ご拝読頂き、ありがとうございます。
お子さんの成長段階によくあることで、
「高いところに、のぼる」ことがあります。
小さいお子さんだと、
椅子の上、机の上
棚の上、大きな石の上
公園だと、滑り台の上、ジャングルジム(今は少なくなってますが)
など、
ふと見ると「危ない」と思うような場面に合います。
そんな時に、かける声は、
「あぶない」
「しない」
「登らない」
といった言葉をかけることが多いと思います。
とっさに出る言葉ですが、
お子さんからみると
「自分のすることを邪魔する」
「したいことをさせてもらえない」
といった、気持ちになります。
そうなると、お子さんなりの抵抗が出てきます。
逃げ回ったり、
大声上げたり、
泣き出したり、
最大の抵抗をします。
大人としては
お子さんを持ち上げたり
手をひたりしたり
なだめたり
気を引いたりと
大変です。
それを繰り返すのも大変です。
なので、
おこさんが、何かの上に登るのを見たとき
「しない」という言葉ではなく、
「降りる」という言葉を使うとよいです。
その理由は、
お子さんのしたいことを「否定」してはいないからです。
「のぼりたい」という気持ちを止めないからです。
その代わり、
「降りる」という次の行為を促すことで、
登る行為を終わらせる意図があります。
「のぼらない」という言葉は、することを止める
だから反発する。
「おりる」という言葉は、したことを終わらせる
だから終わる
小さいうちは、言葉の意味を理解するまで、時間がかかりますが
効果的な言葉です。
大人は、辛抱強く繰り返し「降りる」をしていきます。
他の場面でもあります。
買い物をしている場合もそうです。
お子さんは、いろんな商品に惹かれて
商品を持ってきたり、触ったりします。
そういうときも
「触らない」「買わない」
といった言葉より
「もどす」「置く」
といった言葉を言う方が、効果的です。
これはその場面の言葉です。
もちろん、
その前に、「ルール」を決めることが前提です。
公園に入るときに、
「これだけは守ります。」
と言って、
最大3つ
お子さんによっては、1つ
例えば
「帰ると言ったら帰ります」
「○○には、いきません」
「降りると言ったらおります」
といった、約束をします。
そのうえで、その場で
「降りる」と声掛けをします。
それでも降りない時や
行ったらいけないところに行く場合
「あと1回したら帰ります」
と警告します。
それでもした場合は、
「帰ります」といって、
泣こうが喚こうが、帰ります。
かわいそうだと思われますが、
「ルール」を守る
ということは、小さいうちから
認識するようにしていくことが、
お子さんのこれからの人生で、大事だからです。
これを小さいからとか
今日は、いいか
とかすると
段々、おこさんのしたいことに融通を聞かせるようになり
しまいには、
「いけません」
「できません」
と、突っぱねることで反発心を育てることになったり、
「○○を買ってあげるから」
「好きなものを食べるよ」
とかで、いやいやを言えばいいことがあると学習することになります。
ちいさいうちは、まだよいのですが、
小学校、中学校、高校と年齢を重ねると
知恵もついてきて、話すことも巧妙になってきます。
そうなってからの「ルール」を守るは難しいです。
なので、小さいうちに、
事前の「ルール」を守る約束
お子さんの行動を否定する言葉ではなく
次の行動を促す言葉かけ
は、大事なことです。