社会人としてまったく恥ずかしながら、わりとつい最近まで、ハンカチを携帯するという習慣がなかった。
というのも、携帯する術がなかったから。
こればっかりは鞄の中に入っていてもしょうがないわけで、持つからには常に肌身離さず持ってないと。
だけど、スーツの上着を脱いで仕事をする人はみんなそうだと想うけど、男には使えるポケットは実質１コしかない。
そう、右手側のお尻のポケット。
前側のポケットに何かが入っていたらもこもこするし、左の尻ポケットは（特にハンカチのような薄くて柔らかいもの）出し入れがしづらい。
ところが、その右の尻ポケットは、パスケースの定位置。
改札を通るときに、スムーズに定期の出し入れができないと困る。
だから消去法的に、ハンカチを携帯するスペースはなかった。
それがついに、定期がモバイルスイカに入ったおかげで、右の尻ポケットが自由に使えるようになった。
定期がモバイルスイカになったあともしばらくは、運転免許や漫喫の会員証の入ったパスケースを右尻ポケットに入れていたけど、考えてみたらもったいない話。
それこそ、鞄の中で十分。
で、やっと、晴れてハンカチを持ち歩く生活ができるようになった。
すばらしきＩＣＴ革命かな！
これでもう、トイレに行っても手が乾いてるんだか乾いてないんだかよくわからない、ブィーーンっていう音だけが大きいやつのお世話にならなくてすむようになった。
めでたし、めでたし。