#1544 相続・3 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

格差って、なんだよ。

そんな言い方、ないだろ。

そりゃあ、所得とか財産の差は、厳然とあるよ。

だけど、それって、「格」の差なんかじゃないだろ。

収入で、国民ひとりひとりの「格」を決めつけようってのか。

ニートは、人間として「格」が低いのか。

収入の多いカネの亡者よりも人として「格」の高いニートもいっぱいいると想うけどね。

と、憤ってはみたものの。

収入や財産に差があることは、否定のしようもない。

なかったらおかしい。

一生懸命がんばった人とあんまりがんばらなかった人、差がなかったら、がんばった人が暴れる。

おカネのためにがんばった人と、おカネなんかよりも自分の好きなことにがんばった人、結果のおカネが同じだったら、やりたくないことでも世の中に必要なこととか、がんばる人がいなくなる。

それでも、と僕は想う。

がんばった結果で差がつくのは、ある程度、しょうがない。

でも、がんばった結果と関係のないところから生じる差は、なくせないまでも、できるだけ小さくできたほうがいいんじゃないかって。

少なくとも、それが政治ってものなんじゃないかって。

生まれる前から、がんばらなくても豊かになれる人と、がんばっても豊かになれない人が決まってるなんて、おかしいだろ。

20歳から60歳まで40年間働いて、毎年平均500万円ずつ稼げば生涯賃金は2億円。

この2億円を稼ぐためには、辛いこともあれば苦しいこともあり、ありえないほどのことをがまんしないといけないこともあるだろう。

ところが、この2億円ぐらいの財産、何もしなくても得てしまう人がいる。

そう、親から遺産として相続する人。

がんばるとかがんばらないとかの以前に、生涯賃金ぐらいの差がついてしまっている。

この差は、なくさないといけない。

それが僕の主張する、相続税100%だ。

配偶者相続の税率はゼロでもいいし、世代間相続にも現行制度ぐらいの控除は認めてもいいだろう。

だけど、基本は班田収受法の精神、死んだらすべて国に返す。

そのかわり、生まれた子供は口分田を受け取る。

口分田をもらっても困るだろうから、代わりに育児・教育減税を大幅に拡充する。

親が子に遺すべきは、不動産やおカネではなく教育なのだという国をつくり上げていく。

「格差」とやらを相続するような世の中だけは、なんとしてでも阻止したい。