#2464 泡沫・2 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

バブルの頃は、なんだかんだ言って、みんな幸せだった。

「持たざる人」たち(僕もまさにそれだった)にとっても、地価・家賃の狂騰以外には、それほどデメリットもなかった。

っていうか、通勤に片道2時間もかかるような場所に一戸建てを買って、嘆いている人たちでさえそのことを楽しんでいた。

もういちどバブルを起こせれば、みんな幸せになれるのに。

ミニバブルでも、今よりは少しは幸せになれるのに。

で。

どうすればバブルを起こせるか。

バブルを起こす方法がわかれば、みんな幸せになれる。



だけど、残念ながら、バブルを起こす方法は、存在しない。

少なくとも、政治や経済のアプローチからは、存在しない。

なぜなら、バブルとは「実勢値が理論値から大きく乖離し、にもかかわらずその状態が半永久的に続くと皆が信じること」だから。

あたりまえだけど、理論・理屈の積み上げでは、実勢値を理論値から乖離させることはできない。

だから、バブルを起こす方法は存在しない。

もちろんそれは、日本に再びバブルがやってくる可能性を否定するものではないけれど、人為的にバブルを引き起こすことはムリ。

もしもそういう方法があるとするなら、それは政治や経済ではなく、大衆心理の操作とか、そっち方面からの話になってしまう。

そのへんは、僕は全然何も知らない。



・ ・ ・ 残念。