#2170 支持・4 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

まず、去年1月に書いた記事を引用します。

http://ameblo.jp/propanegas/entry-10068286096.html


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2007年以降、神奈川4区(鎌倉市、逗子市、葉山町、横浜市栄区)で行われた選挙の結果。

ただし、先日の葉山町議補選は自民党系候補がいなかったので対象外。

■自民vs民主vs無所属型

◇県議選@鎌倉市

1.無所属・松尾たかしさん

2.自民党・中村省司さん

3.民主党・深田ひとりさん

◇市議選@栄区

1.無所属・大桑まさたかさん

2.自民党・つのだ宏子さん

3.民主党・岡本英子さん

◇町長選@葉山町

1.無所属・森えいじさん

2.自民党・矢部ふさおさん

3.民主党・横山すみ子さん

■自民vs民主型


◇県議選@逗子市・葉山町

1.民主党・近藤だいすけさん

2.自民党・矢部ふさおさん

◇県議選@栄区

1.民主党・せきぐち正俊さん

2.自民党・ほさか努さん

◇参議院選

1.民主党・牧山ひろえさん+水戸まさしさん

2.自民党・小林ゆたかさん(+松あきらさん)


一目瞭然でしょ?

●自民・民主に加えて有力な無所属候補がいる場合には、無所属候補が勝ち、民主党は自民党にも及ばない。

●有力な無所属候補がいない場合には、無党派層の票は自民よりも民主に多く流れて、民主党が自民党を上回る。

いちばん強いのは、無所属。

無所属がいない場合に限り、民主党は自民党に勝つ。

「無党派層」という単語は通常、「風次第で誰に投票するかわからない浮動票」というような意味で捉えられるけど、神奈川4区の無党派層は「無所属候補を支持する」層。

「無所属候補という選択肢がない自民と民主の二者択一では、民主候補に投票する傾向がある層」と定義することができる。


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自民党や公明党、共産党、神奈川ネットワークは組織票をしっかり固めていて、ちょっとやそっとの風では得票が大きく増減することはありません。(郵政選挙の時のような例外はありますが)


それに比べて、民主党の票は風によって大きく左右されます。


民主党に投票する有権者の多くは民主党支持者ではなく、いわゆる無党派層です。


その時々の風次第で、民主党に入れるかもしれないし、無所属に入れるかもしれない人たちです。


民主党のライバルは他党ではなく、無所属です。


自民、公明、共産、ネットとの比較は、無意味です。


せいぜいそういった政党の得票を見ることで、「政党候補総スカン」状態になっているかどうかを確認できるのみです。(今回の結果を見る限りでは、総スカンにはなっていません)




次に。


たとえば早稲田さん。


選挙前から「今回トップを取るのは誰だろうねえ」という話題になる時には、いつも早稲田さんの名前が挙がっていました。


彼女の地道な日常活動を見ていると、それも当然という気がします。


圧倒的な活動量です。


まったくもって、敬意を表したいと想います。


おそらく、彼女は仮に今回無所属で出馬していても、ほぼ同様の大量得票を収めることができたと想われます。


ほぼ全部が早稲田票であって、「民主党候補だから早稲田さん」というのはごく少数のはずです。


それどころか、4区総支部長とのツーショットポスターのせいで、若干票を減らしてしまったくらいかもしれません。


ことほど左様に、地方議会選挙での現職の得票は、候補者個人の票の色彩が色濃く出ます。


岡田さんにしても山田さんにしても、民主党から票をもらったなどという認識はまったくないことでしょう。


彼ら彼女らが票を得たことをもって、民主党の力を判断することは不可能です。


政党の力や勢いは、それが得票に大きく影響を与える新人候補の結果を考察することでのみ見ることができます。



それから。


民主党系8人のうち7人が当選、1人が落選でした。


新人に限定すると、1勝1敗です。


新人を擁立する時は、地方選挙では勝てることを前提にしているはずです。


当落が微妙な新人候補に対しては、公認や推薦を与えず、水面下での支援にとどめ、「当選したら会派に迎える」というような処遇をします。


今回の1勝1敗という結果は、民主党がみずからの力を読み違えたことを意味します。


ただ、必ずしも傲慢であったということではないかもしれません。


飯野、嶋矢両候補の擁立を決めた時点では、民主党に猛烈な追い風が吹いていました。


無所属から票を奪い、新人2人の当選まで持っていけると判断したとしても不思議ではありません。


今から想えば、あの頃が民主党のピークでした。


わずか2、3ヶ月の間に状況は様変わりし、1勝1敗がやっとというところまで風は弱まっていました。


麻生政権の失態に次ぐ失態、敵失に支えられた民主党の勢いは、やはり一時的なもの、身の程を越えたもの、持続不可能なものでした。



あと。


今回の選挙戦、個人的にいちばん好印象だったのは、飯野候補でした。


もしも鎌倉の選挙権を持っていて、他に親しくさせていただいている候補者などがいなかったとしたら、飯野候補に投票したかもしれません。


4年後のトップ当選候補ではないかと想っています。


ただし、飯野候補の活動期間が2ヶ月ちょっとだったのに対して、早稲田さんはそれに匹敵する濃さの活動を4年間続けているわけです。


勝てるわけがありません。


良いお手本を見せていただいたと感謝するとともに、心から敬意を表したいと想います。


(もっとも、4年後には民主党は存在せず、早稲田さんも出馬しないと予想しますが)



最後に。


以前から何度も書かせていただいていることですが、ブログは論争やディベートの場にするべきではないと考えています。


ネット上の論戦は、2ちゃんねるなどの例を引くまでもなく、どんなに高尚な話題でスタートしたとしても、最後には「おまえのかあちゃんでべそ」のレベルにまで堕落してうのが常です。


必ず、そうなります。


経験上、間違いありません。


これは、不可避です。


なので、これからも、このブログにコメントをいただいた場合、こちらから1度返答させていただいたところでおしまい、とさせていただくのを原則にしたいと想います。