日本郵政西川社長、「一般競争入札ではありません」と証言 | KNのブログ

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とうとう、バレた。

きのうの衆議院予算委員会で、参考人によんだ日本郵政の西川善文社長が
「一般競争入札ではありません」と小さな声で証言した。エエッーと議場に静かなどよめきが走り、後方に座る鳩山総務大臣が身体を揺らしたらしい。

「保坂展人のどこどこ日記」さんより全文を転載する
  2/7 日本郵政西川社長、「一般競争入札ではありません」と証言
  http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/be69501d24566ca7522aadf233cd6819

昨日は待ちに待った衆議院予算委員会の質問席に立つ順番がまわってきた。午後1時からの民主党の原口正博さんも1時間にわたって「かんぽの宿等一括売却問題」を取り上げ、うまく連携をしながら4時間半からの30分間、日本郵政の西川善文社長を参考人に呼んで質疑を始めた。12月26日、日本郵政がオリックス不動産と会社分割にともなう株式譲渡契約締結にいたる経過をたどりながら、いわゆる「入札経過」を確認していった。このブログで書き続けたように、日本郵政は1月28日には「公開競争入札と同類のもの」と文書回答し、また2月4日には「単純な『競争入札』は馴染まないものと判断し」と同じく文書回答している。「何度もヒアリングで確かめ、文書で回答いただいているが、西川社長、間違いないでしょうね」と念をおした。答弁席に立った西川社長は、「一般競争入札ではありません」と小さな声で証言した。エエッーと議場に静かなどよめきが走り、後方に座る鳩山総務大臣が身体を揺らす。

 そもそも、世田谷レクセンターも譲渡物件に入れて「競争入札」としてホームページにアップしておいて、「企画提案コンペ(随意契約)」だったとしても最終締切り(10月31日)後に、世田谷区にあるテニスコート21面もある7500坪の一等地であるを譲渡対象から外したら、これは「競争入札」とも、「企画提案コンペ(随意契約)」とも言えなくなる。つまり、それ以前に入札手続きは吹っ飛んで「密室の商談」と化すのである。はたして、この世田谷レクセンターを外した理由は何だったのか、外した日はいつだったのか。

西川社長は答弁席で「11月中旬……11月20日」と答えた。「レクセンターはスポーツ施設で、かんぽの宿の全国ネットワークとの関連性が低い」と除外理由を述べているが、それならなぜ最初に「世田谷レクセンター」が一括譲渡先で入っていたのか。日本郵政が告知をした4月1日と、11月20日では不動産の景況も相当に違う。リーマンショクから本格的な不況の波が日本に押し寄せてきたのが10~11月だから、「ラフレさいたま」と並ぶ優良目玉物件(50億円前後だったが、価格面でどうしても外さなければ契約締結が難しい状況となったのではないか。

 日本郵政の告知を見てヨーイ、ドンで走り出したのが、27社。予備審査では「400億円を提示したという企業グループは予備審査ではねられて、22社に。そして、第1次締切りまでに15社が辞退して3社に、第2次締切り(10月31日)までに1社が辞退して残り二社に何なった「入札最終締切り」(この手続きを入札と呼ぶのも抵抗があるが)から20日経過してから「世田谷レクセンター」という目玉物件が外れた。日本郵政は、第2次締切りの3社にのみこの事実を伝え、他の「競争参加者」には何らの告知を行なわなかった。これでは、競争入札とは呼べないではないか。

 鳩山大臣も「こんなのは入札と言えるのか。変更したなら、一からやり直すべきだ」と怒る。「大新聞が鳩山の横やりだといってずいぶん批判した。『入札は公平に行なわれた』ということが前提でものを言っている」と溜飲を下げた様子。私は「昨年はずいぶん異なる意見を言い合ったが、今回の鳩山大臣は横やりを入れたのではなく正面から急所を突いたのです」とエールを送っておいた。

 ところで、日本郵政は会計検査院の検査対象である。国の出資が100%なら当然のことだが、そんなこともあまり知られていない。国の機関ではないから、総務省に日本郵政株式会社が届け出ている規定で契約手続きを行なわなければならない。その「規定」をみると、「一般競争入札」「指名競争入札」「随意契約」の3種類しかない。この「規定」にのっとって契約を締結しているのなら「指名競争」か「随意契約」のふたつしかない。どれだと西川社長に質問した。

「今回のは一般競争入札ではなかった。競争と企画提案の複合だった。事業を継続するための雇用確保や事業戦略も見た」と答弁。「複合」とは苦し紛れだったが、日本郵政がこの手続きを「競争入札」と告知したことは、参加検討企業や社会を欺罔したことになる。事実、業界紙は「日本郵政、一般競争入札で」と書かれている。業界紙だけでなく、この問題が浮上してから取材・調査不足の社説ライターも含めて、ほとんどの人が「一般競争入札」だと勘違いしてきた。「勘違い」をさせられたといった方が正確かもしれない。これで゛衆議院予算委員会で「かんぽの宿一括売却問題」集中質疑を求め早期に実現していきたい。


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そしてようやく、朝日新聞が
  2/6 かんぽの宿、売却白紙 日本郵政、オリックスに伝達へ
  http://www.asahi.com/politics/update/0206/TKY200902050386.html
と問題の全容をかなり詳しく伝えた。マスコミがこれだけ詳しく伝えたケースは、
今までなかったんじゃないだろうか。
しかし、上記のこと、入札ではなかったことは、どのマスコミも伝えていない。
マスコミはまだまだ偏向報道だ。


合わせて、「植草一秀の『知られざる真実』」さんの
  2/6 「かんぽの宿」疑惑拡大と麻生コウモリ首相の迷走
  http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-3d3a.html
もぜひご覧ください。


追加。
「ふじふじのフィルター」さんが、きのうの衆議院予算委員会での追求の詳細を
レポートしてくださっている。感謝。
   2/6 国民新党・下地幹郎さん、かんぽの宿(郵政民営化)の欺瞞をあばく(動画&記事に起こしました)
   http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-2875.html
これを読むと、不正に利益を得ようとする動きが良くわかる。
マスコミは金をもらっているのか、脅されているのかわからないが、まったく伝えない。