わざと反対のことをしたり、言ったりすること | プロスペール (児童発達支援サービス・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援)

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色々な活動や出来事を通して、手立ての仕方などをブログに書いていきます。お役に立てられたら幸いです。 コメントを頂けるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

いつもご拝読頂き、ありがとうございます。

 

プロスペールに来るお子さんも様々です。

いろんな活動などで、促したりするときのお子さんの反応の中で、

わざと反対のことをしたり、言ったりすることがあります。

例えば、プロスペールに来所してから 消毒、体温を測り、そして、

荷物を片付け、手洗い、うがいをする流れがあります。

その中で、荷物を床に置いたまま、お友達のところにいたとき、

「荷物はどうするの?」

と促したとき

「どうもしない」または、「しらない」という返事をします。

または、

「さようなら」といったときに、

後ろを向いて、

「さようなら」と言ったりします。

 

こういうときに、

「荷物片づけて」とか「片付けるんでしょ」とか

「あいさつは、こっち向いてするんでしょ」とか

大人は、言いがちになります。

ですが、結果

「後でする」「うるさい」「しらない」などの返事になります。

そうして、また、

「片付けてください」と荷物のところに連れて行ったり、

身体をこちらに向けるようにして、あいさつをさせたりします。

これは逆効果で、負の連鎖になります。

 

どうすればいいか

まず、どうしてそんな言葉や行動をするのかを考えます。

お子さんによって、理由は様々です。

促す大人によって、態度や言葉を変えている場合

大人に関わってほしい場合

大人が必ずいう言葉を引き出して、楽しむ場合

他の興味のあることに気持ちが強くある場合

お子さんの持っている語彙が少ない場合

片付けることの意味が分からない場合

疲れているのか

など、様々です。

 

まず、おこさんのすることや使う言葉の理由を知ることから始めます。

そのうえで、こちらもどんな言葉を使うのかを選びます。

ただし、

「しなさい」「やりなさい」「わからないの?」

みたいな言葉は避けます。

 

「どうするの?」と本人に考えるように促します。

そして、

「このままだと○○になるよ」と

このままだと荷物がどうなるのかを伝えます。

ただ、

「このままだと先生がもらいます」など罰みたいなのではありません。

「このままだと、お友達が踏んだり蹴ったりするよ」

といった先の見通しを伝えます。

 

そうして、おこさんが

どうしたいのか

そう行動をするのか、

それをみてから大人は次の手立てをしていきます。

 

先に荷物を持って行ったり、入れる籠を渡したりといった、先回りをすると、

お子さんは、考えることを止めることになります。

ああ、してくれる、らくちん

と思わせる行為です。

 

なかなか、1つのことに長く時間を使うことが必要になりますが、

お子さんが考えいて理解するようになると、

すべて、自分で考えて動くようになってきます。

それまでは、一つ一つの言動をしっかり受け止めてからの話し合い、

手立てになります。

「急がば回れ」ということでしょうか。