以前都内で一戸建てに住んでいた時には、愛妻は家を買うなら絶対にマンションじゃないとダメだと言っていた。
一戸建ては、ゴミを出す日が決まっていたりとか、回覧板を隣に届けたりとか、庭(と言っても、1坪もないような極小の庭だったけど)の手入れをしておかないといけないとか、いろいろと面倒があるのがイヤだと言っていた。
プロパンガス自身も、愛妻と小娘と駄犬を持つ者として、セキュリティを考えたらマンションのほうがいいと想っていた。
プロパンガスは今でもそう想っている。
でも、ここ最近、マンション暮らしに慣れてくるにしたがって、愛妻は「やっぱり一戸建てがいい」と言いはじめた。
それも、広い庭のある一戸建て。
愛妻曰く「最低300坪」だそうだ。
あまりにも突拍子もない広さなので、真に受けなくてよさそうで助かっている。
ところが、折に触れて300坪というのがいかにとてつもないかを説明していると、最近は「200坪ぐらいでもいいかなあ」と妥協しつつある。
あんまり妥協されても困る。
300坪とかって言い続けてくれたら、愛妻の果てしない夢想ということで終わるけど、もしも「じゃあ100坪でもいい」とかってとこまで降りてこられたら、こんどはこっちが「愛妻の夢を叶えてやれない甲斐性無し」ってことになってしまう。
なんてこと言いつつ、プロパンガスも最近は、別荘というか、金曜の夜から月曜の朝までを過ごすセカンドハウスみたいなのを持てるとしたら、それはそれで悪くないかもとか考えている。
通勤の便なんかは悪くていいから、土地がそこそこ安く買える田舎。
でも、毎週末行くのが億劫にならないように、あんまり渋滞に悩まされることなく行き来できるところ。
そしたらそこに、家の中の趣味とか娯楽の要素は全部移動して、今のマンションは機能的な生活に特化すれば、どちらにいる時も超快適に過ごせるんじゃないかなって気もする。
まだまだ全然具体性はなくて、夢見てるだけの段階なんだけどね。
愛妻に話すと、彼女は大磯あたりがいいって言うんだけど、それでもまだ高くて手が出ないだろうな。
たとえば三浦あたりに、いいとこはないものかな。