錦織のリターン時のスプリットステップ
サラソタの決勝(アメリカ・クレー)
http://www.youtube.com/watch?v=6sDFX3MmcMQ
ウィンブルドン1回戦(おとといの対ナダル戦)
http://www.youtube.com/watch?v=sJWo4tZNshM
これを見てお気づきだろうか?
錦織は、
ファースト時)左足をちょっとだけ前・中央寄りについてからスプリット
セカンド時) 左足を前・やや中央寄りにステップ、そこをほぼ中心に
両脚を開いていってスプリット(元の位置よりもやや左に行く)
のように、両脚を開くスプリットステップをしている!
これに初めて気がついたのは、先日GAORAでサラソタの決勝の放送(録画)を
見たとき。かなりアップも、スロー再生もあったのでよく分かりました。
・え? なに? 気づくのが遅いって? ・・・ スミマセン
しかし、世界のトップでこのスプリットをしている選手はほとんどいないようなのだ!
ナダル、フェデラー、ジョコビッチなどは、やや広めのスタンスから両脚でちょっとだけ前に跳んで(ほとんど脚を広げずに)スプリットしている!
・フェデラーでは、セカンドの時に、錦織のセカンドと同じステップを使っている
時がある。これはセカンド用にした方がいいのか?
ボロテリ出身のステップかと思ってシャラポワのリターンを見たが、シャラポワは
やや広めのスタンスから両脚でちょっとだけ前に跳んでいた。
どうも錦織のタイプは少数派のようだ。
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ここからは考察。
両脚を開くタイプのスプリットステップをすると、両脚に力がたまってしっかりと
地面を蹴れるが、着地してからその状態・蹴るのが可能になるまでに
かなり時間がかかってしまうのではないかと懸念されるのだ。
一方、両脚の開きをほぼそのままでちょっとだけ前に跳んだ場合には、
両脚に力をためるのではなく、足が着いた瞬間の刺激で反射的に反応している
のではないかと思うのだ。反応時間はこっちの方が早いはずだ。
今年のナダルのウィンブルドンでのリターンを手前側サイドで3ゲームほど見たが、
錦織のサーブのインパクトのタイミングでは、ジャンプの頂点付近もしくは下降中で
あったように思う。下降中の時の方が力強いリターンが返っていたように見えたが、
予想に反してなぜかジャンプの頂点付近でのリターンが多かった。検証したい。
錦織のリターンでは、下降中のものは見た数ゲーム限りでは、見あたらなかった。
両脚を開くタイプのスプリットでは、開かないタイプよりも
やや早めに着地(0.2秒くらい?)する方がぴったりと反応出来るように思うのだが、
真相はどうなのだろう?!
・具体的には、相手のインパクトでジャンプから下降中もしくは着地する
タイミングではないかと思うのだ
錦織はまだ、速いサーブや、コーナーに入ったサーブの返球率が低い。
両脚をほとんど開かないタイプの検討など、大きな改善を期待する。