#1595 共生 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

自立と共生。

難しいなあ。

特に、共生。

たとえば、地方格差。

名古屋の人にとって、なにゆえ青森の人と助け合うべきなのか。

世界じゅうのすべてが助け合えればいいという理想論はさておき、名古屋の人がプノンペンの人よりも青森の人を重視しなければならないという根拠は何なのか。

名古屋の人が青森の人を助けるのが絶対的に善だとして、逆に青森の人は名古屋の人のために何かをしてあげようと考えているのか。

別の表現をするなら、人はどの範囲の他人とまでなら、共生したいと自然に想えるのか。

個人差のあることなんだろうね。

僕は、それほど心の大きな人間ではないのかもしれない。

だから、行ったこともないところとか、知り合いのひとりもいないようなところの人とは、共生したいとは想えない。

憎しみ合いたいとも想わないけど、自然な感情として共生したいとは想わない。

そんな偽善は持ち合わせていない。

大まかに価値観を共有できそうな人たちとしか、共生したいと想わない。

あえて地理的に切り取るなら、東京都と神奈川県の人だけ。

もちろん、秩父の人や諫早の人が困っていると聞けば同情はするけれども、それはティクリートやダルフールの人たちに対する同情と似たようなものでしかない。

僕はユニセフには定期的に募金しているし、スマトラ地震のときにもある程度まとまった金額を送らせてもらったりしたけれども、それとて、共生なんていう概念からはかけ離れている。

僕は人並みはずれて、心の狭い人間なんだろうか。

僕みたいな心の狭い人間がいる国で、どうすれば共生なんてこと、可能になるんだろうか。

自問自答してるみたいでカッコ悪いけど、たとえば横浜市と道志村のような交流が、ひとつの解決の糸口になるのかなあと考え始めてる。