フォアハンドでの後ろ側の股関節の回し方・骨盤の回し方 | KNのブログ

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おととい、WOWOWで「杉山愛テニスレッスン Ai's Academy」を見ました。
第1回は「フォアハンド」で、「股関節から始動する」と言ってました。
でも、実際のストロークを見ると何か違和感があります。力が逃げているような・・・
USTAのインストラクション・サイト上で杉山愛のフォアハンドを見てみると、
似たような動きで同じように違和感があります。
右股関節を前にぶつけに行っているような感じに見えます。
本当に、股関節から始動する感じで打っているのかもしれません。



そこで、これまで書いたことに少し付け加えてまとめておきましょう。
   「フォアハンドでの後ろ側の股関節の回し方・骨盤の回し方」


代表的なものは3種類。
右膝を曲げて体重をかけていき、少し沈んだ状態から

 ①右脚を蹴り、そこからくる右股関節の伸展で右股関節を回す

 ②右の内転筋を効かせて・右膝を少し内側に入れていって、右脚と右股関節を
  粘ったあと、右脚を蹴って右股関節を回す。
     (右足裏の重心は、踵方向からまっすぐ上がって土踏まずを通り、
      母趾球方向へちょっと斜めに折れて向かう)

 ③右股関節を少し内旋させて股関節にタメを作ってから、
  右脚を蹴り、そこからくる右股関節の伸展で右股関節を回す
  (=股関節内旋のタメを股関節伸展で返す)


結果として右股関節が前に出ていきますが、能動的にこれをしてはいけません。
パワーが逃げていきます。右股関節が前に出ていくのは受動的な動きです。


USTAのビデオ・インストラクションのサイトでイメージを確認しておきましょう。
   http://www.playerdevelopment.usta.com/pdmediabooks/players.asp
アガシ、(ジョコビッチ)、サム・クエリー、エナン、セレナ・ウィリアムズで見て
みましょう。右脚を蹴ったパワーが使われている、右股関節が伸展していっているのがよく分かると思います。
  ・セレナとクエリーは、ちょっと③が入った打ち方、
   ジョコビッチは②の打ち方
  ・デルポトロの打ち方はこれらに分類できない。股関節の伸展がほとんど見られ
   ないが下半身が大きく回っているのだ。第4の方法か?
   今後の研究課題としたい。


補足。股関節の回旋について。
股関節の回旋については、2つの軸というか、2つの方法があります。
骨盤を固定しておいて、脚を(長軸方向に)回転させる方法と、
脚を固定しておいて、(股関節を回旋させて)骨盤を回旋させる方法です。
曲げた膝を伸ばして股関節を伸展させると、股関節に上向きの力と前向きの力がかかりますが、これらの力を股関節が開いていく(=外旋)力に変換できるのが股関節です。
それゆえ、脚を蹴って、あがってくる力で股関節を回して、より強力に骨盤を回すことが出来る。
股関節は骨盤の回旋装置なのです。