病気思考とは、病院での5000人以上の指導経験を元に管理栄養士秋山が作った造語です。
病気思考に陥っている人は、どんな良い治療やどんな良いサプリメントをとっても改善しません。
栄養療法を始める前に、ご自身が病気思考に陥っていないを確認してみてください。
良い習慣は悪い習慣や思考を取り除くことから始まります。些細なことや自分はポジティブだから大丈夫と思っていても、栄養療法の妨げになる要素です。
以下15項目の5つ以上当てはまった方は「病気思考」にハマっている可能性があります。
(1)病気は治らないと思っている
病気が栄養療法で改善する方を数多く見てきました。
その方々に共通するのは、病気が栄養で改善すると心の底から信じていました。
治ると思ってない方に良い結果がでることはほとんどありませんでした。
まずは、少し勇気を持って、栄養療法の可能性を信じることが大事なことです。
信じることが心の支えになります。
(2)病気になって当たり前だと思っている
私たちは「年齢だから仕方ない」などの周りの病気に対するネガティブな言い訳を耳にタコが出るくらい聞いてきています。
人間は普段聞き慣れていることを当たり前だと思い込む癖があります。いわゆる暗示です。
確かに年齢によって、病気になるリスクは高くなりますが、適切な栄養療法をすれば十分予防することが証明されています。
病気になるかもしれないから保険をかけるよりも、病気にならないように栄養療法を学ぶことが病気予防の近道です。
(3)医師や病院が病気を治してくれると思っている
私の経験上の話ですが、病気を完治させる研究はほとんど進んでいません。
以前、病気と栄養不足の研究をするために研究費の申請をしましたが、評価は良かったのにもかかわらず、理由がないのに不採択になりました。
さまざまな学会や製薬会社の研究費の採択結果を見てみるとスポンサーに不利なデータは研究費が取りにくい現状があると感じました。(あくまでも主観です)
(4)医師が栄養の専門家だと思っている
医師の教科書に栄養の文字はほとんどありません。
独自で勉強されて、詳しい先生もいますが、稀です。
ほとんどの先生は製薬会社主催のセミナーや勉強会で薬の効果を邪魔しないための「古典栄養学」しか知りません。
(5)健康な人が羨ましいと思っている
健康な人が羨ましい時点で、あなたの栄養の知識は不十分です。
栄養療法を知っていれば、不健康になる方が難しいです。
私が勧めているのは分子栄養学に基づく栄養療法はインターネットで無料でやり方が載っています。
(6)ストイックなことが必須だと思っている
食事制限やストイックな運動をしないと健康にはなれない。痩せられないと思っている人は世の中に少なくないと思います。
ですが、きちんと栄養療法を学べば、楽で続けやすい健康法が身に付きます。
本質的に体に良い方法とは、安価で大した努力も要らない方法だと私は考えています。
(7)病気が誰かのせいだと思っている
病気になったのは誰のせいでしょうか?
親の遺伝?育った環境?嫌な上司のストレス?
全部間違いです。全ては自分の行動で決まっています。
栄養療法は遺伝の弱点を補う方法でもあります。環境や仕事のストレスは自分を変えれば、自然と減っていきます。
今あなたの目の前で起こっている現象はあなたの行動と思考で導かれているのです。
(8)栄養不足を自覚できていない
私は栄養を取りすぎている。
そう思っている人は全て間違いです。
厚生労働省のデータでも日本人で栄養不足の人がほとんどです。
最新の研究では、肥満や病気、体の不調のほとんどは特定の栄養不足で引き起こされるのです。
(9)病気の原因を知らない
病気や体の不調の原因はすべて栄養不足で説明できます。
1970年台から1990年台の教科書や専門書には明確に記述されています。
管理栄養士の教育上、このことは習いません。他の医療職も習いません。
薬がない時代になんとかして病気をよくしようと思った研究者が残した遺産ですが、世の中には全く浸透してません。
(10)自分の生活が把握できていない
自分の生活の問題点を5個以上あげられないと病気になる可能性は高いと思います。
今の日本で生活する上で、体に悪い習慣への誘惑は身の回りにたくさんあります。
自分の体を負担をかけている習慣を知っているのと知らないのでは、雲泥の差があります。
専門家の立場からいろんな方にアドバイスしていると、本当の生活の問題が把握できていない人がとても多いです。
(11)病気が治ったらやりたいことが決まってない
病気を改善した人が心の支えにしていたのは「希望」です。
病気が治ったらこれがしたいという欲望が心の支えになります。
病気になったら悲しんでくれる仲間や家族が心の支えになります。
目標なく頑張り続けるのはとても辛いですが、支えてくれるものの存在はモチベーションを上げます。
(12)自分より他人を大事にする
病気や体の不調であるにもかかわらず、誰かに尽くすことに溺れてしまう人がいます。
日本人は我慢が一種の美学や美徳とされている部分があり、とても我慢強いですし、我慢強い人が評価されることが多いです。
しかし、病気や体の不調を治すのに我慢は邪魔になります。自分のことを最優先で考えられる人が治りが早いです。
(13)自分の体に感謝していない
仕事は週に2回ほど休みがありますが、体には休みがありません。
心臓は年中無休で1日10万回くらい働いてます。
常に頑張っている体を無視していては、自然治癒力が発揮されません。
体は常に頑張っていることを認識すると、体に悪い習慣が減ります。
(14)無理な目標を立てがち
1ヶ月で10kg痩せる。3日間食べないなどストイックな目標を立てて成功する人は0.01%くらいです。
ストイックな目標を立てる人は、本当は変わりたくないのです。
自分には無理な目標を立てることで、自分には無理だと無意識に思い込もうとしています。本当に体の調子を整えようとする人は、日々ちょっとした努力でできることを目標にします。
(15)多数決が好き
たくさんの人がやっていることは間違いないという思い込みは危ないです。
なぜなら、ほとんどの人が病気になっているからです。
多数決の意見は、安心で決めるのが楽ですが、体の不調の改善方法については、多数決が裏目に出る場合があります。
本当に良い情報は気安く人には教えたくないのが人間の心理でしょう。
以上15項目の5つ以上当てはまった方は「病気思考」にハマっている可能性があります。