いつもご拝読頂き、ありがとうございます。
お子さんの行動を見ていると、必ず理由があります。
例えば、お子さんが玩具で遊んでいるとき
あるお子さんが、遊んでいるお子さんの玩具を取って、
取られたお子さんが怒るか、泣くかしている場合
大人からみると、
取ったお子さんがいけない、といった視点から
取ったおこさんに、
「人のものを取りません」
「返しなさい」あるいは、「貸してっていう」と促します。
確かに、人のものを了承しないで取ることは間違っている行為です。
大人が、指導することになるでしょう。
あるとき
あるお子さんの遊んでいる玩具を取って遊んでいました。
ですが、取られたお子さんは特に気にする様子もない
よく見ると、玩具の一部だけ持って行って遊んでいるようでした。
このお子さんは、面白そうな玩具で遊んでいるのを見たとき
以前は、全部持って行って、いつも怒られていました。
いつもの口癖が
「あの子ばかりずるい」
「僕も遊びたい」
と言ってました。
このお子さんは、持っている語彙が少なく、
場面に応じた言葉使いが苦手でした。
そして、言葉より気持ちが行動として出てました。
そのため いつも「ごめんなさい」と言いましょう。
と促されてばかりいました。
そんな日々が続いていたのですが、
今回、「玩具の一部だけ」を持っていきました。
それがどういうことかというと
「お友達に気遣いをするようになってる」
という変化がみられてきてるといえます。
どう持って行ったかは、観てないのでわかりませんが、
取られたお子さんが気にしないところを見ると
上手くすることを覚えたのでしょう。
なので、
今回の話し合いの目的は
「遊びたいときは、聞いてみよう」
を伝えることにしました。
取ったお子さんに、
「それで遊ぶの?」と聞いて、
「うん」
「そうなんだ、じゃあ、お友達に聞いてみよう」
とそのお子さんのところに行って、
「それで遊びたいんだって、もう少ししたら交代できる?」
といって、
「遊びたいときは、遊びたいって伝えてね」
と話をしました。
今回は、その玩具で遊んでいるお子さんは、
結構な時間、その玩具で遊んでいたので
そういう話ができました。
また、遊んでいるお子さんにも「交代」ということを
伝えることもしました。
一方だけ話し合いするのではなく、お互いが納得いく形の
「話し合い」を提案することになります。
ここで、大事なことは
「した行為」だけの判断だけではなく
「どうしてそうしたのか」
または
「どうしているのか」
とお子さんの様子を観察して
どういう状況かを理解して
お子さんと「どういう話し合いをしていくか」
の内容が変わってきます。
お子さんと何を目的に、「話し合い」をすることで
考えるきっかけを意識できると
いいのかなと思います。
また、このやり取りを繰り返すことで、
お友達との場面ごとの話し合い方を
わかるようになってきます。