![PROPANEGAS](https://stat.ameba.jp/user_images/20110206/00/propanegas/7d/c6/j/t02200147_0650043311029322389.jpg?caw=800)
ちょっと古いけど、アジアカップ決勝で劇的なボレーを決めた李忠成。
彼のユニフォームの名前は、「LEE」。
日本語読み(あるいは北朝鮮読み)の「RI」でもなく。
韓国読みの「Ⅰ」でも「YI」でもない。
なぜか、中国式の「LEE」。(「LI」の4声なので、「リ」よりは「リー」に近く、「LEE」で違和感はない)
僕は、そんなことに文句をつけるつもりはない。
むしろ、あたりまえだと想っている。
日本の戸籍制度には読み方の登録はないんだから、自分の名前をどう読むかなんてのは自分で決めればいいこと。
出生届や住民票についてるふりがなだって、便宜上のものにすぎず、公式でもなんでもない。
ましてや。
日本の文字ではないアルファベットでどう書くかなんて、国が口出しするんじゃねえぞ、コラ。
原則(長音表記以外は)ヘボン式ローマ字しか認めないという日本のパスポートは、どうにかしている。
両親が子どもに名前をつける時、漢字ありきではなく、アルファベット表記から入るっていうことも全然珍しくないはず。
たとえば。
かつてお世話になった「ELLIE」さんというアメリカ人女性の名前をもらって、自分の娘に「絵里(えり)」という名前をつけるなんていうのは、いかにもありそうな話。
親としては、娘に「ELLIE」という名前をつけたつもりになっている。
ところが、何年かして初めて海外旅行に連れて行こうとパスポートを申請したら、「『ELLIE』なんぞ日本国政府は一切認めん、『ERI』でなければならん」と言われる。
愕然とすることだろう。
さらに。
パスポートに使われてしまうと、こんどはそっちが公式なものとして扱われるようになる。
航空券の名前はパスポートと完全一致でないといけない。
となると、マイレージ機能付きクレジットカードの名前も「ERI」にするしかない。
おかしくね?
最近になってようやく認められるようになってきた表記も、「O」を伸ばすのに「OO」「OU」「OH」はいいけれど、「OW」「OR」「OE」はダメという意味不明な基準に縛られている。
東郷平八郎の東郷を「TOOGOO」なんて書いたら、僕には「トゥーグー」にしか読めない。
センスなさすぎ。
ってか、国にそんなセンスはいらないんだけどね。
自分の名前ぐらい、公式に戸籍登録してあるもの以外は、自分で決められるようにしようよ。
(もっと言うと、国民総背番号制的なものの導入を前提に、人生一度に限り自由に改名もできるようにしたらいいと想うけどね)