病気思考」から抜け出すことが体質改善成功への近道なので下記の記事はしっかりと読んでから栄養プログラムを開始されることをお勧めします。

 

 

 

 

プログラムの途中でうまくいかなかったり、不安になった時もこの記事を読む様にしてみてください。

 

STEP2をやる前にSTEP1の「水分・塩分の栄養管理」を行ってください

 

 

 

 

手順を間違うと体の不調の原因になってしまうので、ご注意ください。

 

 

 

●STEP2で具体的にやること

 

体重(kg)×1gのタンパク質を肉・魚・卵・プロテインから毎日欠かさず摂取する

 

例)体重70kgの人なら、1日70gのタンパク質を肉・魚・卵・プロテインから摂取する。お腹の調子が悪くならない程度に量を調整してください。

 

【秋山の指導でのタンパク質量の数え方】

 

肉100g(焼肉1人前ぐらいの量)・・・タンパク質15g

魚100g(お刺身1人前ぐらいの量)・・・タンパク質15g

卵1個・・・タンパク質6g

プロテイン20g・・・タンパク質16g

 

<例:1日タンパク質を70gとるメニュー>

 

肉150g・・・タンパク質22g

卵3個・・・タンパク質18g

プロテイン20g×2・・・タンパク質32g

 

●なぜ2番目にタンパク質の栄養管理をするのか

 

体の不調の一番の原因はタンパク質不足が原因です。プロテインで高濃度の栄養で効率よく補給すれば短期間で改善します。

 

しかし、いきなりプロテインをたくさん飲んで不調になる方もいます。

 

実際に、プロテインを飲んで不調になった人を調べると

 

・水分を飲んでいる量が体重×30ml以下になっている

・低血圧(収縮期血圧が100以下)になっている

・頻脈になっている

 

この様な傾向をほとんどの人が示しました。

 

解剖学・生理学的に考えると、プロテインで高濃度の栄養を急にとると、体内の水分と塩分の消費量が多くなり、相対的な水分・塩分不足になってしまっているのだと思います。

 

そのため、普通に水分・塩分をとっていても、脱水になりやすくなります。

 

実際に、プロテインやサプリメントで不調になった人に、水分と塩分を補給するように指導すると、数日で症状が改善しました(具体的には0.2%~0.5%の天然塩水を体重×10ml飲んでもらいました)

 

改善後は、プロテインを飲んだ後の胃腸の重さが軽減される方も多くいます。

 

水分・塩分不足を最初に解消すると、消化吸収能力、新陳代謝能力、老廃物を処理する能力が正常化し、高濃度の栄養を体内に入れても不調になる確率を下げることができます。

 

そのため、STEP1で水分・塩分不足を解消させ、STEP2でタンパク質不足の解消をすることを勧めています。

 

●タンパク質不足の症状


・集中力が落ちる

・体が浮腫む

・注意力が下がる

・体が凝りやすくなる

・血流が悪くなる

・呼吸が浅くなる

・倦怠感が強くなる

・頭痛が起きやすくなる

・食欲不振が起きやすくなる

・立ちくらみが起きやすくなる

・低血圧が起きやすくなる

・静電気が起こりやすくなる

・姿勢が悪くなる

・関節痛がひどくなる

・視覚や味覚などの5感が鈍くなる

・体温が低くなる

・気温の変化に弱くなる

・砂糖に依存するようになる

・肉や魚を胃が受け付けなくなる

・お酒で体調を崩しやすくなる

・食欲がコントロールできなくなる

・内臓脂肪がつきやすくなる

・体重がなかなか落ちない

・肌や髪の調子が悪くなる

・風邪をひきやすくなる

・健康診断の結果が悪くなる

・医者から薬を勧められる

・薬が効きにくくなる

・メガビタミンを開始すると不調が起こる

 

●よくある質問

 

○卵は質の良いもの(値段の高いもの)を取る必要がありますか?

→毎日3-4個食べて食費の負担にならない種類のもので構いません。食費に余裕がある方は質の良いものをとった方が良いでしょう。

 

○肉や魚は脂身の多いものは避ける必要がありますか?

→避けずにしっかり食べてください。

 

○牛乳は避けたほうがいいですか?

→牛乳でおなかの調子を崩しやすい人は避けたほうがいいです。

 

○肉はどんな料理がおすすめですか?

→焼肉、ロースト、カツ、唐揚げ、しゃぶしゃぶ、水炊き、漬け焼き、ステーキ、ウィンナー、ソーセージ、ハム、ベーコン、焼き豚、炒め物、シチュー、すき焼き、豚汁、酢豚、肉団子、ホルモン炒め、レバニラ

 

○魚はどんな料理がおすすめですか?

→刺身、フライ、フリッター、煮魚、味噌煮、蒸し魚、焼魚(塩、漬け焼き等)、缶詰(鯖、ツナ等)、南蛮漬け、たたき、アラ汁、つみれ、ムニエル、あんかけ、

 

○卵はどんな料理がおすすめですか?

→ゆで卵、温泉卵、目玉焼き、炒り卵、オムレツ、スパニッシュオムレツ、だし巻き卵、スクランブルエッグ、スープや野菜炒めの卵とじ、茶碗蒸し、かに玉、卵サラダ、煮卵、鰻巻き、トマトと卵の中華炒め、かきたま汁、半熟卵の天ぷら、ツナ卵炒め、味噌汁に卵入れる

 

○コンビニで買えるおすすめのプロテインはありますか?

 

○間食におすすめなタンパク質がとれる食べ物はありますか?

→ゆでたまご、フライドチキン、フランクフルト、ハムカツ、ビーフジャーキー、スルメ、焼き鳥、卵スープ

 

○ご高齢の方にプロテインを勧めてもいいのでしょうか?

→医師からタンパク質の制限を指導されてない場合は、基本的に問題ありません。

 

○子供にプロテインを勧めてもいいのでしょうか?

→問題ありません。

 

○プロテインをアルカリ水や水素水で溶かしても良いのでしょうか?

→問題ありません。

 

○プロテインと青汁を混ぜて良いのでしょうか?

→問題ありません。

 

○プロテインを飲むとおならが臭くなってしまうのですが、何か対策はありますか?

→食事+プロテインからとるタンパク質が多すぎる可能性があるので、量を見直してください。2-3日減らすと改善するケースが多いです。

 

○プロテインを飲むと便秘になってしまうのですが、何か対策はありますか?

→STEP1の水分・塩分の摂取が十分できているかを確認してください。できていれば、食事+プロテインからとるタンパク質が多すぎる可能性があります。2-3日減らすと改善するケースが多いです。

 

○プロテインを飲むと下痢になってしまうのですが、何か対策はありますか?

→食事+プロテインからとるタンパク質が多すぎる可能性があるので、量を見直してください。量を落としたくない場合は、飲むペースをゆっくりにしてください。

 

<参考文献>

・生化学 第2版 / 関 周司 編著/2010年4月15日 発行

・一目でわかる水電解質 第3版 / 飯野 靖彦 (著) / 2013年6月3日 発行

・イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書29版 /清水孝雄(監訳) / 2013年10月30日 発行