タイトルと記事内容がちょっとニュアンスが違うかもしれないが、大体は合っているということで許してもらおう。
この情報の著者は、David Carey氏は、電子機器の解体/分解レポートを提供する市場調査会社の米Portelligent社でプレジデントを務めているそうだ。
こういう、中立的で詳しい情報を見ると、嬉しくなってくる!
細かいところは理解できないが、これだけ詳しいと現時点での実力や課題がよく分かる。
1.電球型蛍光灯とLED照明、省エネ対決は一長一短
http://eetimes.jp/article/22813
(2009-2-23)
LED照明が照明の主役に就くには価格が高過ぎる。しかも、白熱電球特有の発光スペクトルや色温度を、電球型蛍光灯やLED照明で実現できるかという課題に関しては、いまだに解決策がはっきりしていない。
これらの代替照明はいずれも発光効率という点では白熱電球をはるかに上回る。しかし、電球型蛍光灯やLED照明の光を見ても、白熱電球が醸し出す暖かみが感じられない。むしろ、寒気を感じるほどだ。
2.全てを包むLED照明
http://eetimes.jp/article/22960/
(209-4-1)
&メインな情報の「第2部 白色実現手法、照明には紫色LED活用が最適」
http://eetimes.jp/article/22982
ただし課題もある。「演色性」が低いことと、「熱」に弱いことだ。演色性が低いと、照明を照らしたときの色の再現性が悪くなる。一方、熱対策をしなければ、寿命が極端に短くなってしまう。だが、これらも解決しつつある。演色性については、紫(近紫外)LEDの活用が有効だ。実際にこのような手法で対策を図る事例が出てきた。
この第2部に載っている、「紫色LEDチップとRGB蛍光体を組み合わせた白色LEDで照らした場合と、普及品の青色LEDチップと黄色蛍光体を組み合わせた白色LEDで照らした場合」の見え方の違いは歴然だ。
現時点でのLED照明を検討する場合には、この違いを知ったうえで検討したい。
----
これらからすると、自然光に近い色合いが得られる白色LEDの開発が課題なのだな。
そのとき、演色性や色温度が判断の(数字的な)目安になるようだ。もちろん、実際に照らしてみて、浴びてみての体感も重要だ。
※これまで、「演色」の意味をよく知らなかった(よく調べなかった)が、これで良く分かった。
また、一般に、エネルギ変換効率と演色性はトレード・オフの関係にあること、
演色性を良くしようとすると、なかなか寿命試験に通らないなどの課題があることも分かった。
----
用語;「演色性」:
対象物の色の再現性を表す「演色性」。
ある基準に対して照明光の色再現度がどれだけずれているかを表した指標。
「平均演色評価数(Ra)」の最大値は100で、太陽光や白熱灯で照らしたとき
Raは100となる。
これに対して、青色LEDチップと蛍光体を組み合わせたタイプはRa70程度
にとどまる。
→見てみるといい。演色性が高いもの(=80位あるもの)は、全光束(lm)が
低いのだ。