「管理部は稼がない」とよく言われてきています。本当にそうなのでしょうか。
私が、管理部にいた経験からお話しすると、「半分正解で半分誤解している」と思っています。あくまで、個人的な見解ですが。
■「半分正解」の理由
一般的に「管理部」は、経理・総務・人事・財務・経営管理・採用等、会社の規模や組織人数に応じて部署の名称は異なりますが、直接営業や販売を行い、会社に売上を持ってくる部署ではありません。
この視点から見れば、「管理部は稼がない」ということは正解だと思います。
もちろん、管理部側の反論として、「コスト削減を行い利益を作っている」「営業が働きやすいように制度や仕組みを作っている」「経費精算での差し戻しを減らし『時間』という利益を作っている」といった意見もあると思います。
ただ、「稼いでいるか・稼いでいないのか」の二択で言えば、節約は稼ぐことではないので、「稼いでいない」となるのも事実です。
私も、ずっと人事に携わっておりましたので、この話題については営業側とも経営側ともやり取りし続けました。
しかし、数値化するのが難しい部分もあり、結論は出ないままとなっていました。
■「半分誤解」の理由と、利益への視点
次に「半分誤解している」という点についてです。
これは、「稼ぐ」とは、「売上を増やすことなのか、利益を増やすことなのか」という部分で変わってきます。
「売上を増やす」ことであれば、管理部は会社の商品を直接お客様に提供しないため、「稼ぐ」ことは出来ません。
ただ「利益を増やす」ことであれば、話は変わります。
先ほどの管理部門の反論にもある様に、経費の見直しにより使わなくなった費用は「利益」になりますし、業務の生産性が制度等によって向上したのであれば、その向上した部分も時間換算で利益とすることが出来ます。
ここまでなら、これまでと言っていることが同じになりますよね。
結局は、「営業が売り上げを作ることが前提で、経費の見直しや生産性向上というのは直接的な利益ではない」という言葉が聞こえてきます。
■管理部が直接「稼ぐ」方法
私がお伝えしたい「管理部も稼ぐ」というのは、「助成金」や「補助金」の活用になります。
これは、「助成金や補助金」ありきで言っているのではなく、会社がやりたい事やなりたい姿に合わせて制度や設備投資を行う上で、利用可能な「助成金・補助金」を探し、スケジュール管理をして活用していくことです。
受給することができれば、直接金額が会社に入ってきます。
例えば、何かしらの助成金で「100万円」が受給されたとします。
もし会社の利益率が10%とした場合、直接入ってくるこの100万円は、売上換算を行うと「1000万円の売上」と同等となります。
「いやいや、営業はもっと稼いできているから」という声もあるかもしれませんが、私は、売上の大さを言っているわけではありません。
管理部もしっかり「稼ぐことができる」ということを伝えたいのです。
■なぜ、優秀である管理部は会社に提案をしないのか?
この様なことを言っていますが、実のところ、自分が管理部に居た時には「助成金や補助金」は積極的に対応していませんでした。
理由は簡単です。通常業務に加えて「助成金や補助金」の業務が増えるだけだからです。
当時の私は、通常の業務を行うことで精一杯で、会社にとってプラスになると分かっていても、業務量が増えることが嫌で積極的に対応しおうとは思いませんでした。
自分で起業したから分かったのですが、管理部の方達は皆さん優秀な方がとても多いです。
「助成金や補助金」についても理解されており、「受給できれば会社の利益が増える」ことも分かっています。
それでも、積極的に提案しないのは、「自分の担当する業務が増えるだけで、他に評価されない」という部分もあると思っています。
当時の私にも、「助成金や補助金」を活用することで何かしらの評価や報奨があったのであれば、積極的に活用していたかもしれません。(もちろん、評価があるだけで皆が提案するようになる訳ではないですが)
■営業も管理も「稼ぐ」環境づくり
少し話がズレてしまったので、当初の「管理部は稼がない」という点に戻ります。
これまでお伝えした通り、毎月のように管理部が「稼ぐ」かと言われてしまえば、答えは「稼がない」となりますが、年間で考えた際に、定期的に管理部が「稼ぐ」ことは十分可能です。
その為には、管理部の方達が積極的に「助成金や補助金」の活用を会社に提案していける環境を作り、「助成金や補助金」の情報を得るための機会を用意していくのが良いかと思っています。
営業部門でも「稼ぎ」、管理部でも「稼ぐ」環境を創ることで、より目指すべき会社の未来に近づけると考えております。
私が管理部も「稼げる」と思えるようになるまでの経緯や背景について、以下にまとめております。ぜひ一度、覗いてみてください。
【代表 青木優介の取扱説明書(プライベート)】