大学受験にTOEFLのスコアを条件づけるというユニークなアイデア。
僕は、反対。
TOEFLは、ひとことで言うなら、英語圏の大学で授業を受けるために必要な英語の能力を測るテスト。
日本で日本語の授業を受けながら、たまに英語の文献を読んだりするぐらいの語学力とは、ほとんど関係ない。
もちろん言うまでもなく、すべての日本人にとって英語は必要であり、日本の英語教育を全面的に刷新しなければならない。
だからと言って、大学の入学にTOEFLっていうのは、あまりに無理筋。
あえて言うなら、日本の大学で必要な英語力という尺度なら、英検のほうがまだまし。
あるいは、どうしてもTOEFLにこだわるというなら、高校の卒業の条件(社会に出てもいいよという水準)をTOEFL iBT 80 ぐらいにするとかならまだわかる。
だけど、たとえば東大の受験資格をiBT 100 とかにするなんて、まったくナンセンス。
そんな英語力、東大では使わない。
ってか、唯一語学力だけが壁になって留学を躊躇してる優秀な日本人が、「どうせ英語が必要なら東大じゃなく海外の大学」ってわけで、みんな流出しちゃうよ。