#1329 習慣 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

娘が寝る前に毎晩、と言っても実際には週の半分ぐらいだけど、娘を膝に抱いて絵本の読み聞かせをする。


娘の体力と精神力に余裕のある時は、読み聞かせるだけじゃなくて、追っかけ読みをさせる。


娘は、どこの子どもでもそうなんだろうけど、物語が大好きだから喜んでその習慣に従っている。


純粋に、いろんな不思議な物語の世界に夢を膨らませてくれればそれでいい。


ただ、もうひとつ狙いがある。


っていうか、心掛けてること。


それは、できるだけ、リズム良く読み聞かせるということ。


間違えたり噛んだりせず、できるだけいいリズムで、音楽のように聞かせる。


子ども向けの絵本が必ずしも言葉のリズムを重視しているわけではないので、語呂が悪い言い回しなんかもけっこうあるんだけど、そういう表現は意味を変えない範囲で、あえてリズムのいい言葉で読み替えたりもする。


アドリブだ。


娘もひらがな全部とカタカナ少しがわかるので、そういう読み替えをすると「パパ、違うよ」とつっこまれたりもするのだが、「そうだっけ?」とすっとぼける。


娘には、しっかりと日本語のリズムを身につけてもらいたい。


リズム、あるいは日本語の響き。


リズムや響きさえしっかり身についていれば、文法や敬語なんかもすんなり頭に入ってくる。


高校の古典の文法が難しいのは、それが口語でなく文語であって、リズムや響きを無視した言語だからかもしれない。


「聴くだけで身につく英語」なんてのも、いかにも胡散臭いけど、英語のリズムさえ身につけば、意外とすんなり学べてしまうのかもしれない。


まあ、文語や英語はどうでもいいんだけど、日本語のリズムや響きをしっかり身につけてもらいたい。


でないと、日本語で語られる芸術や娯楽を楽しむことができなくて、そんな人生、つまらないから。


日本語でなく英語で同じことをやってあげられれば、世界に出回っているソフトの質や量からして、 もっともっと楽しい人生を送れるのだろうけど、家でそこまでのことをやってやるだけの英語力は、 残念ながら持ち合わせていない。


娘は毎晩、絵本をパパかママと一緒に読んで、マ リア様かイエス様(これも気分しだいで日替わり) にお祈りをして、童謡を2曲ほど歌って、そして眠る。


これが、娘の就寝儀式。


ほんとは、眠りにつくまでの間、髪でも撫でててやりたいんだけど、それをやるとクセになってしまうからってことで、愛妻に禁止されている。


あ~。 髪、撫でたいなあ。


愛妻もやらせてくれないし。


そんなことさせてくれる女性、他所にもいるわけないし。


誰かを安らかな気持ちにさせることぐらいでしか、 自分自身が安らかな気持ちになれないのに。